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「日経Linux」2014年2月号

 この号の執筆に参加したので、報告と宣伝を。

 私は巻頭のレポートで、12月にリリースされたFedora 20の紹介を3ページ書きました。Fedora 20で私がいちばん驚いたのは、デフォルトでsyslogd系のデーモンが入らなくなって、ログをsystemdのjournaldで扱うようになった点です。なお、原稿はβ版の段階で執筆して、著者校の段階でリリース版の確認と修正をしました。

 自分関係はそれぐらいにして、以下、通読メモ。

 この号は、各記事ともかなり充実していていて、宣伝抜きにしても出色のできの号だと思う。そのへんを以下、記事やカテゴリーごとに。

特集1「絶対わかる! Linuixカーネル超入門」

 2013年末時点でのLinuxカーネルについて、初学者からある程度知識がある人まで対象に解説している。これは読みごたえがあった。

 Part 1が超入門編で、「Linuxって何ですか」「Linuxカーネルって何ですか」に始まる概要を説明している。

 Part 2では、実際に内部の機構を解説している。タスクスケジューラー、物理メモリー管理、仮想メモリー管理、時間管理、ブロック入出力、ファイルシステム、省電力、KVMを1ページずつ解説。さらに、実際にSystemTapを使って動作を覗き見る方法も説明している。Linuxをエンドユーザーとして使っているだけの人(私とか)にも、とっつきやすく概要を学べて勉強になる。

 Part 3では、Linuxカーネル界隈で名の知れた執筆陣が、それぞれ1ジャンルずつ2013年あたりのトピックを解説していて、参考になる。

総論(LWN.net Jonathan Corbet氏)
2013年にリリースされたカーネル3.8〜3.12までの、注目される新機能を解説
メモリー(富士通 亀澤寛之氏)
自動NUMAバランス、メモリーホットプラグ、メモリー負荷の通知機能、zswap、kswapd・shinkerの改善の5つのトピックを解説
ファイルシステム(青田直大氏)
フラッシュメモリ向けのF2FSを中心に、2013年のファイルシステムの変化を解説
仮想化(NTTデータ先端技術 吉川拓哉氏)
ハイパーバーザーのネストについて、CPUの仮想化支援機能の基礎から解説
コンテナー(富士通 亀澤寛之氏)
LXCの基礎となるcgroupやnamespaceの機構を中心に、最近のカーネルの変更やsystemdのコンテナ対応などを解説
SSD対応(NTTデータ 伊藤和夫氏)
SSDのdiscard対応や、SSDをHDDのキャッシュにするbcacheやdm-cacheを解説
トレースツール(日立 平松雅巳氏)
Ftrace、Perftools、SystemTap、LTTngを中心に、それぞれの向き不向きなどをからめて解説
省電力(ルネサス 宗像尚郎氏)
最近の「tickless」動作について解説
開発コミュニティー(Linux Foundation 福安徳晃氏)
Linuxカーネルの開発コミュニティの構造や活発さ、2013〜2014の開発トピックについて解説

 そのほか、亀澤寛之氏の連載では、改めて自動NUMAバランスについてその機構を解説している。

 また、特集のJonathan Corbet氏の記事でも言及されている、iptrablesにかわるnetfilter上のファイアウォール機構「nftables」について、巻頭のレポートでレッドハットの藤田稜氏が解説している。

 巻頭のレポートコーナーではほかに、12月に横浜で開かれた「Enterprise Users Meeting」(Linux Foundation主催)のレポートも載っていた。

特集2「すぐ楽しめる最適Linux」

 予算別・ハード別のLinuxを始めよう特集。なんだけど、Part 4がいきなり「KoboにDebianとAndroidを入れて楽しむ」。KoboにDebianのデスクトップ環境を入れて、mikutterを動かしたり、母艦とUSBネットワークを追加したり、Eインクの特性を生かしてシャットダウン時の画面を表示したままにしたり。Androidを入れて、「BOOK☆WALKER」の電子書籍を読んだり(あれ?)

 ほかのパートでは、PCにUbuntuを入れて各種デスクトップ環境を使ったり、Linux Mintを入れて使ってみたり。Raspberry PiのRaspbianをいろいろ設定してメモリを空けたり高速化したり。あと、Part 5で、Ubuntu for PhonesをGalaxy Nexusに入れて動かす例もやっていた。

 なお、Linux Mintについては、巻頭のレポートでも最新の「Linux Mint 16」リリースのニュースが載っていた。

特別企画「IntelのArduino互換ボード「Galileo」登場!」

 IntelアーキテクチャでI/O端子がArduino互換のIntel製ボード「Galileo」が、さっそく誌面でレビューされていた。

 IDEもArduinoのもの(のIntel版)が動いて、Arduinoのスケッチ(プログラム)のソースが使えるようだ。

新連載「Raspberry Piで始めるモノ作り超入門」

 himamuraこと今村博宣氏によるRaspberry電子工作の連載。

 Webデザイナーの女性と会話形式で進めるライト感覚なのだけど、中身はいきなり回路図の記号の説明から始まり、部品表重要という話になり、CADツールの比較をして、Fritzingでの実習に入るというハードコアなもの。Webデザイナーの作業と比較した比喩なども。

特集3「自分で作れるオンラインストレージ」

 Dropboxふうに使えてメディア系機能もあるオンラインストレージ「ownCloud」のサーバーを立てるところを解説する記事。マザーボードやケース選びから始まり、ダイナミックDNSの登録、OSのインストール、初期設定、ownCloudのインストール、ownCloudの設定、Windows用クライアントの利用まで、ビジュアルなStep by Step形式(いわゆる「で○る」形式)で解説している。これ、手間かかってるなあ。

連載「サーバー構築の自動化を基礎から伝授」

 レッドハット中井悦司氏によるサーバー構築自動化連載も今回で最終回。初回から各回のテーマを宣言し、毎回それぞれのテーマを解説しながら、全体としてはサーバー構築に必要な要素技術が身につくという構成がすごいなあ。ちなみに、編集部の公式Twitterアカウントによると、中井氏の次の連載も始まるとか。

 連載最終回といえば、ほかに「Linuxで旧型PCを復活(改)」も最終回。今回は、ノートPC 2台をそれぞれ、TremaのOpenFlowコントローラとOpen vSwitchのOpenFlowスイッチにして、OpenFlowを試す話。

「#!シス管系女子」

 人気の連載マンガ「#!シス管系女子」も、今回は機能そのものでなく、スクリプトを分けて疎結合にする重要性を説明していて、連載の山場っぽい感じ。さらに、付録DVD-ROMには、「#!シス管系女子」まとめ読みPDFも収録。ちなみに、大野先輩がグラビアっぽいポーズで「めっ!!」というコマはちょっとドッキリ。

そのほかいろいろ

 「まつもとゆきひろの言語の世界」は、Erlangの特徴を軽量プロセスを中心に解説し、最後にはErlangの機能をRubyっぽい文法で実現したElixir言語について紹介していた。

 Treasure Data Serviceによるビッグデータの連載が、Treasure Data ServiceからクエリしてMySQLにデータを取り込むところ。

 Linux超入門連載は、コマンドラインの操作として超基本コマンドとコマンドライン編集、履歴、ワイルドカードを説明し、ソフトウェアの更新通知とデュアルブートでWindowsを優先して機動する方法を紹介している。

 LibreOfficeマクロ連載は、マクロを拡張機能に入れる方法の解説で、ZIPで固められた各種ファイルの説明など。

 そのほか、LPIC連載が、netstatやnmap、lsofによるポートの確認と、sudoersの設定の解説。メイドさんAndroidアプリ開発連載が、配列による複数画面の切りかえ。OSSコミュニティ訪問連載が、Japanese Raspberry Pi Users Group。

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みおぽんAPIでCLIツールを作った

 IIJmioのモバイルSIMで、クーポン(高速モード)のオンオフを切り替える「IIJmioクーポンスイッチAPI」(みおぽんAPI)が12月に公開されました。そこで、CLI(Command Line Interface)ツールを作ってみました。

 Web API自体はとてもシンプルなものでした。ただ、アクセストークンをOAuth 2.0のImplicit Grantで取得するようになっているので、CLIから使うにはどうしたものかと。結局、PhantomJSで取ってます。

 ちょっとした発表資料。

みおぽん for CLI from emasaka

 使うには、前提が面倒だしExceptionは投げっぱなしだしで、自分以外が使えるような状態ではありません。が、いちおう使い方は以下のとおり。

  • みおぽんAPIのデベロッパIDを取得しておく
  • Ruby、Thor、PhantomJSを使えるようにしておく(ThorはGemfileにも書いてあるのでbundleでもよい)
  • ~/.miopon-cliを作成。パーミッション600が望ましい。
$ (umask 077; vi ~/.miopon-cli)

dev_id: (デベロッパID)
redirect_uri: (デベロッパID登録時に登録したリダイレクトURI)
username: (IIJmioのID)
password: (IIJmioのパスワード)
  • “miopon info”など実行

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