奥本 大三郎
集英社
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「完訳ファーブル昆虫記」の奥本大三郎氏が書いた紀行小説集。著者インタビューで、日本の仏文学界を皮肉った本だと語っていたのを見て、読んでみた。
表題作は上記のとおりの路線というか、日本とかフランスとか文学とか食べ物とかについてボヤきながら旅するエッセイ。じゃなかった、「奥山先生」が主人公の小説か。高田博厚とかを批判してるみたいだけど、まとまった論とかじゃなくて、よくも悪くもまさにオッサンのペダンチックなボヤき。ゆるい感じで読める。
もう一作の「蛙恐怖症」は、奥山先生の台湾の旅の話。ひそかに霧社事件を核としながらも、やはりゆるい感じで飲み食いの旅を語っている。