本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「ロケット・ササキ」

 就寝前の頭を休める読書で読んだ。

 元シャープの佐々木正氏の伝記。「ジョブズが憧れた」「孫正義が恩人と呼ぶ」というキャッチコピーが付いてるけど、寝る前の気楽な読書なので、コンピュータ時代以前の話が面白かった。

 島根県出身で台湾育ち(ちなみに鴻海会長のテリー・ゴウの父親が同級生だとか)。京大を卒業して、なぜかインド→アフリカで反物を売る商売に。やがて第二次大戦が始まってドイツに渡り、レーダーの研究に参加する。そこで学んだドイツのレーダーの技術をUボートで日本に持ち帰り、陸軍登戸研究所に入って電波兵器の研究に従事する。

 終戦後はGHQの命令で米国に渡り、ベル研究所に入って、電子工学とクオリティコントロールを学ぶ。このとき、トランジスタを発明しつつあったショックレー、バーディーン、ブラッテンと知り合う。日本に帰ってからは、トランジスタの研究のため江崎玲於奈を育てる。

 朝鮮戦争が始まると、電波兵器の経験を活かして(?)電子レンジを日本に持ち込み、早川電機(のちのシャープ)に売り込み、その後入社する。そこで電卓開発(当時は50万円とか)を率いる。さらに、当時は歩留りが2%だったMOSに注目し、日本でも米国でも半導体メーカーが尻込みする中、ロックウェルとともにMOS-LSIを実用的なものにする。ここで開発されたMOS-LSIはアポロ12号に搭載された。ロケット・ササキの渾名もこのころロックェルの人に付けられたものだ。

 電卓にMOS-LSIを用いて高集積化したあとは、シャープは佐々木のツテをもとにRCAが開発中だった液晶のライセンスを受け、実用化した。

 とまあ、シャープがどこで誤ったかとかは私にはわからないけど、すごい経歴と実績を追っていくだけで面白かった。

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