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「屈折くん」

屈折くん
屈折くん
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和嶋 慎治
シンコーミュージック
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 映画化もされたみうらじゅんの「アイデン&ティティ」の主人公は、みうらじゅん自身と人間椅子の和嶋慎治の2人がモデルだという。本書はその和嶋慎治による初の自伝だ。

 文章は、文学好きの人が初めて一冊書きおろしたという意気ごみと生硬さを感じるもので、少なくともゴーストライターが書いた本ではないと思う。

 第1章では、少年から青年の多感な時代のさまざまな出来事が、いじめにあったことなどを含めて、いいことも悪いことも淡々と描かれていて、それがむしろ文学っぽく感じる。題名の「屈折くん」はかつての渾名だったそうで、てっきりネガティブな渾名なのかと思っていたら、実は同級生の前でそれまでの屈折したエピソードを語ったらウケて、本人にも鬱屈したものから脱出したといういい話だった。

 この第1章の最後では、「UFOが部屋に飛び込んできた」体験を語り、そこから生まれたのがメジャーデビュー盤「人間失格」冒頭の「鉄格子黙示録」だという。まあつまり、そういう精神状態だったんだろうと思う。

 短いながら楽しいのが第2部の大学時代だ。仏教青年会という名のユーロロック研究会とか、参禅部の接心とか。

 イカ天に出てデビューし、さらにそれからの話が書かれた第3部が、いちばん長くてヘビーだ。おそらく初めてて語られた2年間の結婚生活を含めて、悶々とした生活が続く。2010年代、ももクロとの共演やオズフェスへの出演をするような頃になって初めて風呂つきアパートに住めるようになったとか。

 というわけで、人間椅子好きや、悶々とした青年〜中年の話に共感する人向け。

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