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「「池の水」抜くのは誰のため」

「池の水」抜くのは誰のため?~暴走する生き物愛 (新潮新書)
小坪 遊(著)
新潮社 (2020-10-17T00:00:01Z)
5つ星のうち3.9
¥836

 書名は一見、TV番組「池の水ぜんぶ抜く」を批判する本みたいだけど、必ずしもそうではない(批判も肯定もしてるけど)。それも含めて、銀の弾丸的な“ぼくのかんがえたさいきょうの自然保護”みたいな考えを批判し、生態系にはいろいろなパラメーターがあってデータをもとに全体を考えて地道に取り組まないと逆効果になるということがテーマだと思う。

 たとえば第1章で最初に取り上げられているのは、カブトムシが少なくなってきた千葉の森に九州のカブトムシ約100匹を放った話。そのほか、コイの放流や、傷ついた動物の保護など、バランスを崩すことにもつながる行為の難しさが書かれている。

 一方後半では、暴走する生き物愛が描かれている。貴重な野生の鳥の写真を撮ろうと悪質な撮影をくり返す鳥パパラッチ、在来の魚のことを考えずにブラックバスを放流する悪質バサー、絶滅危惧種をヤフオクなどで売買するマニア。中でも、図鑑を執筆しているプロが希少種のカエルを購入してしまった事件の取材は、犯罪行為なんだけど、切ない。

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