第82回カーネル読書会
天文シミュレーション専門のスーパーコンピュータ「GRAPE」について、牧野淳一郎氏が語るということで、YLUGのカーネル読書会に参加した。以下、営業系サラリーマンの受講メモ。
追記2007-12-20:さっそくビデオが公開されました。
- 計算天文学とは
- 天文学は基本的に実験ができず、観測する学問
- 計算機でシミュレーションして実験
- 計算機の能力
- 東大センターと比較して、だいたいいつも1/10ぐらい
- 次期システム 6Tflops
- ベクトル部分:SZ-9、スカラー部分:Cray XT4
- XT4のスケーラビリティは非常によい
- が、4 coreでの性能は未知数
- メモリバンド幅があまり上がっていないので、そこがネックになる可能性も?
- が、4 coreでの性能は未知数
- XT4
- ネットワークがとても速い
- ほかのPCクラスタ買うより安い
- でも普通のPCのだいたい10倍ぐらいする
- GRAPEとは
- 重力多体問題
- 遮蔽がないのですべての点を計算しなくてはならない
- そこだけ速くする電子回路(計算機というより)
- 近田提案
- 5素子の電波望遠鏡を処理する
- 決め打ちで電子回路を作る
- 重力多体問題
- GRAPE-1(1989年)
- 固定16bit→対数8bit→固定32bit→固定48bit
- ホストのGPIBインターフェイスの性能が出ない
- Sony NEWS
- PC-9801から移したら、CPUは速くなったがI/Oが遅くなった
- ユーザープロセスからGPIB制御チップをいじり回すプログラムを書いた
- すべてのレジスタをユーザー空間から見えるようにして制御
- OSのオーバーヘッドなし
- 本当はマルチタスクOSでやってはいけない手(笑)
- Q:「20万円でスーパーコンピュータ〜」の本はどれだけ正確?
- A:伊藤氏の見た部分については客観的に書かれている
- GRAPE-2(1990年)
- GRAPE-1と平行開発
- 普通に浮動小数点演算
- 名目ピーク値に近い数字が出る
- GRAPE-3(1991年)
- GRAPE-1相当の回路を1チップ化
- 数十倍の性能
- GRAPE-4(1995年)
- GRAPE-2相当の回路を1チップ化
- そのチップを1,792個
- 1.1Tflops
- GRAPE-6(2002年)
- 64Tflops
- バックエンドのGRAPE側でネットワーク構成を工夫
- パイプラインLSI
- Intelチップは0.1%が演算機能、GRAPEは90%が演算機能
- Q:GRAPE-5は?
- A:GRAPE-3の後継で作った。性能低め
- 商業版GRAPE
- GRAPE-3以降
- 商業版GRAPE-6を約30機関が導入
- 蛋白質計算用GRAPE
- MIDGRAPE-2
- GRAPE-DR計画
- 次期GRAPE
- 問題:「天文だけ(しかも理論だけ(しかもN体だけ))」の機械としてはチップ開発コストが大きすぎる
- 10億円
- 次期GRAPE
- 応用に特化するが、広い応用範囲を実現
- できるか?
- トランジスタはたくさんある
- チップのトランジスタ数の伸びに比較して、演算器は増えていない
- パイプラインをやめ、単純な計算器(PE)を大量に並べて、ソフトウェアで制御
- PEはメモリ256語
- 量産型ボード
- 今日写真が届いた(まだ試してない)
- PCI-Expressカード(8レーン)に4 GRAPE-DRチップ
- PCより消費電力が大きい
- 現在、PCI-Expressで1チップのボードが動作中
- プログラムをどう書くか
- GRAPEでやっていたことなら簡単にできるようにした
- 数式相当のものから、アセンブラと、ホストからのインターフェイス関数(C?)を生成
- ベクトルや並列は衰退
- PCクラスタが残っている(安い)
- チップ間配線とチップ内配線の差
- 生産数
- マイクロプロセッサはスーパーコンピュータに起きたことを20年遅れでたどっている
- マイクロプロセッサもあと数年で停滞?
- GPU計算?
- かつてはムーアの法則を越える伸び
- しかし2005年ごろを境に成長率が落ちている
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