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読書やコンピュータなどに関するメモ

「Q.E.D.」49巻、「C.M.B.」27巻

 人気ミステリーコミックシリーズが今回も2冊同時発売。

 以下、ネタバレに気をつけているつもりだけど、未読の方は念のためご注意を。

 「Q.E.D.」は「無関係な事件」「ラブストーリー」の2編を収録している。いずれも書き下ろし。

 「無関係な事件」は、就活に疲れた学生が、香港の暴力団の抗争に巻き込まれる話。事件の謎もあるけど、それ以上にトラブルをどう解決するかが謎になっている。さらに話の中心は、悩める若者の青春。

 「ラブストーリー」は、殺人事件のないほうの話。亡くなったアマチュア映画監督が遺した素材から、どんな映画を作りたかったのかを探る。事件とかじゃなくて、散りばめられた素材の解釈で最後にうならせるところは、「巡礼」のようでもあり、「夏草」のようでもあり、よかった。ラストが、地味なようで印象的。

 「C.M.B.」は、「アステカのナイフ」「爆破予告」「幸運」の3編と、番外編M.A.U.の「大入道の屏風」を収録している。

 「大入道の屏風」は、マウを主人公にしたストーリーで、今回はマウの商人(“しょうにん”というより“あきんど”)っぷりが、調査対象である過去の美術商のやり口とあわせてテーマになっている。特に、黒字倒産を回避するためのハッタリを含めたかけひきを、テーマである大入道の屏風をからめて小気味よく描く。博物ネタは、20世紀初頭の米国のジャポニズムブーム。

 「爆破予告」は、恐竜展での爆破予告の話。犯人は消去法で想像がつくのだけど、目的が最後まで謎になっていて、ああそこが伏線だったかと。博物ネタはブラキオサウルス。

 それとは逆に、ゲーム会社の経理部長が殺される事件の「幸運」は、伏線っぽいシーンがやっぱり伏線なんだけど、もう1つ伏線があってやられた。また、人物描写があのアレ。

 そいういう意味で、アンティーク好きの富豪が殺される事件の「アステカのナイフ」は、わかりやすい着目点を使って……おっとネタバレはそこまで。

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