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「LL Future」に参加しました

 スクリプト言語の集まるイベント「Lightweight Language Future」に参加してきました。チケット購入者が1,000人以上、来場者でも800人以上が集まり、10時から21時近くまで盛り上がりました。

 詳細なレポートはすでにいくつか上がっているので、すべて面白かったセッションの中から、自分なりに感じたポイントをいくつか。

1. 純プログラミング寄りに

 今年は各言語それぞれの最新動向を解説するLanguage Updatesセッションがなくなっていました。それもあってか、ちょっと前にブログ界隈で話題になった「プログラムを作る人とアプリケーションを作る人」の分け方でいうと、前者向けの内容が多かったように思います。実装系の話は、言語ごとの勉強会が充実しているからそちらで、ということもあるのかもしれません(ただの憶測です)。

2. フィジカルコンピューティングがアツい

 「LLでアート」は、正直それほど期待してなかったのですが(ごめんなさい)、見てみたらとても面白かった。画面上の3Dオブジェクトを、加速度センサーの載ったGainerにシンクロさせて動かすデモを、ライブコーディングで見せるとか。試着シミュレーションがまるで鏡のようにできる液晶ディスプレイとか。筋電流を拾って、ダンサーの動きに合わせて音が鳴るとか。

 なにより忘れちゃいけないのが、LTの「Ruby on Railsで実現する自走式Webサーバー」。サーバー(ThinkPad+Debian+Ruby on Rails)をラジコンカーのシャーシに載せて、フルタッチスクリーン型リモコン(つまりiPhone)からコントロールするというネタを、記者発表ふうに演じて、場内爆笑。その勢いで発表された、拡張現実(電脳メガネみたいなの)で表示されたリアルはてなスターをゲットしにいく「Cyber Star Rally」もすごかった。

 あと、パネルディスカッション「LLで未来を発明する」では、「ユーザーはプログラミングの必要がなくなる」という一連の意見の中で、「CPUがGC(メモリ管理)や並列化などの機能を受け持つようになる」という話があって、未来では言語やOSの開発者は今でいうマイクロコードやHDL相当のレイヤーでプログラミングするようになるのかな、と漠然と思いました。

3. 言語の相互乗り入れ

 Larry Wallの基調講演は、Perl 6のRuleとそれによるパーサーの話。Perl 6はmany languageであり、言語の中の言語としてPerl 6自身の文法を設計できるというような話だったような(英語がよくわかってませんが)。実例として、正規表現のようなパーサージェネレーターのようなソースを見せて、「+-」という演算子を定義してみせたりしてました。あいかわらずメタと対象とを自在に行き来するプレゼンスタイルで、わかったようなわからないような(笑)。ちなみに、プレゼン途中でtakahashi.xulをいじってたような気がします。

 パネルディスカッション「LLで未来を発明する」では、ひげぽんさんのジョークで「言語大統一理論で“やっぱりLisp”ということに」というネタが出たほか、住井さんが「最近は言語がそれぞれの機能を取り入れあっている」という指摘もありました。

 パネルディスカッション「古い言語、新しい言語」では、JavaScript/ActionScript上でほかの言語の処理系を作った詳細が紹介。高校生で処理系開発なんてすごいなぁ。また、LLVMという、いろいろな言語からバイトコードにコンパイルし、各ネイティブコードに変換して実行する汎用言語処理系(?)が解説されました。CのソースからFlashのバイナリに変換するなんてのもあるそうで、Cで書かれたゲーム(DOOM)をFlashで動かす動画がデモされていました(ライブラリはどうしているんだろう)。

 LTでも、「Unbabel:LLにLLを埋め込んでみた」という発表が登場。Ruby中にHaskellを埋め込むRubiskell(ただし1行ごとにHaskellインタプリタを起動する)や、その発展形でさまざまな言語に対応したUnbabel(Ruby in Scheme in RubyとかRuby 1.8 in Ruby 1.9とかまで)が笑いをとっていました。

その他コネタ

  • 「サイコー?! フレームワーク」のQ&Aで、Debianで日本のソフトを精力的にパッケージ化しているhenrichさんが、「Debianのパッケージシステムとgemsとの整合性をとるのが大変」という問題提起。で、最新版を使いたい人はLinuxのパッケージを使わずgemsを使う、という話を経て、逆にMobaSiFをDebianパッケージにどうかという話に発展していました。
  • NewtonScriptってJavaScriptっぽいですね。JavaScriptの元ネタのひとつなんでしょうか(よくわかってない)。
  • 次回は同じく中野ZEROで2009年8月29日。
  • 「キミならどう書く?」のdd+lsネタで、幸運にも、会場の笑いと「またお前か賞」をいただきました。Yuguiさんの話芸のおかげですね。ありがとうございます。

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