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読書やコンピュータなどに関するメモ

「Q.E.D.」50巻、「C.M.B.」28巻

 人気ミステリーコミックシリーズが今回も2冊同時発売。

 以下、ネタバレに気をつけているつもりだけど、未読の方は念のためご注意を。

Q.E.D.証明終了(50) (講談社コミックス月刊マガジン)
加藤 元浩
講談社 (2015-02-17)
売り上げランキング: 57

 「Q.E.D.」は、「観測」「脱出」の2編を収録している。掲載誌の休刊にともない、両方とも描き下ろし。次からは「Q.E.D. iff」になるそうで、50巻というのもちょうどよかったかな。

 今回の2作も、余詰めなしの犯人探しというより、伏線を生かした物語性重視のミステリーとなっていると思う。

 「観測」は、MITに塔馬君と同い年で学んでいた実験物理の天才少女の事業が邪魔される話。そこに、ダークマターを中心としたいくつかの宇宙物理の実験がからむ。邪魔している犯人はなんとなく見当がつくんだけど、そこにダークマターが……おっと、ネタバレはそこまで。

 そんな道具立てなんだけど、全体のトーンや真相のあたりは、悩み多き青春っぽい。ロケットの打ち上げのところなんかも、いいね。

 「脱出」は、正体不明の依頼主から実行をまかされたリアル脱出ゲームの脱出方法とともに、そのゲーム自体の謎を解く話。「論理の塔」や「Question!」あたりと似たタイプ。冒頭で、“剣と魔法”ファンタジーの本と、殺人事件が登場して、その2つが全体の基調となっている。

C.M.B.森羅博物館の事件目録(28) (講談社コミックス月刊マガジン)
加藤 元浩
講談社 (2015-02-17)
売り上げランキング: 81

 「C.M.B.」は、「キジムナー」「空き家」「ホリデー」の3編を収録。

 「キジムナー」は、沖縄の妖怪キジムナーを“見た”記憶が人生に大きく影響している公認会計士の物語。ヨーでるどころか1コマ目から登場してる(笑)。その記憶から、自分の見たキジムナーの正体を探るうちに、過去の自分や切ない真実を知る。ちょっと同級生モノっぽい要素もあったりする。好きだな、こういう話。

 「空き家」は、独居の老人が刀の鑑定を森羅君に依頼したころ、その近所の空家が取り壊しになり、そこに勝手に住みついていた依頼人の友人の思い出が語られる話。“しばらく会っていなかったお父さん”系ストーリーにも通じる感触の物語なんだけど、そこで森羅君が明かした真相は……

 「ホリデー」は、北アフリカの民族主義政権による戦争を止めるために、国連安保理に停戦命令を求める話。バルキアの話やエイプリルフールの話にも似た国際頭脳戦に加えて、キーとなるアイテムのうんちくや、国連安保理のしくみ、国益などの話が詰め込まれ、最後にはタイトルの意味が。

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