本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「拙者は食えん! サムライ洋食事始」

拙者は食えん!―サムライ洋食事始
熊田 忠雄
新潮社
売り上げランキング: 23,364

 明治維新の前後、ポーハタン号&咸臨丸に始まる欧米への使節や留学生が、初めての西洋食といかにつきあったかを、本人たちの日記から探った本だ。

 ポーハタン号では日本食の材料を積み込み、特に味噌と沢庵のにおいがアメリカ人乗組員に不評だったとか。第一回遣欧使節団も、反対を押し切って味噌を積み込んだあげく、結局シンガポールと香港の間で腐って海に捨てたとか。

 極端な例は、「スフィンクスと侍」の写真でおなじみの遣仏使節団に下働きとして参加した青木梅蔵の、本書の帯にも引用されている以下の言葉だろう。

パンは気味悪く牛はさらなり。二日三日食事は一切いたさず、空腹堪えがたし。

 この遣仏使節団では、航海が始まってフランス側から食事が出ると、突き返していたとか。

 とはいえ、その記録を残した岩松太郎は、後にフランスの食事に慣れすぎて「イギリスの食事は不味い」とまで書き残している。本書に日記が紹介される多くの人たちでも、ほとんどの人がそれなりに西洋食に慣れているようだ。あと多くの人が共通して果物を旨いといっているのも、まあわかりやすい。

 そのほか、工夫して異国で刺身を作って食べたりといった細かい工夫の様子などが日記から紹介されている。そういった工夫や、慣れていく過程などのディテールが本書ではいちばん面白かった。

 異色なのがロシアで、使節にはかなり日本食っぽいメニューが出されている。その話の直後に、この時期の日露関係でよく話に出てくるウラジミール・ヤマトフこと増田甲斎(橘耕斎)の名前が出て、なるほど。

 ちなみに、日常の食事とは異なり、ペリーが条約の調印前日に開いた接待パーティーでは、招かれた日本の幕府関係者も珍しがって大いに飲み食いしたとか。で、珍しがってワインを飲みすぎて酔っ払い、ペリーに抱き付くという、古今東西続く酔っ払いのやらかしをやっちゃった人もいたとか。まあペリーも条約締結に大望を抱いていたので、「条約締結のためならキスぐらいさせてもよかった」と冗談を言ったそうだけど。

「ねじとねじ回し」

ねじとねじ回し この千年で最高の発明をめぐる物語 (ハヤカワ文庫NF)
ヴィトルト リプチンスキ Witold Rybczynski
早川書房
売り上げランキング: 24,216

 21世紀を目前にして、ニューズウィークの編集者から「このミレニアム(千年紀)で最高の工具は」というお題をもらった著者が、いろいろ頭を悩ませたあげく、タイトルどおり“ねじ回しと、ねじ回しで回すタイプのねじ”にたどりつく。

 それだけだと出オチになってしまうのだけど、とにかくそれにまつわる蘊蓄が、軽妙な文体でふんだんに語られているところが面白い。答にたどりつくまで、のこぎりや鉋、ハンマーなどの歴史や蘊蓄が披露され、いずれも古代ローマや古代エジプトなどに起源を持つことが明かされる。ちなみに、ボタンとボタン穴はヨーロッパでは13世紀に突如現れたのだとか。

 答となったねじ回しの起源についてはもちろん、ことさら丁寧に資料を追いかけ、解説している。詳しくは本書を読むとして、少なくとも16世紀後半の文献には登場するらしい。そこから形の改良や産業化、採用例などの様子が追跡される。ちなみに、18世紀ごろまで旋盤は紳士のたしなみだったとか。

 ねじ回しタイプではなく、ボルトのようなねじ構造は、それよりかなり古く、古代ギリシャに遡るという。詳しくは本書を読むとして、アルキメデスによる発明という説もあるとか。羅針盤・火薬・紙・印刷を発明した古代中国でも、ねじ構造は発明されなかったらしい。

 巻末の小関智弘氏による解説も、日本の戦後のねじ産業について蘊蓄が語られていて面白い。これ、文庫本版だけだとしたらもったいない。

中国出張で跨境王SIMを使ってみた

 今月、中国に出張に行きました。多くの国ではホテルなどの回線を使ってスマホのパケット料金を節約できます。しかし、中国本土(Mainland China)の回線ではGoogleなどいくつかのサイトが金盾のグレートファイアウォールでブロックされます。AndroidとGoogleサービスを常用していると、これは厳しいところです。

 今回、中国からグレートファイアウォールを越えられる香港のプリペイドSIMとして、Amazon Japanなどで日本から買える「跨境王(Cross Border King) 4G」を買ってみました。

 買った時点でHK$80ぶんがチャージされています。実用的に使うにはデータパックを買うことになります。データパックにはHK$68で500MB(30日間有効)やHK$118で1GB(30日間有効)があり、余裕を見るとHK$40(約560円)程度を追加チャージして1GBパックを買うのがよいでしょう。つまり、合計2,000円ちょっとです。

 ネットには3G回線モデル時代の情報が多かったので、現行の4G回線モデルを使った利用手順をメモしておきます。

日本でやっておくこと

  • 跨境王 4G SIMを買う。だいたい1,500円ぐらい
  • SIMをSIMフリースマホに入れて電源を入れる
  • APNを設定。私のZenFone 2 laserでは自動認識されてました
  • SMSで香港の電話番号が送られてくるのでメモ
跨境王で香港の電話番号が送られてくる
  • SIMのパッケージに書かれているリチャージサイトにPC等でアクセスし、香港の電話番号をIDとしてログインして、クレジットカードでチャージする
  • 念のため、SIMのパッケージに書かれている、1GBパックを購入する電話番号(「*118*504#」)をメモ

中国や香港に着いたらやること

  • 飛行機が着陸して電子機器全面OKのアナウンスが機内放送されたら、スマホをオンにして、1GBパック購入の電話番号にかける
  • 電話はかかるだけでそのまま切れる
  • パックが有効になったとSMSで連絡が来る
  • 跨境王でパック適用

ちなみに、SMSの中国語メッセージを読むために、スマホにはGoogle翻訳を入れておくとよいでしょう。

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