本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「達人伝」3巻、「蒼天航路」、「泣き虫弱虫諸葛孔明」第壱〜参部

 王欣太の「達人伝」の3巻が11月末に出たので読んだ。登場する“達人”は、白起、孟嘗君と来て、あの商人が登場。そういうストーリーになるんだろうか。

 カバーの袖に書かれていた著者の言葉によると、老荘思想を漫画にするということと、「三国志」と格闘していたときに感じたアウトサイダーの気配が、「達人伝」で考えていることだとか。

蒼天航路(1) (講談社漫画文庫)
王 欣太
講談社
売り上げランキング: 364,592

 そんなこんなで、12月に「蒼天航路」を一気に読み返してみた。一気に読むのは初めてだけど、こう見てみると、曹操を理づめで英雄として描くのではなく、なんというか、名づけがたいいろいろな要素を全部ひっくるめて曹操として描いているんだなと。それは劉備についても同じくだし、くっきりと描かれた各キャラについても。

 で、やっぱり諸葛孔明の扱いはヘンだ(笑)。Wikipediaで引用されている作者の言葉によると「違和感全てを持ってきたキャラクター」だそうで、もともとの記述がヘンなうえに矛盾しているのを、意図的にさらにブーストしているのだと思う。蜀攻略のあたりでも、なにげにヘンな扱いだし(笑)。

泣き虫弱虫諸葛孔明〈第1部〉 (文春文庫)
酒見 賢一
文藝春秋
売り上げランキング: 120,803

 「蒼天航路」が諸葛孔明のヘンさをミステリアスなほうにブーストしているのと同じように、それをギャグ方向にブーストしているのが「泣き虫弱虫諸葛孔明」で、これも最近読んだ。講釈調で、陳寿の正史(本書では「三國志」)と裴松之の注、羅貫中の「三国志演義」(本書では「三国志」)、さらにそのほかの伝説やら現代の作品やらを比較してみせ、おかしなところや矛盾しているところなどにツッコミを入れながら、むしろおかしい方向に話をもっていっている。役にたっているんだかいないんだかわからない孔明とか、存在しない敵に火計というか野焼きとか、何がどうなってるんだ長坂坡とか、唐突に脈絡なく出てくる「連環の計には美女2人が必要でしょう」というセリフとか。第壱部文庫版の解説で、シュレーディンガーの物語と書かれてるけど、なるほど。

 あと、見立てやパロディも笑える。三顧の礼はミュージカルとか、呉は広島弁でしゃべる仁義なき連合とか(呉だけに)、下ネタオヤジの簡雍とか(だいたい合ってる)、弟の均君のキャラとか。ところどころはさみこまれるアニメやマンガのパロディ小ネタなども。さらには、「三国志演義」英語版の「Romance of the Three Kingdoms」の解説がまるきり西部劇で笑った(実在するの?)。

 しかし、周瑜は「泣き虫弱虫諸葛孔明」でも「蒼天航路」でも正統的ヒーローだなあ。

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://emasaka.blog65.fc2.com/tb.php/1192-6cc72b88

 | HOME | 

Categories

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Appendix

emasaka

emasaka

フリーター。
連絡先はこのへん

Monthly


FC2Ad