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「世界史のなかの満洲帝国」

世界史のなかの満洲帝国 (PHP新書)
宮脇 淳子
PHP研究所
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 島国の歴史オンチである自分にとって、中国史で「中国」というのが何を指すのかよくわかってなかったりする。春秋・戦国時代や三国時代、五胡十六国時代など、中国がいくつかの国に分かれていたというけど、その外にも国があったりして、どこまでが中国なんだろうとか。あと、元って中国というよりモンゴルのような気がするとか。

 本書の史観では、まず「近代的な国民国家と古代の国家は違う」という。いわく、中国史の皇帝は地方を結ぶ交易ネットワークを司る市場の長で、租税は手数料。中国語は決まった文法や発音を持たず、違う言語を持つ人々が漢字という共通の記号で意思疎通するための手段。そして中国とは皇帝に朝貢する人たちをすべて指す、と。

 また本書は、歴史は後づけであるともいう。いわく、中国という国は始皇帝以来で、それ以前は歴史を国にあてはめたものである、と。同様に、日本は天智天皇以来、朝鮮は文武王以来であると。

 このような中国は一つではないという史観を軸に、黄河文明からの中国東北地方の歴史を解説し、それをもって満洲帝国に到達させ位置づけようとしている本。

コメント

近くて遠い満州

ちょっと興味深い本ですね。
今取り組んでいる仕事のテーマと近いので、ちょっと探してみよっかな。

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