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「光秀の定理」

光秀の定理 (角川文庫)
垣根 涼介
KADOKAWA (2016-12-22)
売り上げランキング: 10,307

 明智光秀を主人公としつつ、本能寺の変をあえて直接描写せずに、光秀の人物像を描くところがニクい歴史小説。ストーリーというより登場人物とその関係に重点が置かれているのが特徴だ。半分は光秀の視点で、あとの半分は、光秀の友人となった、辻博打で稼ぐ坊主と剣の道を極めようとする若者のコンビの視点で語られる。

 特徴的なのが、確率論をストーリーにとりいれているところだ。辻博打の坊主が確率論などの計算が得意で、モンティ・ホール問題を辻博打に応用して稼いでいる。で、それを光秀が戦に応用したり、信長が合理主義で検証したりするのが見所となっている。

 ただ、小説として面白かったというのを前提にして言うと、作中の確率論にちょっと疑問があるような。と思ってググってみたら、同じようなことを自分よりロジカルに考えて指摘している人がいた。

 とまあ細かいところはともかく、真面目で機転がいまひとつ効かないけど苦労人な光秀を中心に、印象的な人物が次々と出てきて、面白かった。姉妹作という「信長の原理」も読もうと思う。

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