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読書やコンピュータなどに関するメモ

「日本語は天才である」

 奇才翻訳家の柳瀬尚紀氏が日本語について語るエッセイ。

 昔、氏が「フィネガンズ・ウェイク」を訳すと書いているのを読んだときには「なるほど」と思ったものだ。が、本書によると、それまでの翻訳は「フィネガンズ・ウェイク」のための練習だったとか。

 本書でもそんな言葉遊び好きな著者ならではのネタがいっぱい。「"You are full-moon"を"You are fool, moon"と聞き違えて怒ったお月さんの話」をいかに日本語に訳すか、に始まり、ひらがなと漢字、罵倒語、「!」と「?」、「おビール」のような敬語の是非、ルビ、根室なまり、いろは歌など。日本語や英語に関するさまざまな話題を、遊び心たっぷりに語ってくれて楽しい。「EVILを逆に読んでLIVE」とか。

 決して堅苦しくはなく、たとえば敬語の乱れを憂う人自身の言葉の乱れを皮肉ってみたりと、ユーモアにあふれている。

 好き嫌いはあると思うが、柳瀬尚紀氏の翻訳に感心したことのある人ならおすすめ。

日本語は天才である
日本語は天才である
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柳瀬 尚紀
新潮社 (2007/02/24)
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