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「村上海賊の娘」上・下

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 織田信長軍と、本願寺を支援する毛利軍・村上水軍が初めて対決した「第一次木津川口の戦い」を舞台に、史実を積み重ねた隙間に創作されたヒロインが活躍する、時代エンタメ活劇小説。

 ヒロインの景は、“海賊王”村上武吉の娘で、男まさりというか男以上に暴れ回る熱血娘。「悍婦(じゃじゃ馬)で醜女」と言われているが、背が高くて手足が長く、スレンダーながらカーヴィーな体型で、彫りの深い顔と、当時の基準での醜女らしい。

 物語を引っぱるのは景だけではない。底知れない読みを見せる村上武吉。怪力の大男であり裏切り者を笑って面白がる器量をもった七五三兵衛と、それをはじめとする陽気な泉州の軍勢。景の弟でヘタレな景親。禿頭で剛毅な老兵の乃美宗勝。その他もろもろ、キャラが立ちまくったさまざまな人物が登場する。たくさんの人が登場し、その間を視点がくるくる変わって話が展開するのだけど、“わっかりやすい”性格づけがなされていて、読んでいて混乱しない。

 人物だけでなく、ストーリーも、史実を盛り込んで要素は多いのだけど、“わっかりやすい”ように消化されていて読みやすい。厚みはあるけど重みは感じさせないというか。人がどんどん死ぬわりには、終始、明朗快活な感じ。敵はいても悪玉は(ほとんど)いないし。いい意味でマンガ的。

 そんな人物やエピソードが、ピタゴラスイッチのように、こっちとこっちがぶつかってそっちに行くか、と小気味よく展開。1000ページ近い分量を一気に読まされた。「のぼうの城」の和田竜による、本屋大賞受賞作。

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