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第111回カーネル読書会に参加

カーネル読書会に向かう

 Linuxカーネルに関する勉強会の第111回カーネル読書会に参加してきました。

 今回のテーマは、前の週に開催されたLinuxCon Japanの話や、そこでもしばしば話題に挙がっていたDockerの話でした。

DockerでPaaSをつくる(@deeeet)

 Dockerで隔離環境を作るのが簡単になったという背景で、DockerベースのPaaSソフト3種類を紹介してくださいました。

dokku
いちばん有名。100行ぐらいのbashスクリプト。herokuと同じくgitでデプロイ。
building
dokkuと同じ感じで、より簡単。カレントディレクトリにあるソースを、Dockerfileからデプロイ。
Flynn
アプリというよりサービスを作るもの。サービスディスカバリとの2層構成。
  • Q: Dockerアプリのデータの永続化はどうするか。
  • A: よく話題に上る。ホストのディレクトリをマウントするという方法など。

LinuxCon Japanでボランティアをやるということ(小笠原さん)

 「LinuxCon Japan」のボランティアに参加した小笠原さんのレポートでした。ボランティアの仕事は、来場者受付からセッション進行、お弁当……などなど、たくさんあるけど、つまり、どうしたら参加者が快適になるかを考えることだとのこと。「イベントを楽しむこともボランディアの仕事」「聴きたいセッションの手伝いをすると、スピーカーさんとお話できる」「スピーカーの次に楽しいのがボランティア」という呼びかけでした。

Dockerを支える技術(中井さん)

 今回のメインイベント。もともと2時間コース用のネタを、圧縮して話してくださいました。

 まず、コンテナについての説明ですが、このへんは略。で、コンテナではディレクトリイメージを作るのが面倒で、そうしたディスクイメージを簡単にしてくれるのがDockerという説明でした。そのかわり、仮想マシンと違って、カーネルに依存する(/procや/sysを参照する)ようなアプリを動かすとか、ホストでSELinuxを有効にしていてコンテナがSELinuxを無視するとかだと問題になると。

  • Q: OpenVZに比べてのメリット
  • A: ディスクイメージを簡単に作れること。バージョニングも含めて
  • Q: カーネルの違いを吸収できるか?
  • A: カーネルABIは、なるべく仕様を変更しないことになっている
  • (会場よしおかさん)とはいえ結果として変更されることがよくある

 DockerではRed Hatが商用サービスをアナウンスしています。カーネルの違いの問題をどうするかということで、ひとつのやりかたとしては、「Red HatのDockerで動かすカーネルはこのバージョン」と決めてしまうこと。

 さらに、Red Hatでは、Dockerのホストに機能を絞ったAtomic Hostを予定しているそうです。

  • Q: Atomic Hostはどこまでの機能を? CoreOSのようにオーケストレーションなども?
  • A: 不明。geardなどを使って、ネットワーク管理に手を入れるのではないか、とは想像している。

 続いて、Dockerの仕組み的なキモであるファイルシステムの差分管理。かつてaufsを使っていたのを、現在ではDevice Mapper(DM)のシンプロビジョニングを使ったものにデフォルトを変更(選択式)。DMのシンプロビジョニングにある、Copy on Writeのスナップショット機能を使って実現しているそうです。DMのシンプロビジョニングというとLVMですが、LVMのスナップショットはDMのシンプロビジョニングを使っておらず、一方DockerはLVMを使わず独自にDMを操作しているそうです。

 ディスクイメージについては、JSONの管理情報を読んで独自にdm-setupで操作することもできるというワザも紹介されました。

  • Q: aufs対応のカーネルでは、現時点でDMとaufsのどちらがお勧めか。DMでリソースが開放されないという問題も聞いたが。
  • A(会場):Red Hat Summitで、DockerでのDM vs. aufs vs. btrfsの資料が出ていた。参考になるのでは。

 その次はNetwork Namespaceの話。Network NamespaceはOpenStack Neutronで、1台で複数のiptablesを動かすのに使われているそうです。で、Dockerでは仮想NICをホストとコンテナで作ってクロスケーブルで結んだような状態にしているとか。

 さらに、Network Namespaceは“ip netns”コマンドで操作できるという話から、後からコンテナにvethを追加してブリッジに直接接続する話、それをするスクリプトpipeworkの紹介などもありました。

  • Q: コンテナからホストのvethを経由すると、性能は
  • A: Dockerはいまのところ手軽さが売りなので、性能を気にする段階にないのではないか。性能を出すには、専用の物理NICを用意して直接割り当てるのがよい。

 最後に、cgroupとsystemdの話。RHELの実装では、Dockerコンテナを動かすとsystemdのunitが作られてcgroupが割り当てられ、プロセスはそのunitの配下に入るそうです。ただ、sytemdとcgroupの統合自体は、現在進行中とのこと。

  • Q: Red HatはなぜLXCでなくDockerで売る?
  • A: RHEL 7でLXCを正式サポートするにあたり、libvirtベースで似た位置づけのLibvirtSandboxを開発していた。Dockerがポピュラーになってきたので、Dockerに移行した。

 その他、会場では主にOS寄りの視点からの議論がいろいろ。ちなみに私は、LinuxCon Japanのクラウドパネルで「Dockerが成功したのは、OS側からアプリ側に視点を反転させた点」と語られた言葉が腑に落ちています。

「日経Linux」2014年6月号

日経Linux(リナックス) 2014年 06月号 [雑誌]
日経BP社 (2014-05-14)
売り上げランキング: 3,637

 発売から10日ぐらい経ってますが、執筆に参加したので報告と宣伝。

 「特集1 WindowsからLinuxへ完全移行」のPart 3、アプリ編を執筆しました。内容は定番の、メールやIMEのデータを移行する話が中心です。あと、WineでWindowsアプリを動かす話も入っています。Windows用のブラウザプラグインをWineで動かす「Pipelight」というソフトも紹介していて、初めて試してなかなか面白いと思いました。

 この特集で自分以外のところでは、Part 1がUbuntuの紹介、Part 4が特定機種3つでLinuxを動かす話、Part 6がよくあるトラブルのシューティングガイドと、ちょい昔のLinux入門記事の王道の作りだと思いました。ほか、Part 2がLibO日本語チームのおがさわらさんによる、Microsoft OfficeとLibreOfficeの違ってくる部分や移行したときに注意する部分の詳しい解説。Part 5が、WindowsやスマートフォンとLinuxとの共有や同期、アプリの紹介。

 自分関係以外はそのぐらいにして、以下通読メモ。

 特集2が「PCボードで楽しいモノ作り」。Part 1がみんな大好きラピロで、音声認識エンジン「Julius」を使って音声で命令する話。Part 2が、Raspi上のQtでアプリを動かし、LCDに表示したりするのを、PS3のコントローラで制御する話。Part 3が、BeagleBone BlackのCape(周辺ボード)の仕組みと、Debian化、LinuxカーネルのDevice Tree、LCDパネルのCapeで動画を再生する話。

 電子工作系ではほかに、「Rasberry Piをプログラミングで楽しもう」連載が、温度センサーをつなぎ、Node.jsでWebSocket対応サーバーを建ててWebでアクセスさせる話。「Raspberry Piで始めるモノ作り超入門」連載が、PWM拡張ICをつないで、LEDやサーボモーターを制御する話。

 特集3が「CentOSで初めてのLinuxサーバー構築」。CentOSのインストールから、はじめてのssh接続、Samba、Mediatomb、LAMP、ownCloudと順を追って紹介。最後に、ファイアウォールやSELinuxを有効に戻し、ClamAVをインストールしてインターネットに公開している。

 サーバー系では、中井悦司氏のOpenStack連載が、NovaとCinderをAPIで操作するときに、中でどのコンポーネントがどのように動いているかの解説。LPIC連載が、PostgreSQLでのINSERT、UPDATE、DELETE、SELECTなどの基礎。

 単発記事「FreeBSDで作るストレージサーバー」あり。FreeBSD 10について、pkgやZFSの改良点を紹介したあと、FeeeBSD 10でiSCSIサーバー(ターゲット)を作っている。

 まつもとゆきひろ氏の「作りながら学ぶプログラミング言語」の連載が、バーチャルマシン(バイトマシンとかその手のアレ)について、アーキテクチャの選択や、インタプリタループの実装方法について。

 「Linuxカーネルの仕組み」連載の第2回が、プロセスとメモリーの管理。プロセス管理としては主にCFSスケジューラを解説。メモリについては、ページキャッシュ回収アルゴリズムやSplit LRUなどを解説。

 亀澤氏のカーネルハッカー連載が、cgroupsの管理とそれがsystemdにまとめられてきている話。CPUの利用量はスレッド単位の制御だけど、ほかはだいたいプロセス単位の制御とか。

 「Linux超入門」連載の第2回が、Ubuntuのデスクトップの基礎と、日本語入力、アップデートなど。

 旧型PC+Linux&OSS連載が、Core 2 Duo世代のマシンで、Fedora 20+MariaDB+rsyslogを動かす話。

 新連載として、美女Linux連載の後継っぽい「これだけは知りたい! 必修Linuxコマンド」が登場。今回は、動作が遅くなったときのuptime、ps、kill。

 巻頭レポートが、Raspi用カラータッチパネルと、国産軽量ディストリビューション「KOnaLinux」、Document Librationプロジェクト、SUSEのOpenStackのPeter Lees氏インタビュー。巻頭フリーソフトコーナーが、映像DVDを作成するDVD Styler。コミュニティ訪問連載が、OpenStreetMap Japan。

 忘れちゃいけない、人気の連載マンガ「#!シス管系女子 Season 2」が、正規表現のオプション(修飾子)と、[]による文字集合。冒頭からいきなりボケパターンw

「王様達のヴァイキング」3巻

 第4巻発売も近いようだけど、第3巻の電子版が出たので購入。この巻は、エンジェル投資家の坂井のターンに。巻末裏話によると、ピクシブなどいくつかのベンチャーの創業当時の話を参考にしたとか。自分的には、2巻より面白く読んだ。

「新仮面ライダーSPIRITS」9巻

新 仮面ライダーSPIRITS(9) (KCデラックス)
村枝 賢一
講談社 (2014-05-16)

 ライダー1号編続きで、緑川ルリ子のエピソードが中心に。そして、ショッカー基地が……。カール・ロートリンゲンって、平山プロデューサーの裏設定なのね。

 巻末には平山プロデューサーを偲ぶ会のレポートも。そして、藤岡弘、さんと村枝賢一さんの対談が収録されている。お互いやけに褒めあっているんだけど、ネタが細かいし、あのお二人なので、異論なし。

「妹先生 渚」5巻

 ついに完結。クリスマスの話、キマったね。みんな、それぞれの道に向かっていって。読み終わって、表紙はそういう意味だったか、と。

 完結して改めて思うのは、「先生になった理由」のエピソードじゃないけど、「光路郎」が昼の海だとすると、「妹先生 渚」は夕方の海の、思い出っぽいイメージを感じるなあ。

「ツイッター創業物語」

ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り
ニック・ビルトン
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 1,175

 ツイッターって、自分の現在を示すステータスサービスなのか、コミュニケーションを取るチャットなのか、自分の思ったことを書くブログなのか、情報を流すメディアなのか、位置づけがあいまいだとよく言われる。サービスの方針も、けっこうあっちに行ったりこっちに行ったり。しまいには、どうやって生まれたかも人によって言うことが違ったり。で、ユーザーとしては、その決まってないぐあいがちょうど使いやすかったりする。

 創業前から現在までを描いたドキュメンタリー「ツイッター創業物語:金と権力、友情、そして裏切り」によると、それは社内のゴタゴタがそのまま表れたもので、それが偶然うまく時代にハマって成功したようだ。本書では、バタフライ効果のモチーフを文章中に挿入し、アナーキスト社員の採用や芸能人の来社といったしっちゃかめっちゃかな騒ぎなどを盛り込みながら、社内のカオスな様子を描いている。

 強烈な副題も、原題「Hatching Twitter: A True Story of Money, Power, Friendship and Betroyal」から来ている。Bloggerの創業者のエヴ・ウィリアムズ、現会長のジャック・ドーシー、ビズ・ストーン、Twitter社の元になったOdeoの創業者のノア・グラスという強烈な個性の創業者4人の、ドロドロの愛憎劇。一度は魅かれあった仲間たちが、方針で対立し、権力を奪いあい、裏切りあい、陰謀をめぐらし、歴史まで操作しあう。その内容は本書を読むべし。

 しかしまあ、Twitter社からは協力が得られないとしても、関係者の協力を得てこれを執筆したというのは凄い。よく協力したなあ。みんないいように書かれていない中でも、特にジャック・ドーシーはボロクソに書かれてるんだけど(苦笑)。その証言が食い違うのを、過去のツイートから補完したという著者のエピソードも面白い。

「デスペナ」1・2巻

デスペナ(1) (ヤングマガジンコミックス)
江戸川 エドガワ
講談社 (2014-03-06)
デスペナ(2) (ヤングマガジンコミックス)
江戸川 エドガワ
講談社 (2014-05-02)

 押川雲太朗原作による、「カイジ」風のサバイバル賭博マンガが始まってて、2巻が今月出てた。作画は新人さんらしい。

 拉致されたギャンブラー10人が、“負けたら死刑”のルールの中、生き残りをかけてギャンブルで戦う話。実際のギャンブル種目での攻略法やイカサマが反映されているらしい。

 1回戦は一人のギャンブラーの視点だったのだけど、以降は特定の主人公なしで第三者視点で描かれているので、誰が生き残るかはそれだけではわからない。で、少しずつ各キャラの得意技が出てくるという形で、ちょっと能力バトルっぽい感じ。

 しかしまあ、押川マンガのギャンブラーなので、たいていの人物は勝負前は自分が負けるとは思ってない(笑)。なので、生死をかけた緊迫感というのとはちょっと違う感じで、そのへんは「根こそぎフランケン」あたりに近いのかも。あと、死刑執行ゲームは、引っぱってる感じなので、もう一波乱ありそう。

 次の3巻は女どうしの戦い(遺恨つき)らしい。

「日本人が知らない中国ネットトレンド2014」

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 「INTERNET Watch」の人気連載「山谷剛史のマンスリー・チャイナネット事件簿」の約1年分が書籍になりました。編集をお手伝いしたので宣伝。電子書籍またはオンデマンド出版で買えます。

 「モバイルルーターの電波が強すぎて電車の制御信号にエラーが出て停止」とか「帰省ラッシュのハンパじゃない乗車券争奪事情」とかいったB級事件ネタから、小米をはじめとする中国スマートフォン&ガジェット事情、WeChatや日本のLINEなどのサービスのシェアの移り変わり、特有のECの盛り上がりぐあい、さきごろUSAでIPOしたアリババとはどんな企業か、といった話が並んでいます。

 また、大気汚染問題や、Weiboでの政府のステマ、天安門の日のネットの“不調”といった、中国政府がらみの問題なども。さらには、中国のネトウヨ(情青)のポジションとか、非モテねたのような日本と変わらないネット民の事情(笑)とかも。

 ちなみに、去年版は「日本人が知らない中国インターネット市場[2011.11-2012.10]」として既刊です(こちらは私は関わってない)。

「村上海賊の娘」上・下

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 織田信長軍と、本願寺を支援する毛利軍・村上水軍が初めて対決した「第一次木津川口の戦い」を舞台に、史実を積み重ねた隙間に創作されたヒロインが活躍する、時代エンタメ活劇小説。

 ヒロインの景は、“海賊王”村上武吉の娘で、男まさりというか男以上に暴れ回る熱血娘。「悍婦(じゃじゃ馬)で醜女」と言われているが、背が高くて手足が長く、スレンダーながらカーヴィーな体型で、彫りの深い顔と、当時の基準での醜女らしい。

 物語を引っぱるのは景だけではない。底知れない読みを見せる村上武吉。怪力の大男であり裏切り者を笑って面白がる器量をもった七五三兵衛と、それをはじめとする陽気な泉州の軍勢。景の弟でヘタレな景親。禿頭で剛毅な老兵の乃美宗勝。その他もろもろ、キャラが立ちまくったさまざまな人物が登場する。たくさんの人が登場し、その間を視点がくるくる変わって話が展開するのだけど、“わっかりやすい”性格づけがなされていて、読んでいて混乱しない。

 人物だけでなく、ストーリーも、史実を盛り込んで要素は多いのだけど、“わっかりやすい”ように消化されていて読みやすい。厚みはあるけど重みは感じさせないというか。人がどんどん死ぬわりには、終始、明朗快活な感じ。敵はいても悪玉は(ほとんど)いないし。いい意味でマンガ的。

 そんな人物やエピソードが、ピタゴラスイッチのように、こっちとこっちがぶつかってそっちに行くか、と小気味よく展開。1000ページ近い分量を一気に読まされた。「のぼうの城」の和田竜による、本屋大賞受賞作。

第110回カーネル読書会に参加

 Linuxカーネルに関する勉強会の第110回カーネル読書会に参加してきました。

 開会の挨拶をしたよしおかさんによると、1999年4月末の第1回から、15周年記念だそうです(一同拍手)。

 今回は、平松さんあたりのつながりで、kernelvm方面の比較的若い参加者が増えていた印象。

だいたいあってるAuto NUMA(亀澤さん)

 亀澤さんによるAuto NUMAのカーネルソースの解説がありました。

 まず、さきごろのRed Hat Summitの発表資料から、Auto NUMAが手動チューニングと同じぐらいのパフォーマンスが出ていることが紹介されました。また、Auto NUMAが必要な背景として、KVMのVMごとにチューニングするのは現実的ではないということが語られました。

 実際の実装の細かい話は(私がわかってないので)資料公開に期待として、関係する主なファイルはmm/memory.cとkernel/sched/fair.c。特に後者は、大きいのでgitでパッチの変遷を追うのがよいとのこと。カーネルスレッドがプロセスを定期スキャンして、page tableからメモリを剥がしてnuma_pteに向けて、NUMA page faultを起こして処理しているとのことでした。

Kpatchを読む(平松さん)

 平松さんが、カーネルライブパッチ機構のKpatchのソースを解説しました。

 Red Hatの開発者が中心になって開発する、OracleのkspliceやSuSEのkGraftへの対抗とのこと。kspliceがアセンブラでゴリゴリやっているのに対して、Kpatchは自己書き換えなしで、ftraceでフックして新しい関数を動かすだけのコンパクトな安全な実装とのことでした。また、カーネルモジュールだけの実装なので導入が楽で、Hot patchをカーネルの差分から生成するとのことでした(参考:「kpatchはhot patchをどうやって作っているのか調べてみる - φ(・・*)ゞ ウーン カーネルとか弄ったりのメモ」

 こちらも詳細は資料公開に期待として、コードはGitHubで公開されて、kmod/coreを見ればよく、非常に小さいとのこと。最後に、実は発表時点では説明したよりコードサイズも倍になっていて説明したのとだいぶ違っている(しかもそこに平松さんが関与)という話がありました。

 Q&Aでは、ライブパッチを当てられたカーネルのクラッシュダンプをどう解析するかという質問があって、アップストリーム化すれば対応できるだろうという話もありました。

Linux Kernel Feature Tracker(林佳寛さん)

 Linuxに日々追加される機能について自動でブログ形式で報告するサイト「Linux Kernel Feature Tracker」が紹介されました。

 作り方としては、cronで毎日午前3時半(日本時間)に、git pullしてmake listnewconfigして処理しているとのこと。listnewconfigではconfig名しか出ないので自分パッチでhelp(説明)も出すように改造したとのこと。それをテキスト処理してWordPressに出力しているとのことでした。

 TODOとしては、x86_64以外のarch、特にarmに対応したいとのこと。また、Q&Aでは、日本の3時半だとUSではがんがん作業している時間ではという指摘があり、更新の統計を見て考えたいという話でした。

LXCF(発表者さん失念)

 LXCの管理ツールの「LXCF」の紹介がありました。エンタープライズを想定して、フル機能のコンテナを長期間動かすことを想定しているとのことでした。

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