本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「山と食欲と私」第1巻〜

 書店の平積みコーナーで並んでいて、ちょっと面白そうだったので、現在出ている第6巻まで全巻読んだ。

 1話完結形式で、登山+メシの話を毎回描いているマンガだ。主人公は単独登山女子で、山ガールと呼ばれるのは好きじゃないらしい。求道的だったりイージーすぎたりする感じではなく、たぶんリアルなバランスなんじゃないかと思う(登山知らないけど)。「実践!百名山」とかっぽい印象を持った。

 食事はそんなに凝ったものでもエクストリームなものでもなくて、絶景や山頂と合わせたご褒美といったものだ。おなかがすくというより山に登りたくなる感じ(そんな体力ないけど)。

 単独行なのでレギュラーメンバーで回していく回ばかりにならないのが好みだった。で、山にやってきたさまざまな人達の話がバラエティに富んでいる。幽霊もね(笑)。

Pocketの連続再生が便利

 以前書いたように、私はAndroid端末のPocketアプリで音声読み上げ(TTS)を愛用しています。

 ちょっと前になりますが、2017年10月のアップデートで、Pocketの音声読み上げのインターフェイスが一新されました。再生中はモーダルダイアログが表示されるものから、画面下にバーが表示されるものになり、記事表示と独立して再生されます。再生スピードや声の高さなども以前より柔軟になったようです。

 一番便利なのは、連続再生の機能が付いたことです。記事一覧の画面でツールバーのヘッドフォンのアイコンをタップすると、上の記事から順に連続で読み上げてくれます。また、記事を開いた状態で音声読み上げを呼び出すと、そこから下の記事を順に読み上げてくれます。私はたとえば台所で料理や皿洗いをしながら記事を聞くので、濡れた手で操作しなくてすむのが想像以上に便利でした。

 ただ、使っている限りでは、常に全記事での順序となるようです。私の場合、音声読み上げ向けの記事に「tts」タグを付けているので、タグの記事一覧を順に読み上げてくれる機能があればもっと便利なのにと思います。

PocketのTTSの連続再生

「決戦! 賤ヶ岳」「『決戦!賤ヶ岳』七本槍ドラフト軍議」

 複数の作家が1つの合戦についてそれぞれ1人ずつの武将を主人公に書く短編集シリーズの新作。今回はそのフォーマットにもとづき、賤ヶ岳の戦いを舞台に「賤ヶ岳の七本槍」の7人を描く。ちなみに著者陣もアンダー50に。

 賤ヶ岳の七本槍のメンバーは、だいたい20才そこそこで、名家の出とかでもないので、これまでのシリーズとは違い若手の必死の活躍という感が強い。加藤清正を描いた木下昌輝「槍よ、愚直なれ」は、特にそんな感じの青っぽい姿を描く。

 賤ヶ岳の七本槍は(いわゆる「○○将」というの全般だが)、秀吉の部下を誇示するという意味が強く、特に加藤清正や福島正則を売り出したものだと言われ、福島正則が「脇坂などといっしょにするな」と言ったとかなんとか。本書でも、糟屋武則を描いた「糟屋助右衛門の武功」、脇坂安治を描いた「しつこい男」、平野長泰を描いた「権平の推理」、加藤嘉明を描いた「孫六の刀」あたりでは、そのへんのコンプレックスが扱われている。

 一方、「ひとしずく」は題材をひねって、晩年の福島正則の回想の形式をとる。また、片桐且元を描いた「器」は、浅井家時代から大坂の陣までの鬱屈とした気持ちがつづられる。片桐さん……。

 そして全作の背後にいる秀吉の姿。今回は秀吉側の武将ばかりを扱っているので、柴田側は敵勢として描かれていて、特に拝郷五左衛門はいろいろな作品に登場する。また、七本槍の8人目だか9人目だかの石川兵助の兜エピは、「権平の推理」「孫六の刀」で扱われている。あと、「槍よ、愚直なれ」の最後のネタは、大塩金右衛門の別のエピをひねったものか。

 「決戦! 賤ヶ岳」の執筆の裏側というか、担当決めの話しあいを収録した「小説現代」の記事「『決戦!賤ヶ岳』七本槍ドラフト軍議」もKindleのほうで公開されていた(0円)。

 七本槍に関する話やら、作品のアイデアやらと、「決戦! 賤ヶ岳」を読んだあとに読むと興味深い。マイナー勢に人気が集まって、清正が最初出てこないとか、「七本槍は賤ヶ岳の後が面白い」という発言とか。事前予想では「七本槍で思い出せない人」(三谷幸喜)こと平野長泰が7位だったけど、さて?

「ポンコツ武将列伝」

 戦国などの武将のポンコツエピソードを軽妙な語り口で紹介する本。著者さんは、小田氏治と兵主源六について書きたくて、あわせてほかのポンコツ武将のエピソードや、有名武将のポンコツエピソードとあわせて1冊にまとめたとのこと。

 たとえば兵主源六は、秀吉軍による「鳥取城の餓え殺し」のときに、近くの山城からゲリラ戦で秀吉軍を悩ませたという、なかなかの活躍ぶりだった。それがどう敗れたかというと……コントか! と本に向かってツッコんでしまった。

 一方の小田氏治は、連戦連敗の戦国大名。9回も居城を取られているけど、9回取られたということは8回は取り返しているわけで、よく言えば不死鳥のような。本書ではその城の取られ方のポンコツぶりを紹介している。

 そのほか、映画「清洲会議」で馬鹿まるだしに描かれた織田信雄とか、漫画「信長の忍び」でも撤退スペシャリストをこじらせてすぐ逃げる人と扱われている佐久間信盛とか、ドラマ「おんな城主直虎」でも大名としては冴えなかったけど文化人枠で家系を繋いだとして描かれた今川氏真とか、ネガティブ武将の毛利隆元とか、卑怯者として名が残る荒木村重や織田有楽斎とか、さまざまなポンコツ武将が登場する。

「テトリス・エフェクト」

 テトリスは1980年代末ごろに日本に登場した。当時ソ連(ソビエト連邦)がまだあったころで、その鉄のカーテンの向こうからやってきたということで秘密めいた印象を持ったものだ。

 1990年の「ファミコン通信」の付録で、昭和の子供雑誌のスパイ絵物語っぽいレトロ(当時すでに)なテイストで「アレクセイ・パジトノフの秘密」というパロディ記事があって、周囲の友人とウケまくっていた。ググってみたら、その記事をまるごと紹介している人がいて、あーこれだこれだと。

 石原豪人先生の絵だったのね、知らなかった。

 さて、本書はテトリスがソ連から西側諸国で発売されるまでの騒動を中心に描いたノンフィクションだ。西側のビジネスマンと、ソ連のアレクセイ・パジトノフの両側から話が進行する。その部分がメインなので、テトリス開発までの道のりも描かれているけど、時系列は前後する。

 現在知られているとおり、テトリスのライセンスは任天堂のルートと、ミラーソフト/アタリゲームズ/テンゲンのルートの2つがあって、訴訟にもなった。そのへんの、スーパープログラマー兼山師たちと、資本主義の常識を知らないソ連官僚との、駆け引きやら単なる無知やらで右往左往する三つ巴の争いと、当時のソ連の社会状況などが面白かった。

 任天堂のエージェントとなったのが、ヘンク・ロジャース。アムステルダムで生まれ、ニューヨークで育ち、宝石商の父親の引越しにともない一度日本に移住するも馴染めずにハワイで大学生活、しかし日本人の彼女ができて再び日本に移ってソフトウェア開発を仕事にし、日本初のRPG「ブラックオニキス」(アラフィフ以上の元パソコン少年なら知ってると思う)を開発した。

 それに対するは、西側のビジネスマンで初めてテトリスに興味を持った男ロバート・スタイン。ハンガリーで生まれて第2次大戦で難民としてイギリスに渡り、セールスマンとしてテクノロジー分野の商才を発揮。初期のパソコンでソフトウェアが必要になることを見抜いて、母国ハンガリーで開発されたソフトウェアを安く買って米国などの会社に売る(ボーランドが販売した「クアトロ・プロ」など)。その流れで、ハンガリー人が遊んでいたテトリスに目をつけた。

 そのバックとなるミラーソフトは、アクの強いメディア王ロバート・マクスウェルの会社。マクスウェルはチェコスロバキアに生まれ、1940年にナチスドイツから逃げるようにイギリスに移住。デイリー・ミラー新聞などを傘下に持つ。

 ロバートの息子のケヴィン・マクスウェルは、父親に対してコンプレックスを持ち、成果をアピールしたいがためにテトリスのビジネスに関わる。

 なお、タイトルの「テトリス・エフェクト」とは、テトリスの中毒性を表す言葉(Wikipediaでは「テトリス効果」)で、実際に医学の文献でも使われている言葉だそうな。でも語源は、ジャーナリストのジェフリー・ゴールドスミスが1週間の間テトリス中毒になった経験を「WIRED」に書いたレポート記事からだという。そういった事例や、脳のどの部分を活性化するかといった話が、本書でも幕間の「BONUS STAGE」で語られている。

「どんがらがん」

 アヴラム・デイヴィッドスンの短編集。2編ぐらい読んだことがある程度で全体像を知らなかったけど、いずれもSF、ファンタジー、ミステリーホラー、魔術的リアリズム、奇妙な味の短編のいずれともつかないような、変な感じの作品が並んでいた。ふわふわしてるのにすっきりした感じというか。

 ちなみに、「あるいは牡蠣でいっぱいの海」という邦題が知られていた短編が「さもなくば海はは牡蠣でいっぱいに」となっていることに、批判的な意見も多いらしい。本書解説によると、元ネタ(シャーロック・ホームズ)にはこっちの訳のほうが近いようだけど。

「新仮面ライダーSPIRITS」17巻

だが……そんな救いのない強さに 正義などあるのか

 ライダー軍団勢揃いで、デルザー+大首領との戦いに。そしてニードルや三影らのバダンが独自に暗躍を始める。

 巻末インタビューは、記録魔の元朝日放送プロデューサー左近洋一氏。ご本人はもちろん、インタビューアーさんも細かいなあ(笑)。

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