本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「美しい都市・醜い都市」

建築学者が、日本橋上の首都高速を撤去するなど「美しい国」を標榜する景観法を中心に、都市論を語るエッセイ集。それぞれ別の雑誌に掲載された原稿がもとになっているものの、うまく1冊にまとまっていて面白かった。

第1部では景観法がテーマ。以下の3点などから批判している。

  • 「美しい」を国が上から押しつけるのはファシズムだ
  • 明治に作られた今の日本橋は凡庸で、観光目的の魅力に乏しい。首都高速の同地点のほうが、美術的にも歴史的にも意味がある
  • そもそも、それって大規模なハコモノ行政では?

それに呼応して、終わり近くの11章では、「美しい国」としての北朝鮮を取り上げている。しかも、批判しながらも「建築を学んだものとしては、抗いがたい魅力を感じたのも事実」と語っているあたりが、かえって批判が強まっていると思う。

その他、香港や幕張、押井守作品の街などが語られている。

美しい都市・醜い都市―現代景観論
五十嵐 太郎
中央公論新社
売り上げランキング: 48033

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://emasaka.blog65.fc2.com/tb.php/199-634a6159

 | HOME | 

Categories

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Appendix

emasaka

emasaka

フリーター。
連絡先はこのへん

Monthly


FC2Ad