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読書やコンピュータなどに関するメモ

「Q.E.D. iff」15巻、「C.M.B.」43巻

 同じ作者による人気ミステリーコミックの最新刊が、今回も2冊同時発売された。以下、ネタバレに気をつけているつもりだけど、未読の方は念のためご注意を。

 2冊をとおして、今回はトリックそのものより、ああ話がそっちに行ったのかとか、ああそれはヒッカケだったかとか、話の展開が印象的な話が多かった。

Q.E.D.iff -証明終了-(15) (講談社コミックス月刊マガジン)
加藤 元浩
講談社 (2020-02-17)
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 「Q.E.D. iff」は、「その世界」と「人がまだ見ることができない」の2編を収録している。

 「その世界」は、地方の富豪の財産相続をめぐる連続殺人という、わりと古典的なミステリーっぽい仕立ての話だ。冒頭に息子の一人が勘当されるシーンをもってきて、以後そこから離れて話が進む。謎の記号が出てきたときは、ああC.M.B.じゃないからあっちかと思ったけど、それが……おっとそこまで。

 「人がまだ見ることができない」は、「溺れる鳥」と同じ未来編の世界の話だ。ロボットが人間に危害を加えたのはなぜかというアシモフ風の発端から始まり、AIに何が起きたかというSF要素を探るストーリーとなっている。ラストがエモい。

C.M.B.森羅博物館の事件目録(43) (講談社コミックス月刊マガジン)
加藤 元浩
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 「C.M.B.」は、「気の合わないヤツ」「透明魚」「歯医者」「カメオグラス」の4編を収録している。

 「気の合わないヤツ」は、クルド人の世界で強制結婚かさもなくば名誉殺人かという状況から逃げようとする少女を森羅君たちが助ける、ミッションもののストーリーだ。博物学ネタはアッシリアの遺跡。で、発掘現場で働く少年が森羅君とソリと合わなくて、邪魔をしてくる。ラストがさわやか。

 「透明魚」は、「Q.E.D.」のエリーさんが久々にこちらで登場する(ちなみに夫は登場しない)。博物館や展覧会と表現の自由をテーマに、地球温暖化に警告するアート展に破壊行為をしてくる犯人と手口を探す。博物学ネタは透明魚をはじめとする魚の見え方について。

 「歯医者」は、何度も歯医者の虫歯の場面を繰り返すという嫌な(笑)タイムループに囚われた青年を主人公とした、異色の作品。博物学ネタは最短経路を解く粘菌。で、読む側も粘菌よろしく、これはどういう話なんだろうといろいろなパターンを考えるのだけど、読み終わるとああそういう話だったかと納得する。

 「カメオグラス」は、おなじみのマウものだ。古代ローマのカメオグラスを使ったランプシェードの売買をめぐり、マウ&森羅と相手がわたりあう。冒頭で元貴族が何に気付いたのかがミソ。そしてラストでまた新しい展開が。

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