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「〈起業〉という幻想 アメリカン・ドリームの現実」

〈起業〉という幻想 ─ アメリカン・ドリームの現実
スコット A シェーン
白水社
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 「起業」というと、ITでベンチャーでイノベーションでカリスマ、みたいなイメージがある。でも身のまわりで考えてみると、ITベンチャーで起業する人より、ラーメン店を開く人とか、レストランで修行して自分の店を持つ人とかのほうが多そうな気がする。

 本書は、米国の経営学の教授が、米国での起業の「神話」を否定するデータを並べて論じた本。たとえば、次のように。

  • アメリカは昔に比べて起業的でなくなっている
  • アメリカは世界の中で起業的な国ではない。ペルーはアメリカの3.5倍の割合で新たにビジネスを始める人がいる
  • ハイテク産業より、建設業や小売業で起業する人が多い。
  • 典型的なスタートアップ企業は、革新的ではなく、何らの成長プランを持たず、従業員も自分1人で、10万ドル以下の収入しかもたらさない
  • 典型的な起業家は、40代既婚の白人男性で、誰かの下で働きたくないから自分でビジネスを始め、日々のやりくりをしている、「お隣りさん」のような人
  • 典型的な起業家は、ほかの人よりも長い時間労働し、雇われてていた時よりも低い額しか稼いでいない
  • ビジネスを始めるときに、自分がなにをやろうとしているか、はっきりしたアイデアを持っている人は少ない
  • 平均的には、45〜54才で始めたビジネスは、35才以下で始めたビジネスより業績がいい
  • アメリカでもっとも速く成長した企業の90%は、企業を対象にしたビジネス

 これらはイノベーティブな起業を否定するものではなくて、著者は、「神話」に目を曇らされずに正しく判断するための材料だと書いている。また、上のような平均的な起業を肯定しているわけでもなくて、もっとしっかりビジネスプランを考えたほうがいいというようにも書いている。もちろん、米国なので層や土地などによって大きな開きがあるし、平均値で語れるものでもない。

 でもまあ、「起業」について考えるには面白い本だと思う。こういうのを読んでもヤル気をそがれない人が起業するのだと思うし。

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