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「大帝の剣」4・5巻、「妖星伝」

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 本屋の店頭で、春に夢枕貘氏の「大帝の剣」の4・5巻が出て完結していたことを知って、買って読んだ。

 これの前あたりは、主人公である万源九郎の登場回数が減ったりしたけど、この巻ではかなりSF色の濃い展開になって、源九郎もよく登場。ただし、肉体派というより観察者っぽい。ともあれ、最後はけっこう、らしくまとまった。当初の構想である、シルクロードを旅しながら化物退治する展開も読みたかった気がするけど、まあ、しかたない。

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 その勢いで、「大帝の剣」が明らかにオマージュしている「妖星伝」全巻を、20年ぶりぐらいに読み返した。やっぱすごい小説だわ、これ。

 30年ぐらい前に書かれた有名作なので詳細は省略するとして、ざっくりいうと、「神州纐纈城」を下敷にしたっぽい中で、山田風太郎の忍法物っぽいエログロ鬼畜な修験者たちが宝を探す時代SF。大きな筋としては、「幼年期の終わり」と「カムイ伝」が並行して進んでいるような感じだ。

 改めてすごいと思ったのが、1つの物語ではなく、登場人物の数だけの物語が進行し、それらがからみ合って、糸が撚り合わさって綱になるように大きな物語になっている構造だ。そのため、登場人物たちのキャラはわりと立ってるのに、これという1人の主人公はない。1つのエピソードが結末を迎えると、さらに斜め上に新展開していくし。「人道の巻」の後半がああ展開するというのは、いちばん印象に残っていた。

 そういう意味で、十数年を置いて書かれた最後の「魔道の巻」はやはり、話が直線的で、ちょっと異質な気がする。

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