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読書やコンピュータなどに関するメモ

「カムイ伝」1~15巻

 言わずと知れた白土三平の名作マンガ。ふと思って改めて通読した。やはり傑作。

 テーマは江戸時代の身分制度によって苦しむ人々の姿で、封建領主や商人(資本家)に対して主人公たち農民が団結するという話。社会主義の教科書と呼ばれたというのもわかる気がする。

 ただ、そう教条的にまとめてしまうのも惜しい。

 普通のマンガや小説などは、1つか、せいぜい2つぐらいの物語を描いている。主人公しか描けていない作品もあったりする。面白いかどうかとは軸とは別として。

 しかし、本作の場合、多数の多彩な人々が描かれ、人の数だけ物語がある。展開もそれぞれの思惑がからみあって決まっていく。そして、そうした流れが集まって大河のような全体を形づくっている。人だけではなく、動物などの自然まで描いている。

 文学用語では全体小説っていうのだろうか(よく知らない)。一歩間違えれば散漫な失敗作になると思うが、うまく乗り切っているのが凄い。

 さて、次はエンターテイメント寄りに振った「カムイ外伝」を通読するか。

カムイ伝 (1)
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白土 三平
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