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「ダメな議論」

 「おわりに」によると、本書は、平成大停滞と金融政策についての論争がきっかけで書かれたそうだ。そのため、経済政策に関する解説でいくつか面白いところがある。

 たとえば、日本の高度経済成長は産業保護が支えていた、かつての官僚は優秀だった、という論がある。これに対して著者は、データを引用しながら「日本の産業育成は成功していたとは言い難い」と説明する。いや、引用している元論文がずばり「The MITI Myth」という題なんだけど。

 ただし、書名を見て論理思考のハウツーを期待すると外すかも。あまり突っ込んだ内容はない。あと、「お茶の間エコノミスト」とか「人文系へたれインテリ」といった言葉を先に使って比喩と例話で話を進めてるのはちょっと。

 なにより、「はじめに」にある「ダメな議論を除外していけば、残されたものは正しく、有用なものである可能性が高い」という前提は論理がおかしいと思う。

ダメな議論―論理思考で見抜く
飯田 泰之
筑摩書房 (2006/11)
売り上げランキング: 8719

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