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「家に帰らない男たち」

家に帰らない男たち (扶桑社新書 23) (扶桑社新書 23)
松井 計
扶桑社
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 帰る家があって、けっこう幸福な家庭を築いている。仕事も順調で、忙しかったりするけれど、帰れないというほどじゃない。そんな、「家があるのに帰らない男たち」を取材したドキュメント。書くのは、「帰る家がない」生活を著者「ホームレス作家」にまとめて脱ホームレスを果たした松井計氏。

 それぞれ状況や事情の異なる人たちにインタビューして、1章ずつ紹介している。

  • 忙しくて帰れないんですよと言い訳しながら帰らない敏腕の広告代理店マン
  • 東京でビッグになるといいつつ何もしていないネットカフェ難民
  • 家庭が幸せなあまり、自分が帰宅することで壊してしまうことを恐れる営業マン
  • 波風を立てないよう週末だけ帰宅する週末婚状態のIT系サラリーマン
  • 脱サラして成功し、互いに自由に生きたいという豪快系社長
  • キャバ嬢と半同棲するデザイナー

 新書だと、これらの人物や世の中を分析してみせたり、説教してみせたりする本がありがちなのだけど、本書はそういう本ではない。たとえば「援交」などの「わかりやすい」(=類型的な)事例は没にして、それぞれの人生をそれぞれのものとして描いている。各章とも、最後はそれぞれ登場人物への応援になっているし。ノンフィクションの王道で、面白く読んだ。

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