本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「ニセドイツ」1・2

 トラバントといえば、旧東ドイツ製の「ダンボール製自動車」だ。実際にはボディはプラスチック製で、作りがチャチく、性能が低く、燃費が悪く、煙もくもくだったところからダンボール製と呼ばれたのだけど、旧東ドイツ末期には物資不足から本当に紙繊維を混ぜて作られるようになっていたのだとか。

 そんな東ドイツの、計画経済によって進化からとり残された、コレジャナイ感満載の製品を、愛をもって紹介している本。豊富な写真と、ペダンチックながら軽妙でトボけた感じの解説文で、旧東ドイツの事物を図鑑として“鑑賞”するようになっている。ちなみにタイトルは「西ドイツ」のもじりで、そんなダジャレもたくさん。

 東ドイツ製のPCは「ロボトロン」という、一回りしてカッコいい名前なのだけど、デカいのだとか。東独ジョークでは「シュタージ(秘密警察)のロボトロン付き盗聴器にどうして気付いたんだ?」「タンスと小屋が増えていたんだ」と…

 ドイツといえばビールだが、東ドイツのビールは不味いという。ただし輸出用は美味いというのがなんとも。また、コーヒやチョコレートは非常に高価で、民衆は大豆などの代用品を飲食してたそうな。

 交通もいろいろ大変。日本の山手線も参考にしたベルリンの電車網が作られてから東西に分かれたため、西の電車は東の駅を素通りという、タグVLANのような運行だったとか。

 そんな東ドイツの生活なのだけど、傍観者として見てるぶんには、ノスタルジックさやシンプルさがいい。いまのドイツではオスタルギー(オスト(東)+ノスタルギー)という言葉もあって、東の画一化された集合住宅が逆に珍しがられてウケたりしているのだとか。

 クオリティとしても、木工おもちゃは伝統が受け継がれていたというし、IKEAにも東ドイツ製家具があるとか。あと、なんといってもドレスデンは東ドイツだし。

 でもシュタージ(秘密警察)とか嫌だなぁ。石ころ隠しカメラとか。

 いちばん驚いたのは、古くなった旅客機を展示品として寄付するのに、解体して運ぶ予算がないから、自力で飛行させて畑の中に着陸させたという映画のようなエピソードだ。ちなみにこの着陸はギネスに載ったそうな。

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