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定吉七番シリーズ

 「47RONIN」という映画の広告を目にしていたら、なぜか定吉七番セブンシリーズを思い出した。で、さすがに今は売ってないだろうなと思ったら、電子書籍で全巻が売られてたので、順番に買って読んでしまった。おそるべし。

 定吉七番シリーズというのは1980年代に東郷隆が書いた荒唐無稽なドタバタアクションギャグ小説。007シリーズのパロディを、大阪の“殺人許可証を持つ丁稚”を主人公として繰り広げた物語だ。冷戦時代の東西対立を関東と関西に置きかえて、敵の組織の名前が「NATTO」という、まあそういうノリ。

 007シリーズやそれ以外のけっこう細かいパロディとか、散りばめられているミリタリーネタを中心とするうんちくペダントリーとかも特徴だ。安永航一郎のマンガとかゲームとかにもなったので、それで知ってる人もいるかも。今年になって25年ぶりの新作「定吉七番の復活」が出てたけど、私はこれは初読。

 読み返してみると、ああ1980年代だなあと。あの頃のサーファーとか女子大生とかブランド品ブームとかを皮肉ってるのだけど、その視点や気取り方自体も昭和っぽいというか、なつかしい。それは必ずしも否定的な意味じゃなくて、私は笑いながら楽しんだのだけど、40才以上でないとわけがわからないかも。あと、改めて、食い物ネタが多いなあと思った。

定吉七は丁稚の番号 定吉七番シリーズ (講談社文庫)
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 「定吉セブンは丁稚の番号」が第1作で、「ドクター・不好プー・ハオ」と「オクトパシー・タコ焼娘」の2作を収録。後の作品から比べるとこれでもおとなしめ。

ロッポンギから愛をこめて 定吉七番シリーズ (講談社文庫)
講談社 (2013-08-16)
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 続く「ロッポンギから愛をこめて」は、ブルートレインを舞台に元ネタのアレがアレになるのねとか。このへんでフォーマットができた感じ。

角のロワイヤル 定吉七番シリーズ (講談社文庫)
講談社 (2013-08-16)
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 「角のロワイヤル」は、なぜか話の何割かがフランス人の老テロリストの描写になっている異色作。銃撃戦も多く、シリアスな国際サスペンスを書きたかったのかなと。でもギャグシーンではさらにドタバタ度アップ。

ゴールドういろう 定吉七番シリーズ (講談社文庫)
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 「ゴールドういろう」は、今回読んだ中で、パロディ面でもギャグ面でも一番ノッて読めた。

太閤殿下の定吉七番 定吉七番シリーズ (講談社文庫)
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 「太閤殿下の定吉七番セブン」は、2編を収録。「秀吉の黄金」は、さらにドタバタギャグ色が増した感じ。「真昼の温泉」は、題名どおり、西部劇路線。

定吉七番の復活
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 「定吉七番セブンの復活」は、定吉七番が文字どおり復活する話。これもドタバタギャグ色が強い路線だけど、冷戦終了とかボスが女性とかのネタは007を踏襲。ハイディ強すぎw

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