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読書やコンピュータなどに関するメモ

ibus.elで「\"」の後の日本語オンがエラーになる件

 ibus + ibus-skk + Emacs + ibus.elを使って日本語入力していて、「abc \"def」とか入力したすぐ後ろで日本語オンにしようとすると、エラーが出ることに気づいた。

eval: Traceback (most recent call last):
  File "/usr/lib/ibus-el/ibus-el-agent", line 555, in __stdin_cb
    exec sys.stdin.readline()
  File "<string>", line 1
    set_surrounding_text(1, "abc \"def", 9, 9)
                                  ^
SyntaxError: invalid syntax

 po4aでmanpageの日本語訳を書いているときに、何度もくらった。

 見た感じ、エスケープ処理をミスっているようだったので、バグレポートしてみた

hdparmのmanpage訳を9.43ベースに更新してみた

 hdparmの日本語manpageがhdparm 5.9ベースの2005年訳で、古くなっていました(最新版はhdparm 9.43)。具体的に言うと、libata以前のものでした。

 そこで、po4a形式に変換して、差分や変更点を訳しました。poはGitHubに置いてあります。

 ただし、私はディスクや ATA 規格あたりに詳しくないため、詳しい方のレビューをお待ちしています。特に、“説明が技術的に間違っていないか”“用語や表記、言い回しなどが、その道の定番と違っていないか”などのあたりです。ある程度内容が固まったら、JM Projectに提出する予定です(そちらにもレビュー依頼はしています)。

Ubuntuでdnsmasqのキャッシュを有効にする

 最近のUbuntuでは、ローカルにDNSサーバー(フォワーダー)のdnsmasqが入っている。ただし、DNSキャッシュ機能はデフォルトでオフになっている。マルチユーザーで使っているときに、特定のホストがキャシュされている(=そのマシンからそのホストにアクセスした)かどうか応答時間でわかってしまうからだとか。

 それはさておき、ノートPCでサスペンドから復帰したときに、DNSが引けるようになるまでにちょっとタイムラグがあるような気がするので、dnsmasqのキャッシュを有効にしてみるメモ(Ubuntu 13.04)。実際にタイムラグが解決されたかどうかは未計測。

設定

 /etc/NetworkManager/dnsmasq.dに設定ファイルを作る。「cache」とかそれっぽいファイル名で。

 内容はこれだけ。512という値は適当。

cache-size=512

反映

 PC全体を再起動してもいいけど、とりあえずNetworkManagerを再起動。

$ sudo restart network-manager
network-manager start/running, process 13730

確認

 dnsmasqにSIGUSR1を送ると、syslogに情報が出力される。

$ sudo killall -s USR1 dnsmasq
$ grep 'dnsmasq.*cache size' /var/log/syslog
Sep 27 13:53:05 ubuntu-emasaka dnsmasq[13730]: cache size 512, 0/9 cache insertions re-used unexpired cache entries.

 キャッシュが有効になっていることが確認できた。

「日経Linux」2013年10月号

 この号の執筆に参加したので、ご報告と宣伝。発売から半月ほどたってしまいましたが。

 まず、巻頭レポートで、Ubuntuで簡単にインストールできるデスクトップ環境やウィンドウマネージャの紹介記事を2ページで書きました。GNOME・KDE SC・Xfce・LXDEといった定番にはじまり、GNOMEフォークのCinamonn・MATE、ウィンドウマネージャのEnlightment・Fluxbox・awesomeあたりの概要を紹介しています。久しぶりにさわったawesomeが、前に使ってみた頃より進化していたのが印象的でした。

 特集1「Linuxだからできる凄いこと50」の執筆にも参加しました。日経Linux定番の特集ですね。ここでもデスクトップ環境の紹介を書いていて、実は巻頭レポート記事はこちらの原稿からのスピンオフだったりします。そのほか、GNOME Shellの拡張機能の作成のさわりとか、USBメモリから起動とかも書きました。

 ほかの人の書いたところでは、カーネルのビルドとか、カーネル+libc+busiboxをビルドして自前Linuxなんてネタも。最後には、Fedora 18+RDOでOpenStack環境を動かすネタもありました。

 私の書いた記事ではありませんが、コミュニティ訪問連載が始まっていて、私の参加している地域LUG「小江戸らぐ」が載っていました

 自分関連はこれぐらいにして、以下、通読メモ。

 特集2が「近未来のLinuxモノ作り」。Google Glassでアプリを作る記事や、非透過型HMD「Oulus Rift」を試す記事に始まり、がじぇるね(がじぇっとふねさす)のマイコンボード+Bluetoothでメイドさんのカチューシャに付けたLEDを光らすという記事、Kinectで「ジョジョ立ち」ポーズを検出して集中線を合成する記事、と頓知の効いたネタが続いたあと、最後に今村のりつな氏による「Google Glassを自分で作ろう」。Google Glassのプロジェクターの原理を論文で調べ、OMAP5432-EVM用にAndroidをビルドし、OpenCVをビルドするという本格的な記事。

 メイドさんといえば、「メイドさんと学ぶ楽しいAndroidアプリ開発」という連載が始まっていた。美女Linux連載と同じように、メイドさんとの対話形式でAndroidアプリ作成を解説するという、写真付き記事。

 ほかにも新連載がいくつか。「WindowsユーザーのためのLinux超入門」は、うすだひさし氏の連載で、初回はデュアルブートやVirtualBoxでのUbuntuインストール。「LibreOffice最大活用! マクロを作ろう」は、LibreOfficeマクロの連載で、今回は概要や実行方法など。短期連載で、MBaaS「Kii Cloud」を使ったアプリ開発入門を解説する「手間いらずのAndroidアプリ開発」も始まり、今回さっそく自分のメモをKii Cloudに保存するアプリができていた。

 特集3が、「最新パーツで小型Linuxサーバー自作」。Linuxサーバーにするための、自作PC入門の記事。

 中井(悦)氏のサーバー自動化連載は、libvirtによる仮想マシン管理と、それをシェルスクリプト化するあたり。virt-installのオプション、やっぱり難しい。Matz氏連載は、アプリ組み込み言語がテーマで、Luaを中心にEmacs LispやTclなどもからめて、最後にはmrubyへ。特別企画で、Tizen IVIをインテルの人が解説する記事も。

 そのほか、亀澤氏のカーネル連載が、ダイレクトI/Oと、そのCoWでの注意点。Raspberry Pi連載が、LCDディスプレイを接続する工作寄りの話で、次回日本語表示と。旧型PC連載が、バッファローのブロードバンドルーター+DD-WRT。LPIC連載が、dfやduのあたり。オススメフリーソフトが、分散ストレージのMooseFS。

 そうそう、忘れちゃいけない。この号には連載マンガ「#!シス管系女子」(「シス管系女子」のシェルスクリプト編)のまとめ版が付録に。左右非対称な髪型というのは、気がつかなかった。

「世界史をつくった海賊」

世界史をつくった海賊 (ちくま新書)
竹田 いさみ
筑摩書房
売り上げランキング: 85,639


 「ミニスカ宇宙海賊」は、そのあとがきによると、大航海時代あたりの国家公認の海賊である私掠船免状制度が下敷きになっているという。

 本書は、英国が16世紀のエリザベス1世女王時代に、海賊の深い関係をもとに世界の二流国から一流国になっていったと解説する本。海賊兼海軍人のフランシス・ドレークが、アルマダの海戦でスペインの無敵艦隊を破った時代だ。

 いわく、国家の“集金マシン”として。民間で海賊の航海に出資を募る「シンジケート」を組ませ、女王とその側近が出資。外交の表面上はスペインなどと友好関係を保ちつつ、商船などから財宝を略奪して蓄財したという。ドレークだけでも、当時の国家予算が20万ポンド前後のところ、約60万ポンドを英国にもたらし、半分が女王の懐に入ったとか。

 はては、アフリカで黒人奴隷を積んだポルトガル船を襲って、そのままカリブの砂糖農園に売却、カリブでポルトガル船に砂糖を積んで持ち返る、という商売も。

 いわく、“冒険商人”として。海賊上がり、または海賊兼業の商人が、リスクを取って遠洋航海に赴く。東インド会社も、上記のシンジケートの方式で設立され、執行役員は大物海賊の冒険商人だったという。シティは東インド会社から確実に税を徴収するための指定港、ロイズの起こりはの東インド会社の冒険商人たちが集って情報交換するコーヒーハウス、と。

 いわく、国家の“戦争マシン”として。アルマダの海戦では、王室海軍を大物海賊に編入する指揮体系を採用。戦法でも海賊流が使われたという。船や武器も、スペインから奪ったものなどが使われていたとか。本書ではさらにアルマダの海戦について、スパイによる諜報活動も語られており、その主な資金源が冒険商人だったとか。

 著者は国際政治学者で、主題はいちおう「イギリスという国家の戦略性、素晴らしさ、凄み、恐ろしさ」(あとがきより)。なんだけど、それ以上にエピソードとそのつなげかたが面白い。必ずしも海賊との関連が強くなくても、スパイス貿易や、コーヒーから紅茶へといったあたりの当時の活動や時代の変わり目の話も。ときに海賊ロマン的なものもまじえて、海賊と王室が組んで狡猾に英国を繁栄に導く様子が語られている。

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