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読書やコンピュータなどに関するメモ

「初めての人のためのLisp 増補改訂版」

初めての人のためのLISP[増補改訂版]
竹内 郁雄
翔泳社 (2010-03-10)
売り上げランキング: 468

 Lispに入門するにあたって、細かいことよりまずLispの考え方を知りたい、という人におすすめしたい本。

 先生2人と生徒3人(秀才、ツッコミ、大ボケ)の対話形式でドタバタと進められる。軽妙を通り越して奇妙なノリが身上で、雑誌連載当時は素で笑いながら読んでいた。

 一方、内容はスタンダードというか古典的というか、アトムとリストから始まり、基本関数によるリスト操作をいろいろやった後で、メタサーキュラーインタープリタで締めるというもの。いちおうCommon Lispベースとはいうものの、文法や関数を全然網羅してないし逸脱もしているしで、むしろ実装によらないLispの基本を教えている。また、テキスト処理とかの実用的な例もほとんどない。そういう意味では、たとえば「プログラミングGauche」とも「実践Common Lisp」ともまったく違ったアプローチで、どれがいいということではなくできれば全部読むのがいいんじゃなかろうか。

 改訂元のサイエンス社版との大きな違いは、「前書き(兼あと書き)」と、第17講(リスト処理の応用問題)が追加されていること。細かいところでは、脚注が追加されてるほか、本文中でCommon LispやSchemeへの言及がいくつか入っている。改訂に当たって、レキシカルスコープをどうするか注目してたのだけど、第12講のあたりで対応していた。ただ残念なのは、メタサーキュラーインタープリタが「少しずらしたメモ帳」のメタファーを前提していること。まぁ、こまけぇこたぁいいんだよ。

 ちなみに、前書きによると、「software」という単語は元々「生ゴミ」という意味だったそうな。

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