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読書やコンピュータなどに関するメモ

「侠飯」

侠飯 (文春文庫)
侠飯 (文春文庫)
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福澤 徹三
文藝春秋 (2014-12-04)
売り上げランキング: 18,385

 さえない大学生の日常+ヤクザ+賄いグルメ、という変わった組み合わせを、ラノベっぽいライトな文体でまとめたエンタメ小説。結末もさわやか。分量が短いのでさくっと読める。

 主人公は、「Fランクに近い大学」(作中より)に通い、友達も3人ぐらいしかいなくて、ネトゲで夜更しして部屋は散らかりっぱなしだったりする大学生。就活で悩んだり凹んだり、友達と馬鹿話をしたりの話が展開される。

 この主人公がある晩、暴力団の抗争の現場に居合わせ、その片方の2人が隠れるために主人公の部屋に居着く。一人は30代の組長で、無類の几帳面で料理にこだわりを持っている。で、凄んだり説教したりはあまりしないのだけど、いっしょに暮らす中で主人公は少しずつ変わっていく。

 その料理は、手のこんだものというよりは賄い料理やツマミの感じで、リアルな感じでおいしそうだ。いきなり残りもののカマボコとネギと卵で、ぱっと食べるものを作ったりするし。そのほか、チャーハンや麻婆豆腐などの身近な料理から、ちょっとひねった料理まで作られる。無理せず、レトルトカレーを使ったり、味覇を使ったりもするし。と思うと、やけにこだわって高級な食材を使ったりもする。

 以上を一言でまとめると「就活とヤクザのクッキングパパ」といったところだろうか(笑)。

 ちなみに、インタビューによると、作者さんは水商売からデザイン・広告の世界を経て、専門学校講師、そして作家になったとのこと。その経験がそれぞれ、ヤバイ男や料理、就活、制作プロダクションなどの描写に活かされているらしい。

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