本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「BOX 〜箱の中に何かいる〜」

BOX~箱の中に何かいる~(1) (モーニングコミックス)
講談社 (2016-11-22)
売り上げランキング: 3,110

 諸星大二郎による、脱出ゲーム+デスゲーム+ホラー+異界+伝承+化物+パズル+ミステリーな新作。続きが楽しみ。

「決戦! 桶狭間」

決戦!桶狭間
決戦!桶狭間
posted with amazlet at 16.12.31
冲方 丁 花村 萬月 宮本 昌孝 富樫 倫太郎 矢野 隆 木下 昌輝 砂原 浩太朗
講談社
売り上げランキング: 83,659

 1つの合戦について1人の人物を1人の作家が担当する合作歴史小説シリーズ第5段。

 今回、花村萬月「漸く、見えた。」が問題作だ。今川義元が討たれた後、その首の一人称による“意識の流れ”の形式で、しかも句点なしで流れるように語る。これは、ノれるかどうか読む側の個人差や気分差が大きく出るだろうなあ。私の場合は、寝る前のゆったりした状態で読んだので、わりとノって読んだ。

「「日本スゴイ」のディストピア」

「日本スゴイ」のディストピア: 戦時下自画自賛の系譜
早川 タダノリ
青弓社
売り上げランキング: 12,344

 本書によると、満州事変の後に「日本スゴイ」本の大ブームがあったとか。その玉石混淆な中から、「歴史のゴミ箱に捨て置かれたようなクラダナイ本、知っていても役に立たない本、人類の運命にとってはどうでもいい本」を厳選して紹介している本だ。

 著者の意図は、現代のTVや書籍の「日本スゴイ」ネタブームの批判にあるようだけど、そうした番組や本はあまり見てないのでよくわからない。単純に、おバカ本の紹介として面白おかしく読んだ。

 キワモノ本としては、「皇国日本教育の建現」がブッ飛んでいた。「国民としての自我意識とは宇宙我」といった言葉のもと、まったく意味のわからない図版が並んでいるらしい。どう見ても教育理論ではなくトンデモ宇宙体系(プレアデスと高田馬場がワームホールでつながっているような)の本だ。

 今から見ると能天気なネタとしては、「日本人は米を食べているから粘り強い」とか「魚を食うから日本は強い」とかいった本が取り上げられている。「お墓を大切にするから日本は栄える」という霊感商法みたいなことを言っている本もある。

 教育方面では「大君は日本の家長、学校の教師は学級の家長」とかドサクサにまぎれて自分の権威をもちあげるものとか。今も昔も些細なしきたりにこだわる面があって、弁当の食べ方について「弁当箱は中央に、風呂敷は左、茶碗は右に」と細かに書いたり、皇室の御真影の順序について議論したり、掃除訓練の意義を「皇国の興隆を決する大東亜戦争の真の勝利」に求めたり。

 労働方面では、「わが国の労働は、皇国民たる労働者のなす労働であるが故に、その根底に於いて仕奉を在り方とするもの以外ではあり得ない」とか、「自分の働きに対して報酬を云々するのでは、奉公の意味もなくなります」とか、今も言ってる人いそうなブラックな言説が出てくる。

 当時の日本が見えてくるものも。「昭和国民作法書」では、「用便は庭や路傍にすべきではない」と教えていて、当時の日本では男女を問わず道端で小便をするのがあたりまえだったことがわかる。内閣発行の「写真週報」では、「切符を買うのに順序を守れ」「社内にゴミを捨てるな」などと書かれていて、守られていなかったんだなあと思わせるし、その呼び掛けに「東亜の盟主をもって任ずる日本国民として」というのも大時代的だ。「日本スゴイ」本とは違うけど、「産業青少年不良化防止対策」「徴用工員錬成記録」から引用された犯罪件数や事例を見ると、本当に昔の日本は少年犯罪が多かったんだなあと思う。

 さすがに本書で取り上げたのは最底辺の言説だろうと願うけど、今も昔も、日本も外国も、TVも書籍もネットも、みんな流行に全力で乗っかって流され、後から見るとバカだったなあと思われるんだなあと(適当)。

「風雲児たち 幕末編」28巻

風雲児たち 幕末編 28 (SPコミックス)

リイド社 (2016-11-30)
売り上げランキング: 655

 島津久光の上洛をネタに、清河八郎が全国の勤皇派をたきつける回。西郷と大久保が事態の収拾に動く。そして、大久保と岩倉具視が出会う。

 それにつれて長州も公武合体論から一気に倒幕路線に。

 巻末の予告では「次巻(第29巻)は寺田屋の惨劇」と。

 | HOME | 

Categories

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Appendix

emasaka

emasaka

フリーター。
連絡先はこのへん

Monthly