本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

ジュンク堂トークセッション「新春座談会 このコンピュータ書がすごい2009」

 書店のジュンク堂池袋店で「新春座談会 このコンピュータ書がすごい2009」というトークイベントをやっていました。私は自重しない大人なので、喜んで聴きに行ってきました。いや、自重する必要はないんですが。

 「座談会」とか「売りあげランキング」とかいうのをそっちのけで、司会の高橋征義さんが早口で2時間、好きなコンピュータ書について熱く語りまくっていたのが印象的でした。本がすごく好きなんだなー。

 とりあえず、以下、会場でとったメモ。
 ほか、「高橋会長の『このコンピュータ書がすごい!2009年版』@ジュンク堂書店池袋店を生中継するよ!(→したよ!) - OneRingToFind by 榊祐介」が、内容もビジュアルも充実していて、とてもいいです(2009.1.11追記)。


高橋さん:
私はただのコンピュータ書読み
出版社の方々に声をかけました

技評:稲尾さん
WEB+DB PRESS
雑誌の編集なので書籍は不慣れ

SBCR:杉山さん

BNN:村田さん
「Build in Processing」など

オーム社:もりたさん
「UNIXという考え方」「ハッカーと画家」など

オライリー:矢野さん
営業・マーケティング

高橋さん:
年間1000冊ぐらい出ては消えていく
知られざる本も
好きな本の話をえんえんしたい
(会場に「コンピュータ書を年間10冊以上呼んでる人」と質問。それなりにいる)

ジュンク堂の年間総合ランキング
冊数の順位
月ごとのランキング
出た年とはかぎらない
今日は2008年に出た本
1冊をのぞいて、この店で買えます

1-3月
1月は特になし
2月
「できる初音ミク」はパスw
5位「ふわふわ素材集」BNN
村田さん:
(元MdN)
「きらきら素材集」が最初
イラレのデータなので拡大できる
商用利用もOK(制限はある)

13位「best software writing」
ジョエル・スポルスキー編
高橋さん:
Rubyの紹介記事が海外でのRubyブレイクのきっかけになった
読みものつながりで
順位外だけど「モダン・コンピューティングの歴史」
コンピュータの歴史
社会的なこともふくめて
「Core Memory」
古いコンピュータを美しく撮った写真集
2冊を合わせてよむといいと思う
「キーボード配列QWERTYの謎」
「QWERTY=わざと遅く」神話が嘘であることを解説する本
100以上の歴史的価値のある図版

このあたりから早くも巻きが入る

「プログラミングGauche」
「プログラミングErlang」
「実践Common Lisp」
もりたさん
今年は関数型をサポートした言語の当たり年。
知られざる存在だったErlangがブレイク
2代わたってCommon Lisp

「Googleを支える技術」
この本はみなさんご存じなので

「はじめての初音ミク オフィシャルガイドブック」
「ユリイカ」初音ミク特集
初音ミクというお祭りが2008年にありました
特集は詩でびっくり

「DTM for Super Beginners」
DTMの入門として最適

「CMSとして使うMovable Typeガイドブック」
応用寄り
MTのひとつの到達点
最近はWPに移行する傾向があり、今後どうなるか

4月
「ハイパフォーマンスWebサイト」
Yahoo!の人がパフォーマンスのためのチェックポイントを紹介

「ビューティフルコード」
エッセイ集
技術的な話からそうでもない話まで、著名な人たちが集合
まつもとさんも登場

「受託開発の極意」
「アルファギークに会ってきた」
(「Google」「Seesar 2」も)
WEB+DB PRESSシリーズ
現在6冊
判型など統一性のないシリーズw

「Build in Processing」
文系でプログラミングをしたことがないような人に向けて作った
2008年はJSのProsessingライブラリが出て(2008年おわり)ちょっと話題に

ビジュアルプロセッシングの流れがあった
2種類
・モニタ上でビジュアル
・外の世界で

「シンプリシティの法則」ジョン・マエダ
Prosessingの前のバージョンの開発者
東洋経済新報社
ビジネスマン向けに作られたと思うが、技術者が読んでもいい本

「インタラクションデザインの教科書」
矢野さん
「製品やサービスをリリースする人は、それがハックされることを想定して作るべき」という部分がおもしろかった
もりたさん
顧客の体験の一部として製品を作るという考え

「未来のモノのデザイン」ドナルド・ノーマン
人とシステムを分けるのではなく、まとめて1つのものとして考える
人がシステムにふれるUI、システムが人にふれるUI
訳者あとがき
上野さん、自宅と病院を往復する生活、本書の翻訳中に亡くなる
「UIは命にかかわる」という

「+GAINER」
出版社を変えて再登場
最新の状況にあわせて改訂
日本発
「Making Things Talk」
ArduinoがJigbeeで勝手に通信しあうモデル
両方のラッパーとなるFunnel

「ITの専門知識を素人に教える技」
コーチングではなくティーチング
17の原則
前著「ネーミングの掟と極意」も
はじめての設計をやりぬくための本
いきなり「プログラミングは楽しい仕事です」
CPUも知らなくてはということで、参考文献に「はじめて読む486」w
プログラマーも共感しやすい

「たった3秒のパソコン術」
ひたすらショートカット。技術者はみな知っているような内容
自己啓発っぽい見せ方。一般の人に受け入れやすい
コンピュータ書より何倍も売れているw

6月
「はじめてのRuby」
2008年6月はRubyの月w
 Ruby会議にあわせて

「Railsレシピブック」
もろはしさん:
どんどんバージョンアップするので読むなら今w

「Rails of Ruby on Rails」
表紙の写真とRailsはなにも関係ありませんw
Amazon「黒くて指紋がつきやすい」とかw
見た感じの美しさは圧倒的
技術的にも踏み込んでいる。ヌルいデザイナーには理解できないw

「実践Rails」
深い部分

「Rubyで作る奇妙なプログラミング言語」
Rubyとは直接関係ない
非実用的な言語について次々と語る
作り方は実用的

「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク」
「DBマガジン」連載
めちゃめちゃ売れた
OSには詳しくないDBエンジニアに向けてOSなどを解説する本
「表とインデックスとでストレージを分ける」という定石に対し、今はストレージが進化しているので任せたほうがいいと書いているのが、進歩を感じておもしろかった

「Photoshopデザインラボ -プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック」「Flashデザインラボ -プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック」
こういうのやりたいだろうというねたについて、突っ込んで解説
AS3も正面から

「詳解 Objective-C 2.0」
iPhoneブームに合わせた
当時、NDAのため、iPhoneeのSDKについて触れられない
唯一オビにのみ「iPhone」の言葉

「インターフェイス指向設計」
本がないのでとばします

「花花素材集」
破壊的な勢いで売れた
電車の中で読んでいる女の子や、マクドナルドで読んでいる女の子を見た

「エンジニアのためのWord再入門講座」
いわく「エンジニアはWordをわかっていない」
文書のメンテナンス性をあげるにはWordを使いこなそう、という本

「jQueryで作るAjaxアプリケーション」
いまおぼえるならjQuery

「伝える 伝わる わたしだけのホームページを作る本」
BINDというホームページ作成ソフト(DNSではない)
決まったものを作ることに特化したソフトで人気
矢野りんインタビュー

「SAIですぐできるスーパーテクニック」

Flash・ASの本がいろいろ出た

7月
「集合知プログラミング」
データマイニンンのアルゴリズムを実際のプログラミングで学ぶ本
理論は省いてライブラリを紹介、とか
「パターン認識と機械学習」
いっぽうこちらは単なる数学書w

「エージェントアプローチ人工知能 第2版」
翻訳が出るのに10年ぐらいかかった
ぶあつい
これ1冊で人工知能がわかる

「数学ガール フェルマーの定理」
というより今年はマンガ版「数学ガール」w
マンガ家さんも「わけがわかりません」w

「マンガでわかる線形代数」
正当派のマンガによる数学解説はこちら
線形代数の最初のほうだけだけど

「アルゴリズムデザイン」
厚い

8月
「サーバーインフラを支える技術」
年間ランキング2位
東京・京都・福岡に分かれて執筆
著者校正は技術評論社にカンヅメw

「KORG DS-10公式ガイド」
Amazon限定販売の製品
ソシム
ほかの版元でも企画があったが、上司に却下されたとの噂

「ローポリ スーパーテクニック」
3Dゲーム向け(速度優先)のソフト
本が売れた

「神々のWeb 3.0」
ネタw

「3分間ルーティング基礎講座」
AS間のルーティングを誰にでもわかりやすく
ジャンボジェットの飛ばしかたみたいな本w

「セカンドライフマガジン」
ネタw
2008年といえばセカンドライフw
「極楽に行くには功徳を」的なやたらポジティブな本w

「Future X」
ビジネスマン向けムック
特集「最強のガラパゴス日本」w

「ウェブは菩薩である」
実はメタデータの入門書
「MICROFORMATS」

「アーキテクチャの生態系」
Webの思想と技術のバランスがとれている

「Webプロジェクトマネジメント標準」
PMBOK
Webでは唯一

9月
「たのしいCocoaプログラミング」
iPhone

「コーディングの掟」
人の欠点をあげつらうのはもうやめようと思う
Javaは難しいなぁ

「Eric Sink on the Business of Software」
ジョエルと違って皮肉が少ないので、ジョエルが苦手な人でもOK
ISVをやっている人に参考になる本
個人でプロダクトを出していく人にも

「Trac入門」
突然マンガw
Tracを使ってみたい人は1章を読めばわかる

「ひなた先生が教えるデバッグが256倍速くなるテクニック」
IDEを使ったデバッグテクニック
bisectのアプローチなど
担当者いわく:ブログで「カバーがはずかしい」という声があるが、カバーをはずすともっとはずかしいw

「Unix/Linuxプログラミング理論と実践」
ふつプロとかぶっているが、より無難な感じ

「ジェネレーティブプログラミング」
高橋:
扱いがむずかしい
いろいろな考え方をまとめるためにジェネレーティブプログラミングという言葉を持ち出した?
arton:
プログラミングは受託開発に向かっていく。特に受託開発。そこで今なにが起こっているかを集めた
ふつうのプログラマより、将来のソフトのありかた(創発的じゃなくてエンタープライズ)

「オブジェクト指向入門 2版 下」
言語の名前がぜんぜん出てこない
全36章のあとのエピローグで登場
600pぐらい

10月
「PHP携帯サイトデベロッパーズバイブル」
絵文字がすごい
1/3ぐらい

「Quartz Composer Book」
世界でこれだけ
本文の前に、ポエムのようなリード
 内容が開発するプロダクトに合っている

「ゲームプログラマになる前に覚えておきたい技術」
セガの人
ぶあつい本
2Dと3Dそれぞれ

「VMware徹底入門」
仮想化がフォーカス
VMware株式会社著
「仮想化技術Xen」
内部動作についてもつっこんで書いてある

「パスワード解析基礎と実践」
この本がランキングに入るとはすごいw
さまざまなパスワード認証とその弱点を解説

「Effective Java 2版」

12月

「Windowsダンプの極意」
プログラマではなく障害解析の人向けの本
いわく「相性なんて存在しない」「ダンプをみればわかる」というのがかっこいい

「ビジュアライジング・データ」
Processing

「JavaScript The Good Parts」
薄い分量に、著者の考える「いい部分」だけを

「pixiv 人気絵師が教える旬のテクニック」
Amazonで総合1位
晋遊社のフットワークの軽さ

「実装パターン」ケントベック

「The Root of .NET Framework」
荒井さんの本
.NETの中身を理解したい人むけ

「Cとアセンブラ言語で学ぶ計算機プログラミングの基礎概念」

「Thoughtworksアンソロジー」

「リーン開発の本質」

まとめ

稲尾さん:
「WEB+DB」8周年記念号よろしく
以後
artonさんの巻頭インタビュー
はまのさんによるgit特集も予定
など

杉山さん:
Ruby会議にあわせて「ふつうの」新作

村田さん:
デザイナー向けのプログラミングの本を出していきたい

矢野さん:
今年の予定3冊
「プログラミング言語Ruby」近日発売。まつもとさん&(サイ本の)フラナガン著
「opencv」の本、夏ごろ
「Real World Haskell」、秋ごろ。nobsunさん訳

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