本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「Q.E.D.」47巻、「C.M.B.」25巻

 人気ミステリーコミックシリーズが今回も2冊同時発売。

 以下、ネタバレに気をつけているつもりだけど、未読の方は念のためご注意を。

 「Q.E.D.」は「陽はまだ高い」と「坂道」の2編を収録。

 書きおろしの「坂道」が特によかった。ストーリーは、親の離婚により母親の故郷である海辺の町に転校していって、そこから芸能界にデビューしたアキちゃんの話。……いや本当だってば。不安と友情、そして坂の上から見える景色が、ビビッドかつ爽やかに描かれている。水原さんもいつもより生き生きした感じ。青春だなあ。

 読者への挑戦みたいなタイプの本格ミステリーというわけではないんだけど、伏線がうまく決まって話をドラマチックに盛り上げる小気味よさは、まさにミステリーというところ。ストーリーも読後感も全然違うけど、そういった作りの点では46巻の「巡礼」を連想した。

 「陽はまだ高い」は、数学テーマモノ。NP問題を狂言回しに、バリ島での盗難事件を追う犯人探しの話だ。研究所長のギーデル博士が何を考えているのかがずっと謎めいて描かれているのが印象的だった。

 「C.M.B.」は、「掘り出し物」「バッグストーリー」「その朝、8時13分」「香木」の4編を収録。

 「掘り出し物」は、いつもの同級生たちが、観光地を外れた辺鄙なペンションで“宝”を探す話。博物ネタは、ネタバレになるので伏せておく。

 「バッグストーリー」は、社長のお伴で買いつけにフィレンツェを訪れた輸入雑貨会社のかけ出し社員が、頑固なカバン職人と森羅君に関わるストーリー。少しずつしみ出してくるもろもろの感情。これもまたひとつの青春だなあ。あの故郷どこだろう。博物ネタは、「神曲」と「考える人」。

 「その朝、8時13分」は、毎日変わらない生活を送るサラリーマン青年が、不思議なシチュエーションに巻き込まれていく話……ということでいいかな、詳しいことは避けるけど。何が起きているか自体が謎という状態が展開していって一気に結末に。これはやられた。

 「香木」は、美人師範目当てで香道教室に通う三バカトリオが幽霊騒動に巻き込まれる、ドタバタコメディタッチのエピソード。最後のラストはお約束。博物ネタは、香木をはじめとする香関係のいろいろ。

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