FC2ブログ

本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「荒神」

 NHKドラマ化ということで放映されてた予告編が面白そうなので、まず原作小説を読んでみたら、これがすごく面白かった。

 ざっくりいうと、江戸時代(元禄時代)の東北(福島)の山あいの村でゴジラみたいな怪物が暴れる話だ。最初に怪物が暴れる様子を謎のまま提示し、しばらく怪物そのものを出さずに背景となる物語を進め、中盤以降から一気に怪物との戦いを描く、という定番の構成をとっている。その緊迫感や怪物の描写にぐいぐいと引き込まれ、文庫で650ページぐらいの長編を一気に読んだ。

 怪物が中心のストーリーなわけだけど、そこにさまざまな物語が絡みあってストーリを立体的にしている。舞台としては、隣接する2つの藩の対立が背景となっている。そこに謎の出自の兄妹やら、猟師の老人やら、流れ者の浪人やら、旅の絵師やら、謎の寺やら、呪われた一族やら、養蚕と薬草やら、公儀隠密やら。そして、それぞれの人々の思惑が干渉しあって、読者にも登場人物にも意外な方向に転がるというのが手練れのミステリー作家ならではの手腕だと思った。

 本書は、シン・ゴジラの元ネタの一つという説もあるらしい(諸説あります)。なお、文庫版の解説は樋口真嗣監督が書いている。

 さて、こうの史代さんの挿絵集「荒神絵巻」も買うかな。

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://emasaka.blog65.fc2.com/tb.php/1419-aadef19d

 | HOME | 

Categories

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Appendix

emasaka

emasaka

フリーター。
連絡先はこのへん

Monthly


FC2Ad