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読書やコンピュータなどに関するメモ

「いちげき」1〜5巻

いちげき 1
いちげき 1
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松本次郎 永井義男
リイド社
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 殺伐系の明日なき幕末斬りあいマンガ。元になった小説が雑誌で紹介されていて、まずはこっちと思って読んでみたら、えらく面白かった。

 主人公の丑五郎は江戸近郊の百姓で、同様の境遇から膂力と運動神経と勘が優れた(が、まあ大筋おバカな)若者がスカウトされて集まる「一撃必殺隊」に入る。

 といってもヒロイックな展開ではなく、ひたすら使い捨ての「捨て駒」として描かれる。

 この一撃必殺隊は、薩摩の御用盗による強盗や放火に対抗するために結成された。率いるのは新撰組を形式的に除隊した島田という冷酷な男だ。

 短期促成のため、最低限の斬り方や刺し方だけを教えて、正面から斬り合って防御する方法は教えない。戦い方も、不意を突くとか後ろから襲うとか大勢で囲むとかの、いわば卑怯な戦法をとる。そのへんが泥臭くてリアルなのがいい。

 リアルといえば、刀はすぐ曲がったり折れたりするのがあたりまえで、武士の魂でもなんでもない、次の刀にチェンジするのが当然、という描写もリアルっぽい。

 薩摩の御用盗は史実だけど、それに対する勝海舟の焦土作戦の計画も(どこまで本気かはともかく)知られている話。というあたりを背景に、どちらサイドも、本気の戦いというより脅しのための駒として下っぱの命を扱っているところが、ますます捨て駒っぽい。

 絵は、荒っぽいようでいて緻密なような、迫力のある筆致。現在5巻まで出ていて、ストーリーが大きく転換しなければあと1巻ぐらいで終わりそう。

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