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「捕まえたもん勝ち!」、「Q.E.D. iff」5巻、「C.M.B.」33巻

 人気コミックシリーズ「Q.E.D. iff」「C.M.B.」の最新刊が、今回も同時発売された。さらにその半月ぐらい前に、著者の初めての小説本「捕まえたもん勝ち! 七夕菊乃の捜査報告書」が発売されている。

 「捕まえたもん勝ち!」の主人公の七夕菊乃(キック)が、今回の「Q.E.D. iff」「C.M.B.」の両方にゲスト出演しているので、3冊まとめてメモ。なお、話がつながっているわけではないので、どの順番で読んでもいいと思う。強いていえば、人物像がわかるという意味では、「捕まえたもん勝ち!」が最初か。

 以下、ネタバレに気をつけているつもりだけど、未読の方は念のためご注意を。

捕まえたもん勝ち! 七夕菊乃の捜査報告書 (講談社ノベルス)
加藤 元浩
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 「捕まえたもん勝ち! 七夕菊乃の捜査報告書」は、元気印の女子高生が、地元アイドルと大学生を経て、キャリア官僚として警視庁の新人女性刑事に就任し、事件に遭遇する話だ。語り口としては「Q.E.D.」シリーズで水原さん視点になったエピソードのような感じで、筆者の漫画の絵を想像しながら読んだ。とはいえ、苦学生だし、塔馬君がいないし、キャリア官僚だしで、まるきりのおバカキャラではない感じ。

 まるきり1つの事件でも、短編連作でもなく、いくつかの事件によって主人公が成長していく姿を長編として描いている。警察での事件は、誰が犯人だという推理小説というより、足で証拠を集める捜査や警察内のしがらみなどの警察小説っぽい要素が多め。まあ、そのへんのギャップも伏線のうちなんだけど。

 結末は、推理としてではなくストーリー構成としてなんとなく想像はついたけど、それに向けてあのことが推理としての伏線になっていたとは、というのはヤラれた感じだった。

Q.E.D.iff -証明終了-(5) (講談社コミックス月刊マガジン)
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 「Q.E.D. iff」は、「イーブン」と「不完全な密室」の2編を収録している。「イーブン」は、大学生の男女関係と盗難事件がからまった事件だ。塔馬君は、どことどこがつながって、誰が何を考えているかを整理して推理する。

 「不思議な密室」は、「捕まえたもん勝ち!」の七夕菊乃がゲストで登場する話だ。これも、1人の人物が元でこんがらがってしまった複数の事件を、塔馬君が整理して推理し、真相を暴く。わかりやすそうな要素が一番の罠というたくらみ。七夕菊乃はここでは、エリート官僚である面や、警察組織の一員である面を中心に見せていて、どちらかというと大人しめ。

C.M.B.森羅博物館の事件目録(33) (講談社コミックス月刊マガジン)
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 「C.M.B.」は、「動く岩」「いつかの文学全集」「ツノゼミ」「見えない射手」の4編を収録している。

 「動く岩」は、仲間たちが行った宿で、動く岩の伝説によって死人が出る話。あのシーンの絵面が伏線だったとは。

 「いつかの文学全集」は、夫を亡くした主婦がハワイで事件に巻き込まれる話。文学全集を読むことがやりたいことだったけど、さて……という物語。

 「ツノゼミ」は、コンサルティング会社での昇進競争を軸に、誰が誰を騙しているのかという、伏線だらけのトリッキーな話。いきなり一人の男の嫌味な語りで始まるのだけど、最後まで読んで、あれはそういう意味だったのかと。

 「見えない射手」は、七夕菊乃がゲストで登場する話だ。劇団の舞台で起きた殺人事件を、追う。七夕菊乃はここでは、地元アイドル出身で、身体能力が高く、ちょっと天然なところがあるという面を中心に、派手に暴れている。

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