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「トンデモ日本史の真相」

トンデモ日本史の真相―と学会的偽史学講義
原田 実
文芸社
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この手の話題は大好きなのだけど、具体的な話をいろいろ知っているというほど詳しくない人。そういう人は「巷説」部分をじっくり読んで、「おお、こんな話があったのか!」と、そこで異端史学の妖しい面白さを十分味わっていただき、その後で「真相」部分を読むことで、「面白い」というだけで珍説に飛びついてしまうと人はいかにたやすく騙されるかということを、身をもって学んでいただけたらと思います。

 前書きにあるこの説明どおりの類型に私も入るので、楽しく読んだ。著者は、「ムー」編集部出身で現在は「と学会」という人で、ネタ側もツッコミ側もそれぞれ盛り上げどころを知っていて、面白かった。あと、埴輪は目がやたら大きくて胸と腰がデフォルメされているけど、アニメ絵の定番と同じ、という説明が妙に納得。

 説明の形式は、1節ごとに1ネタで、肯定側の主張を数ページ紹介したあとに、ツッコミを同じぐらいの分量で書くというもの。ネタ一覧は、Amazonの「なか見!検索」に目次があるのでそちらで。ちなみに版元は文芸社。

 以下、本筋はさておきコネタのメモ。

  • 大陸の遊牧騎馬民族には、気性の荒い品種の馬を去勢でおとなしくさせる技術が伝わっているが、日本では家畜去勢の習慣そのものがなかった
  • 「史記」の秦始皇帝本紀の記述では、徐福(徐市)は、出発するする詐欺で結局出発しない人物として書かれている
  • 古田武彦氏は考古学・歴史学に統計学の手法を提唱したが、それゆえに自説の墓穴を掘った
  • 北海道アイヌの義経伝説では、義経が盗賊や女たらしとして登場するものが多い。倭人の押しつけを逆手にとったか
  • 江戸時代の黄表紙本には聖徳太子の「未来記」(とされる内容)のパロディがしばしば見られる。ノスタルダムスのパロディみたいなものか
  • 安倍晴明は54才で天文博士に就任した遅咲き官僚
  • 陰陽師は貴族の中でケガレを背負う卑賤視の対象となっていた
  • 1996年まで「奥の細道」には確かな自筆本が見つかっていなかった
  • 日本書紀に浦島太郎(浦嶋子)が記述された時点では、帰ってくる「300余年後」は未来だった

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