本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「20世紀SF」1940年代〜1990年代

 1940年代から10年ごとのSF短編を集めた短編集シリーズ。21世紀頭に出たんだけど、だいぶ後になってまとめ買いし、少しずつ読んで最後まで来た。

20世紀SF〈1〉1940年代―星ねずみ (河出文庫)
アイザック アシモフ ブラウン 中村 融 山岸 真 Isaac Asimov
河出書房新社
売り上げランキング: 44,857
20世紀SF〈2〉1950年代―初めの終わり (河出文庫)
レイ ブラッドベリ フィリップ・K. ディック リチャード マシスン ゼナ ヘンダースン ロバート シェクリイ
河出書房新社
売り上げランキング: 356,074
20世紀SF〈3〉1960年代・砂の檻 (河出文庫)
アーサー・C. クラーク ロジャー ゼラズニイ ハーラン エリスン サミュエル・R. ディレイニー J.G. バラード
河出書房新社
売り上げランキング: 284,432
20世紀SF〈4〉1970年代―接続された女 (河出文庫)
ジェイムズ・ジュニア ティプトリー アーシュラ・K. ル・グィン
河出書房新社
売り上げランキング: 281,758
20世紀SF〈5〉1980年代―冬のマーケット (河出文庫)
中村 融 山岸 真
河出書房新社
売り上げランキング: 317,845
20世紀SF〈6〉1990年代―遺伝子戦争 (河出文庫)
グレッグ イーガン ダン シモンズ
河出書房新社
売り上げランキング: 287,813

 セレクションとしては、作品そのものはもちろんとして、時代性や、時代ごとの比較などを重視しているように思う。バーチャルアイドルネタとか、偽の現実ネタとか。

 熱心なSF読みではない自分としては、俯瞰的に読めるのが便利。特に、最初の1940年代と最後の1990年代が、自分にはぐっと来た。あと、ゼラズニイがコードウェイナー・スミスに私淑とか、ハーラン・エリスンとブラッドベリの共通性とかの解説は、なるほど。

 とりあえず、1冊3作縛りで、印象的だった作品の感想。

「鎮魂歌」ロバート・A・ハインライン
「月を売った男」の続編。ベタだけど、じーんとくる。ハインラインをいろいろ読み返したくなった。
「消されし時を求めて」A・E・ヴァン・ヴォート
ざらざらと粒子の粗い夢のようなヴォート節を、ひさしぶりに堪能。
「昨日は月曜日だった」シオドア・スタージョン
唯我論的アイデアを軽妙なストーリーにしてしまうスタージョンの不思議な文章に、改めてびっくり。
「終わりの日」リチャード・マシスン
静かな終末の風景。
「なんでも箱」ゼナ・ヘンダースン
お得意の、ちょっと不思議なハートウォーミングストーリー。
「消失トリック」アルフレッド・ベスター
筋だけを取り出すとあれっと思うのだけど、それを緊迫を保ったまで読ませるのがベスター節。
「復讐の女神」ロジャー・ゼラズニイ
印象に残ってた作品だったんだけど、コードウェイナー・スミスを意識して書かれたものだと本書で知った。
「町かどの穴」R・A・ラファティ
ラファティならではの辻褄がずれた感じ。「ゼッキョー、ゼッキョー」。
「月の蛾」ジャック・ヴァンス
ユーモラスな“なんでこうなるの”状況が時にはカフカ的なものも感じさせる異世界ミステリー。
「接続された女」ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
改めて、サイバーパンクの直系の先輩。
「逆行の夏」ジョン・ヴァーリイ
SFの舞台や人体改造などのテクノロジーを日常のものとしたストーリー、というスタイルは、この頃から目立ってきた気がする。
「限りなき夏」クリストファー・プリースト
端正なスタイルの文章と、不思議なアイデア、絵画的な描写。
「冬のマーケット」ウィリアム・ギブスン
久しぶりにギブスンを読むと、やはりカッコいい。
「系統発生」ポール・ディ・フィリポ
ウイルスのように生きる人類。
「世界の広さ」イアン・ワトスン
ワンアイデアのふくらませかたが気に入っている。
「マジンラ世紀末最終大決戦」アレン・スティール
町山智浩氏のコラムでも見た米国の田舎の「自動車衝突大会」の話。タイトルも含め、馬鹿っぽくて(←ほめ言葉)いい。
「平ら山を越えて」テリー・ビッスン
変形した土地を行くトラック野郎のハートウォーミングストーリー。
「キリマンジャロへ」イアン・マクドナルド
1990年代版「結晶世界」。

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://emasaka.blog65.fc2.com/tb.php/1122-cd70e6c3

 | HOME | 

Categories

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Appendix

emasaka

emasaka

フリーター。
連絡先はこのへん

Monthly


FC2Ad