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本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「自動運転「戦場」ルポ」

 著者さんがメルマガで書いていたところによると、当初は米国で自動運転車の実用化は近く、それに比べると日本は遅れているのではないか、という仮説で取材や調査を始めたとか。が、調べるほどにそれは誤解であるとわかった、と。その成果が本書らしい。

 その言葉のとおり、自動運転に期待しつつも、すぐやって来そうに言われているレベル5自動運転(運転者不要)は現実にはまだ問題が多いことを指摘。まず現実に各社が目指すのはレベル3自動運転(必要があれば人間が対応)だとし、その課題などを取材や調査から具体的に指摘している本だ。

 レベル5が遠くレベル3の課題にもなっているのは、事故がいくつか起きている点だ。いちばん問題になったのは、アリゾナでUberの実験車が死亡事故を起こした件。また、テスラの製品で半自動運転にまかせきって高速道路を走っていた車が中央分離帯に激突してドライバーが死亡した事故もあり、前年にも類似の事故があったと。いずれも、人間でも対応に困るような事故ではなく、人間が運転していれば問題がないケースだという。

 その要素としては、センサーの誤認識や、ファルスポジティブを避けるための閾値設定、機械学習で学習していない人間のフリーダムな行動、自動運転のもとになるだけの細かな情報が集められた地図の不在、それを補うためのV2Xの整備などが挙げられている。

 こうした課題のあと、最後の第4章では、日本を中心にアジア各国で自動運転が必要とされる背景やユースケースが分析されている。

 ちなみに、本書で引用されていた日本認知心理学会での発表によると、レベル3自動運転で「ここからあなたが操縦してください」と言われて素直に従う人は運転の安全性が低く、疑問を持つ人のほうが安全性が高いのだとか。

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