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本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「机上の九龍」、「真 机上の九龍」上・中・下

 一目見てわかるようにタイトルは、机上の空論と九龍をかけている。さらに内容ではクローンもかけている。

 1990年代あたりに(当時の)香港をイメージした近未来ものが流行したけど(メジャーどころでは「帝都物語」「スワロウテイル」なども)、その流れにあるマンガ。西暦2500年ぐらいの日本にあるネオ九龍という都市(西新宿を中心とした東京が元?)が舞台になっている。

 主人公は捜し屋の机田九。いろいろな人の依頼を受けて探すうちに、背景の陰謀が見えてくる、というノワール探偵ものの連作になっている。中でも、知能を持った動物たちを作った、マッドサイエンティストのもろ博士(モロー博士ですな)の影がちらつく。

 長崎尚志氏らしい風呂敷の広げ方だけど、ほどのどの長さなので、いつものような“どんでん返しをくり返した結果、ふり返ると登場人物が何をしたかったのかわからない”ようなことにならずにまとまっている。伏線や因果もわりと効果的だし。

 本作は2000年から雑誌に発表されたらしい。私は10年ぐらい前にたまたま古本で「真 机上の九龍」を買って読み、最近になって最初の「机上の九龍」をAmazonマーケットプレイスで買って読んだ。

 ちなみに、困った人から依頼を受けて助ける、ちょっと特異な能力を持った少年と、その肩に乗っていて知恵や行動で助ける小さな「父さん」ということで、私は「ゲゲゲの鬼太郎」を意識してるんじゃないかなと想像している。

 あと、今回「真 机上の九龍」を読み返して、巻末で大木刑事の外見のモデルが松重豊さんだったと知って驚いた。

OpenSDS Japan meetup #1に参加

 OpenStack DaysでOpenSDSを知って、9月3日に開かれたOpenSDS Japan meetup #1に参加してみました。

 ちなみに抽選会でスマートバンドのHuawei Band 2 Proが当たってしまいました。

 それはさておき、以下、メモほぼそのまま(敬称略)。

あいさつ 伊藤@bmark

  • こんなに来るとは思ってなかった
  • OpenSDSって知ってた人? → 多い

    • なら多くてもしかたない
  • OpenSDSとは何かから

  • いまOpenSDSがどうなっているかまで
  • 開発にコミットしている企業の声も

Steven Tan(OpenSDS chairman、Huawei)

  • OpenSDSは

    • オープンソースプロジェクト
    • GitHubに
  • ITの進化

    • モノリシックからマイクロサービスに
    • レガシーからハイブリッドクラウドに
  • modern data centerでは

    • アプリケーションはlegacyやパブリッククラウドやプライベートクラウドの上で
    • 物理マシン、仮想マシン、コンテナ
    • さまざまなツール
  • 必要なこと

    • オープンソースで複数のベンダーや開発者
    • オープンスダンダード
    • 公平のためのベンチマーク
  • まずコントロール/管理プレーンに集中

  • 組織

    • Technical Steering Committee(ロードマップを作る)
    • End-User Advisory Committee(要望を上げる)
  • ゴール

    • Open
    • Real
    • Ready(エコシステムができていること)
  • コアプロジェクト

    • SUSHI
      • ノースバウンドのプラグイン
      • Mesos、Docker、OpenStack、CloudFoundry、VMware、Oracle、SAP
    • HOTPOT
      • ストレージコントローラー
  • ポリシードリブン
    • プロビジョニング、スナップショット、レプリケーション……
  • 分散スケールアウトアーキテクチャ
    • Hotpot Controllerから各ノードのHotpot Dockと各ドライバーに接続
  • k8sでのアーキテクチャ

    • OpenSDS CSI Plugin→OpenSDS Hotpot→OpenSDS Dock→Storage
  • ダッシュボード画面

    • 佐藤さんのプレゼンでデモの予定
  • その先:Open Data Fabric

  • ビジネスサイドの要求とITサイドの必要とすること
  • ビジネスドライバー
    • モニタリング、レポート、分析、予兆、オーケストレーション、インテリジェンス
  • Data Fabricのkey design principle
    • data irrespective of where it is located
    • governance and compliance
    • all components interoperate
    • common tools and facilities
    • ability to choose
  • Open Data Fabric
    • automated policy-based storage and data services
    • data lifecycle and other data activities
    • seamless data mobility
    • heterogeneous storage platforms and clouds
  • 要素

    • Orchestration & automation
      • compute frameworkの要求に応じて
    • Multi-cloud data control
      • policy-based data mobility
    • data & storage Intelligence
      • automatically tune the storage infrastructure
  • 差別化

    • ODF unifies management of storage and data services
    • ODF integrates data management
    • ODF enables interoperability
    • ODF avoids vendor lock-in
  • ロードマップ

    • 2017H2 Zealand
      • k8s FlexVolume、Ceph、LVM…
    • 2018H1 Aruba
      • OpenStack、Dashboard…
    • 2018H2 Bali
      • S3 Object、Multi-Cloud Data Control
    • 2019H1 Capri
  • leverage OpenSDS community

    • 世界中のOpenSDS 2018イベント
    • 日本ではCloud Native、Open Source Summit…
    • CloudNativeCon Copenhagenでの様子
  • OpenSDSに参加しよう

Noriaki FUkuyasul(The Linux Foundation Japan)

  • (伊藤bmark前説:OpenSDSはLinux Foundationがホストしている)

  • The Linux Foundation(LF)

    • 近年はLinuxだけでなくいろいろな開発コミュニティをサポートしている
    • Let's Encryptもk8sもNode.jsも
  • LFのミッション

    • 持続可能なエコシステムの実現
    • オープンソースプロジェクトの中でも、影響力が大きくなるだろうと思われるプロジェクトをサポート
  • OpenSDSに対してLFは

    • Upstream FirstをOpenSDSで、日本でも充実させたい

NTT Communications 楠 慶

  • Hybrid Cloud TransformationのためのData Moblilityとクラウドストレージデザイン

  • ホスティングの歴史

  • 〜2010
    • 馬車の時代
    • マイグレするぐらいなら作り直し
  • 2011〜
    • 列車の時代
    • クラウド
    • お客様がモビリティを獲得しはじめる
    • だが乗り換えは大変
  • 2013〜

    • 車の時代
    • コンテナ
    • k8sで作っておけばモビリティ
  • が、データには「論理質量」がある

  • まだTBスケールなのでなんとかなる

    • IoT/ビッグデータ、AIでデータ量増加
  • data mobilityの2つのコスト

    • ネットワークコスト(データプレーン)
      • どうつなぐか
      • クラウドへの接続は高い
        • 専用線、ポート課金、転送量従量課金
    • マネジメントコスト(コントロールプレーン)
      • 複数のストレージシステムとIaaS基盤
      • いろいろなところで1ベンダーにロックインされる
  • NTTコムのEnterpriseCloud

  • ストレージネットワークはデータプレーンとストレージプレーンに分かれている
    • 普通のリーフ-スパイン構成
    • VXLANでSDN
  • ストレージがネットワークのマルチテナンシーを持つ
    • 異なるお客様が同じIPアドレス
    • タグVLANで
    • ストレージとVMの間をSDNコントローラーでVXLANトンネル作成
  • いったいいくつのコントローラーを開発?

    • ブロックストレージ、ファイルストレージ、オブジェクトストレージ……
    • 独自APIではお客様がk8sから叩けない
  • OpenSDSなら

    • Hotpotの部分でいろいろ対応
    • ストレージコントローラーとSDNコントローラーだけ書く
  • ノーモア車輪の再発明

  • オープンスタンダードなAPI

ヤフー株式会社 佐藤佑介 武井聖也

  • 2017年からOpenSDSコミュニティに参加
  • 2018年6月からArubaを絶賛PoC中

  • デモ

  • 基本動作

    • Webのダッシュボード
    • ボリュームを作る
      • プロファイルを指定できる:ストレージの種類
    • CLIからもosdsctlコマンドで
      • osdsctl pool list
      • osdsctl volume list
      • osdsctl volume create --az xxx --name yyy 1
  • Array-based Replication
    • 対応はいまのところHuawei Doradoのみ
    • ボリューム作成
    • レプリケーション作成
    • DoradoのWeb UIから確認
  • Host-based Replication
    • DRBDで
    • ここではLVMで
    • CLIから
      • osdsctl replication create xxx yyy
    • 相手で
      • drbdsetup status
      • 少し時間がかかる
  • Kubernetes連携
    • OpenSDS CSI pluginでパーシステントボリュームを払い出す
    • CSIのPodがすでにデプロイされている状態
    • kubectl get pvc
    • NginxのPodでドキュメントルートにマウント
  • OpenStack連携

    • single nodeのOpenStackでCinder APIをOpenSDSでおきかえ
  • Arba PoCの結果

    • バグはあるが基本機能の動作はおおむね問題なし
    • OpenSDS nativeのDriverが少ない
  • Q:OpenStack連携での性能は

    • A:コントロールプレンのみで、データプレーンはCinderそのものなので違わない

パネルディスカッション

  • 発表者に、サイバーエージェント長谷川と、GMOペパボ常松が加わる

  • 伊藤bmark:参加者の質問から。コードサイズは

  • A(楠):GitHub

    • 開発状況は議事録などもすべてGitHubに
  • 伊藤:参加したいといって会社が参加させてくれたか

  • 楠:上司は消極的に「参加してみたら」と
    • 参加してみると、会合のたびに同じ悩みを持つ人が多い
    • うちと同じ課題
  • 佐藤:LFの後ろ盾があるということで

    • エンドユーザー側の要望を聞いてくれる
    • Web UIなど
  • 伊藤:会社でやれそう?

  • 常松:うちは入ろうと思えば特に問題はない
  • 長谷川:たぶん問題なく入れるんじゃないかな

    • 上の人はあまり考えないので
    • 現場が考えて現場が責任をとる
  • 伊藤:いまのストレージ製品で解決できない問題があるから?

  • 長谷川:保守切れとか
    • ストレージがかわるとアクセスの仕方が変わる
    • 皮をかぶせておけば便利なんじゃないか
  • 常松:違いを吸収できる
    • k8sのpersistence volumeをCinderでの例
    • OpenStackをかまさないといけないので
    • デモのようにそこを吸収してくれると
  • 佐藤:管理を楽にしたいというモチベーションが一つ
    • 新しいストレージに移行したい。同じベンダーでないとレプリケーションできない
    • OpenSDSがベンターをまたがったレプリケーションを将来サポートしてくれば
  • 楠:うちは保守ぎれたくさんw

    • 高いextraサポートで
    • ロックイン
  • 伊藤:変わった?

  • 楠:まだArubaでテストフェーズ
    • データは絶対的な安定が求められる
  • 佐藤:とりあえず試して形になることがわかったフェーズ

    • 少し前は、この2人(楠氏と)ぐらいしか盛り上がってないんじゃないかとw
    • これから変化が起きるとうれしい
  • 伊藤:より期待すること

  • 長谷川:うちの会社はDCを地方に分けてリスク分散はしない方向w
    • レプリケーションよりは、ブロックストレージとかファイルストレージとか用途が増えるとうれしい
  • 常松:レプリケーション、バックアップ
    • うちはDRはやるように言われているのでw、遠隔地バックアップも
  • 佐藤:DBの連携が楽になると
    • ファイルストレージも
  • 楠:ハイブリッドクラウドでパブリックラウドとどんどん連携してくれると

    • テレコム屋さんはみな言っている
  • 楠:質問から「競合は? Scality Zenkoなど?」

    • Scality Zenkoはオブジェクトストレージ専門
    • OpenSDSはブロックストレージからいろいろ
    • コラボできるとうれしい
  • 佐藤:ストレージのオーケストレーションを標準化するプロジェクトはいくつかある

    • EMCとか
    • OpenSDSが違うのは、End-User Advisory Committeeがあること
    • k8s CSIなどとの連携
  • 伊藤:質問から。障害対応機能

  • 楠:まだない

    • まだ「A」なので
    • みなさん、OpenStackの「A」の頃を思い出していただければw
  • 常松:SUSHI。アクティブに開発。いつごろ実用的に?

  • 楠:なんともいえない

    • CSIとCinderは早い
    • それ以外は形にもなっていない
    • ノースバウンドはまだまだ
  • 楠:質問から「ステッカーありますか?」

    • あります
    • Tシャツもあります
  • 伊藤:ちなみにコードサイズは64万行とのこと

  • 会場:コントリビューションにagreementにサインしたりする必要は?

    • Steven:No
    • 誰でも参加できる
  • 会場:楠さんの話。マルチクラウドのインテグレーションがやりたいと

    • 今はクロスクラウドはできない?
  • 楠:次のBaliでS3で翔ばせるようにしようと言っているぐらい

    • いまのところローカルだけのオーケストレーション
    • Scality Zenkoと被るがw
  • 会場:End-User Advisory Committeeにどのように参加、貢献

  • 楠:ぼくと佐藤さんは
    • 2Wに一度電話会議に参加して要望を言う
    • リアルに会うのは半年に1回ぐらい、ビッグなイベントのついでに
    • そこでディープなディスカッション
    • 基本的にはワーワー言うだけ
  • 佐藤:基本的には触ってフィードバックするのがメイン

「日経Linux」2018年9月号

 発売されて1か月ほどたってしまったけど、メモとして。

 この号では、巻頭レポートと特集1に1本ずつ寄稿しました。巻頭レポートでは、キャラクタ端末向けWebブラウザー「Browsh」を紹介しました。バックエンドでFirefoxをヘッドレスで動かして、レンダリング結果をキャラクタで表示するというものです。YouTubeも一応表示されるのは驚きました。

 特集1は「はじめてのLinuxサーバー最新レシピ16本」。Part 1が「“最初の1歩”編」で、Ubuntu Server 18.04 LTSのインストールと固定IPアドレスの設定、sshdの基本設定、ufwの設定、ブロードバンドルーターのポートマッピング設定、DDNS設定、送信専用メールサーバー設定。Part 2が「“おススメの1本”編」で、Nextcloudを立てる。コラムでWebDAVサーバーのWeborf。Part 3が「“Webサイト公開”編」で、WordPress、ブログサーバーのGhost、写真ギャラリーサーバーのPiwigo、HTTPS対応のLet's Encrypt。Part 4が「“仲間とワイガヤ”編」で、Slack風チャットサーバーのMattermost、ActivityPub/OStatusな分散SNSのPleroma。Part 5が「“書類や知識を整理”編」で、git、Stack Overflow風のナレッジサーバーKnowledge、カンバンシステムのRestyaboard。Part 6が「“自宅LAN快適化”編」で、aptプロキシーのAptt-Cacher NG、DNSキャッシュサーバーのUnbound、HTTPプロキシーのSquid、VPNサーバーのOpenVPN。

 Part 7が「“仮想サーバー”編」で、DockerやLXD、snapを紹介。Part 8が「“Raspberry Pi”編」で、ファイルサーバー用OSのOpenMediaVault、監視カメラOSのmotionEyeOS、音楽再生プレイヤーOSのpiCorePlayer、PCやモバイルデバイスから動画をTVに映すRaspberryCast。コラムでRspberry Pi 3 Model B+の初期設定。

 特集2が、「軽量Linuxの選び方・遊び方」。Part 1が新定番もので、そのうちUbuntuフレーバーでXubuntu、Lubuntu、Ubuntu MATE。流麗なデスクトップでフランス生まれのVoyager、Pantheonデスクトップのelementary OS、Windows風のChaletOS。個性派デスクトップで、EnlightmentベースのMokshaデスクトップのBodhi Linux、旧型PC向けのPuppy Linux、Windows風のZorin OS Lite。

 Part 2は「実践! 軽量LinuxをPCにインストール」で、2in1タブレットにXubuntuを入れて、シェルスクリプトで画面回転に対応する。

 特集3は「Amazon Echo & Google Home AIスピーカーを自作しよう」。Amazon Alexa編は、Raspberry PiにAVS Device SDKを入れて、高性能マイクを付けて、AIスピーカーにする。Googleアシスタント編は、Raspberry PiにGoogle Assistant SDKを入れて、IFTTTによってTwitterに投稿する。

 特集4が「ラズパイで楽しむLinuxライフ Webアプリで使うDBを安全に管理しよう」。WordPressを題材に、MariaDBをMySQL Workbenchで管理し、さらにSSL経由でMariaDBサーバーに接続するよう設定する。

 新連載「ラズパイで学ぶ 画像認識超入門」が登場。Raspberry Pi+OpenCV+Pythonによるカメラ画像の認識を学ぶ。初回は、画像の基礎と、OpenCVのインストール、USBカメラの接続、サンプルコードの実行。

 まつもとゆきひろ氏の「プログラマのこだわり」連載が、マンガ。星野之宣作品、「AIの遺電子」&「バイナリ畑でつかまえて」、「スティーブス」、「王様達のヴァイキング」、「理系の人々」などが紹介されている。あと、まつもと氏にとって「アップル製品が苦手な理由」という話も。

 「Linux 100%活用ガイド」連載が、Stellariumによる自宅プラネタリウム。LinuC連載が、101試験「システムとサービスの起動・管理」と102試験「ネットワーク管理」。「ラズパイ電子交錯お手軽レシピ集」連載が、ラズパイをX68000型ケースに入れて、RetroPieでレトロゲームを動かす。カーネル新機能連載が、仮想CPUに物理CPUの実行権がないときにタスクを割り当てないようにする2行のパッチについて。

 巻頭レポートの自分以外の記事が、LPIC(本部)の新試験についてで、LinuCとの関係についても触れている。世界のディストロ連載が、openSUSEから派生した「GeckLinux」。フリーソフト連載が、実体配線図で定番ともいえるFritzing。

 みんな大好き「#!シス管系女子Season6」が、シェルのパスを通す話。お約束のボケありがとう。

 別冊付録が、「基礎からわかる最新Linuxマスターブック」。過去記事から、Linuxの基礎や、操作の基礎、ファイルシステムの基礎、シェルの基礎、シェルスクリプトの基礎、パーミッション、cron、パーティション管理、パスワード、gitの基礎、Markdownの基礎、Raspberry Pi入門をピックアップしている。

twitter-cldr-rbの日本語文字列照合順序をsort_kana_jisx4061と比較

 拙作sort_kana_jisx4061を仲間内で紹介したところ、ICU(International Components for Unicode)をRubyで実装したtwitter-cldr-rbというのがあると教えてもらいました。

 twitter-cldr-rbはCLDR(Common Locale Data Repository)にもとづいてデータをRubyで国際化処理するもので、さまざまな機能があります。ここではsort_kana_jisx4061と同様の日本語文字列照合順序の機能を比較してみます。

twitter-cldr-rbでできること

 twitter-cldr-rbのREADME.mdを見ると、さまざまな国際化の機能があります。数字の桁区切り(カンマかピリオドかなど)、重さや長さの単位、通貨の単位、数字を言葉で書く、日時の表記、月日の表記、列挙などに対応しています。

 その1つとして、対象ロケールでの文字列照合順序が実装されています。

 照合順序のデータは、ソースの「/resources/collation/tries/」ディレクトリに、マーシャルされたバイナリデータとして用意されています。ja.dumpは201KBのようです。

比較してみる

 twitter-cldr-rbは、RubyGemsからインストールできます。

$ gem install twitter-cldr-rb

 ここでは、元の文字列と読みをタブで区切った1行1項目のテキストから、日本語文字列照合順序でソートした元の文字列のリストを出力することにします。

 twitter-cldr-rbでは通常、照合順序にもとづいたソートには、ArrayからLocalizedArrayを作ってsortメソッドを呼び出します。が、そのままでは「元の文字列と読みからなるHashを、読みでソートする」ということができません。

 そこで、1つ下のレイヤーのメソッドを呼び出してソートします。

#!/usr/bin/env ruby

require 'twitter_cldr'

JACOL = TwitterCldr::Collation::Collator.new(:ja)

def sort_kana_cldr_by(enum)
  enum.sort_by {|x| JACOL.get_sort_key(yield(x)) }
end

alldat = []

ARGF.each_line do |line|
  word, yomi = line.chomp.split(/\t/)
  alldat << { word: word, yomi: yomi }
end

sort_kana_cldr_by(alldat) {|x| x[:yomi]}.each do |x|
  puts x[:word]
end

 比較対象として、sort_kana_jisx4061でも同じ働きをするものを作ります。

#!/usr/bin/env ruby

require 'sort_kana_jisx4061'

alldat = []

ARGF.each_line do |line|
  word, yomi = line.chomp.split(/\t/)
  alldat << { word: word, yomi: yomi }
end

sort_kana_jisx4061_by(alldat) {|x| x[:yomi]}.each do |x|
  puts x[:word]
end

 この両方に手持ちのデータをかけた結果、同じ出力になることを確認しました。

「劉備と諸葛亮 カネ勘定の『三国志』」

 「素人は戦略を語り、玄人は兵站を語る」としばしば言われる。本書は古代中国の経済や貨幣の研究者が「三国志」の世界を財源や経済政策から語る本だ。

 まず曹操は、黄巾一派の残党を吸収し、屯田で働かせて財政基盤とした。「三国志」には詳しくないけど、このあたりは「蒼天航路」でも大きく取り上げられてたな。

 一方、劉備は徐州牧時代には糜竺をパトロンにして経済的にまず安定。荊州牧についたときには、劉備に信用がなかったので諸葛亮の名前で金を集めた。諸葛亮はここで、無戸籍民を集めて戸籍に登録し、税収を増やした。

 諸葛亮は劉備のもとについたとき、天下三分の計ではなく「隆中対」という策を授けた。内容は、荊州と益州(蜀)は経済的利益があるからいただけ、南征しろ、しかる後に長安方面に向かえ、というものだったとか。

 というわけで劉備が入蜀したとき、成都城の蔵の財宝を接収し、ほぼ空にしてしまった。そこで貨幣を改鋳して質を落として国庫を充たした。

 南征では、諸葛亮は土地の人々を「生かさず殺さず」で搾取した。その資金を北伐にあてた。つまり、南征で得た資金は、益州にあまり還元されず、北伐の軍資金となった。そのほか、屯田や略奪で資金や物資を得たとか。なお、五丈原の最後の北伐は、前回から3年のブランクがあり、蜀漢の食料事情が悪化していたのが原因だろうと。

 このような諸葛亮の軍事最優先型経済を、著者は、自国よりはるかに強大な曹魏と対決するために無理をしていたのだろうと分析している。

 ちなみにそのほか、董卓支配下の長安は実は好景気だったとか。また袁術は、貿易地を手に入れたことにより、ほかの群雄が飢饉に苦しむ中で多くの冨と食料を保有したし、飢饉に陥ったときにも対策をとっていたとか。

jpholidaypのローカルタイム依存をなくす問題

 「(日本で)今日が休日かどうか」を判定するjpholidaypというツールを公開しています。100行ぐらいのPythonスクリプトです。もともと、素に近いサーバーにスクリプトを1つ入れるだけでcronから使える、というコンセプトで作りました。

 jpholidaypのコードでは、「今日」の判定に、ローカルタイムがJST(日本時間)であることを前提にしています。しかし、ちょうどサマータイム論議もあるところだったりして、それってダサいよなーと思っています。

 ただまあ、Python 2/3両対応とか、(できるだけ)追加モジュール不要とかを考えるといろいろ面倒だなあと。

 今日を求めるコードは、現状ではこんな感じ。

from datetime import date

today = date.today()

 明示的にJSTを指定すると、Python 3ではこうなります。ただしPython 2では使えません。

from datetime import date, datetime, timedelta, timezone

JST = timezone(timedelta(hours=9), 'JST')

today = datetime.now(JST).date()

 Python 2でも使えるようにするには、こうなります。

from datetime import date, datetime, timedelta, tzinfo

class JST(tzinfo):
    def utcoffset(self, dt):
        return timedelta(hours=9)

    def tzname(self, dt):
        return 'JST'

    def dst(self, dt):
        return timedelta(0)

today =  datetime.now(JST()).date()

 ただ、いずれにしても時差9時間固定で、サマータイムなどには対応していません。

 そこで、Python 2/3とも、pytzライブラリを使えば、タイムゾーンのデータベースを使えます。

from datetime import date, datetime
import pytz

JST = pytz.timezone('Asia/Tokyo')

today = datetime.now(JST).date()

 ただ、pytzライブラリを追加する必要があるのが、冒頭のコンセプトからすると、少しだけ考えてしまうところです。

 とりあえずpytzによる実装をpytzブランチに置いておきました。

「壬申の乱と関ヶ原の戦い」

 現代の関東人の私には、「関東」というと箱根の関の東というイメージだ。だが古代には、愛発関(福井)・不破関(岐阜)・鈴鹿関(三重)の3箇所の関(三関)の東を関東と呼び、いわば蛮地としていたという。たしかにこのあたりは本州がくびれている上に琵琶湖があって、関っぽい。

 この不破関は、672年に壬申の乱の決戦の地となった。そして、1600年の天下分け目の舞台となった「関ヶ原」でもある。さらに、1338年に室町幕府と南朝北畠顕家との青野原の戦いの地「青野ヶ原」もほぼそのあたりだという。

 というところを軸に、「日本」成立、室町政権、徳川政権成立のそれぞれの過程や位置づけを解説している。

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