本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「奇術探偵曾我佳城全集 秘の巻」「奇術探偵曾我佳城全集 戯の巻」

 トリッキーな作風の推理小説作家である泡坂妻夫氏が20年間(1980〜2000年)書き続けた、女性奇術師の曾我佳城を主人公にした一話完結短編シリーズの全話を収録した全2巻。

 いずれも事件に関係あったりなかったりする奇術の知識が中心で、ミステリー色は作品ごとに強かったり弱かったりするなあと思っていたら、最終話でびっくりした。

 ネタバレを避けてあいまいに書くと、何年も前に発表した短編の意味が、最終話の後では、だまし絵のようにがらりと変わってしまう。確かにちょっと変な話だなぐらいには思ったけど、最終話を読んだ後で読み返すとそういう意味だったとは。

 いや正直にいうと、読み返しても半分は納得いってなかったんだけど、ネット上の解説サイトを読んですべて意味がわかった。前にも似たようなパターンがあったなとミスリード(ミスディレクション)されたけど、そうだと言ってるのは一人で、地の文とかでは一言もそう言ってなかった。こんな伏線を何年も張りっぱなしにしておくとはすごい。

「まんがでわかる 理科系の作文技術」

 論理的でわかりやすい文章の書き方を解説したロングセラー「理科系の作文技術」(木下是雄著)が漫画化されたと知って、思わず好奇心で買って読んだ。案外、原作のエッセンスが生かされていて、原作を読む前に文章術の入門として本書を読むのも悪くなさそう。

 漫画部分はストーリー仕立てになっていて、会社で新人の女の子が口の悪い上司にしごかれながら、「理科系の作文技術」にあるような文章術をたたき込まれていく。で、章ごとに文章による解説でポイントをまとめている。

 CHAPTER 01では「必要なこと『だけ』を記述」「一文書一主題」などを、CHAPTER 02では重点先行主義を、CHAPTER 03では論理展開の順序を、CHAPTER 04では「逆茂木型」の文章の問題を、CHAPTER 05では「事実と意見の区別」「誤解できないように書く」などを解説している。

 最後のCHAPTER 06は原作にはない講演やスライド作りが説明されている。参考文献によると、同じく木下氏による学会講演のコツについての文章が元になってるようだ。さすがに、PowerPointスライドのコツは木下氏とは直接関係ないと思うけど。

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