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読書やコンピュータなどに関するメモ

「ケヴィン・ケリー著作選集1」

ケヴィン・ケリー著作選集 1 - 達人出版会

 今年の読書初めは本書だった。元日にごろごろしながらKindleで読んでたのだけど。

 ケヴィン・ケリーは「Wired」の初代編集主幹。その前に「Whole Earth Review」の編集者もしていたということで、その系統のバックボーンを持っている。と、以上、yomoyomo氏による本書序文からのウケウリ。その序文でも書かれているように、好敵手であり悲観主義者であるニコラス・カーと好対照なポジティブっぷりが特徴。

 すでに多くのところで紹介されているように、断片的な各章は「“巨大なコピー機”であるインターネット上でいかにコンテンツに価値を持たせるか」と「テクノロジーの未来」が2本の柱になっている。特に前者に属する、「千人の忠実なファン」では、ショートヘッドを狙わず、ロングテールの消耗戦にも巻き込まれず、その間で“千人の忠実なファン”を相手にビジネスする、というモデルが語られる。このへん、日本のWiredをやっていた“こばへん”さんの「新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に」あたりはモロに影響を受けてると思う。ほかの章で語られる(広義の)編集の価値とかも。

 ポジティブっぷりは、「千人の忠実なファン」の続編でむしろ発揮。“千人の忠実なファン”がうまくいっている例を募集し、反例ばかり集まるのをあっけらかんと公開しつつ、自説を信じて募集を続ける。現在では確立している人もあると思うけど。ちなみに、自身の体験を語ったミュージシャンからの、ファンこそが難しい要因だ、という証言が興味深かった。

 後者のテクノロジー論では、1つの技術はさまざなまな技術からできているので、新しい技術がぱっと出てくるように見えるのは要素技術が揃ったとき、という話なども面白かった。

 すごく細かいところでいうと、ブログで途中に図を散りばめたタイプの本は、(電子)書籍にしたときにレイアウトが難しいなと。「小悪魔女子大生のサーバエンジニア日記」ではそのへんを編集部ががんばっていた印象があるけど、今後EPUBなどのリフロー形式ではどうなるのか、細けーこたーいいんだよとなるのか、そのへんちょっと興味。

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