本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「誰でもできる! Raspberry Piで楽しもう」

 執筆に参加したムックが発売されたので宣伝。小さなARMコンピュータ「Raspberry Pi」の使い方や遊び方を紹介するムックです。Raspberry Piとのセット販売が人気だったようですね。私はLinuxをよく知らない方向けのデスクトップやサーバーとしての利用法のあたりの執筆に参加しました。

 自分のところはさておき、インストールは、6月に出たインストールツール「New Out Of Box Software(NOOBS)」をベースに説明されています。NOOBSだと、RaspbianやPidraなどをインストールしたり初期化したりするのが楽でいいんですよね。

 本格的な利用法は「日経Linux」からの転載をまじえ(といってもいろいろリライトされているようです)、温度ロガーとか電波時計の基地側とかの工作まで載っています。

 執筆前に編集部から聞いたコンセプトとしては、Eben Uptonさんが自ら執筆した「Raspberry Piユーザーガイド」がよくできているので、それとの差別化として、入門者向けの解説やカラー写真で取っつきやすさも意識したとか(私の理解が間違っているかもしれませんが)。この本は私も買いました。

Raspberry Piユーザーガイド
Eben Upton Gareth Halfacree
インプレスジャパン
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 7月6日には、Japanese Raspberry Pi Users Groupの方々が執筆した「Raspberry Pi〔実用〕入門」も発売ですね。こちらも私も買う予定。

Raspberry Pi〔実用〕入門 ~手のひらサイズのARM/Linuxコンピュータを満喫! (Software Design plus)
Japanese Raspberry Pi Users Group 太田昌文 長南浩 大内明 大塚惠喜 青島英希 池田百合子 蒲谷直樹 古村圭加
技術評論社
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大統一Debian勉強会2013に行ってきた

大統一Debian勉強会2013

 Linuxとかのディストリビューション「Debian」のカンファレンスイベント「大統一Debian勉強会2013」に行ってきました。

 勉強会という名前が付いてるけどカンファレンスイベントで、展示や個人作業のための「ハックルーム」や、その場でミニセッションを開く「アンカンファレンス」などもあるイベントでした。GPGキーサインパーティーなども重視されていて、一方的な発表だけでなく、face to faceな会話や、その場で生まれるなにかを重視しているように感じました。

 登録では100名以上。中には、小さい子連れで家族で参加している方もいました。ちなみに、懇親会によると「来年は“Debian Mini Conf”に」という宣言も。まあ懇親会での宣言なので、確約でなく。

 私はちょっと寝坊して2コマ目から参加。「とあるWeb企業でのDebianシステムの使い方」(前田耕平)は、「ほとんどCentOSの職場でいかにDebianやUbuntuを使うか」の具体例を紹介。立場として、実サービスサーバーではなくDC運用サーバーの開発と運用というあたりが、そのへんをやりやすいところなのかな。

 「Azure on Debian」(Kazumi Hirose)は、“デプロイ王子”さんのセッション。AzureをDebianから操作する方法と、Azure上にDebianのイメージを置いたということでそこからインスタンスを動かす方法。

 「パッケージテストツール改善への取り組み」(やまねひでき)は、debパッケージテストツール「Piuparts」が時間がかかるので、aufsを使ってファイルの準備をCopy on Writeにするというアイデアと、そのPoC実装の紹介。セッションでは、Debian開発者の方々により、それよりはこうしたほうがいいという別解などについても議論されて、見ているだけでも面白かった。

 最後にLTもいろいろ。

「Debianをインストールしてみた(ただしバージョン0.9x)」(たかはしもとのぶ)
Debian 0.9をインストールするスクリーンキャプチャーや、実際に動いているデモなど。フロッピー論議なども。
「Toward Debian powered robots?」(Thomas Moulard)
産総研の方。ロボット工学で使うオープンソースソフトウェアや、Debianでの研究環境構築へのhelpなど。
「Undocumented Debian History」(野首貴嗣)
Debianの裏歴史というか、話者の記憶に残るトラブルをいくつか。にわかの自分でも、OpenSSL事件は食らったなぁ。
「マイクロソフトの方から来ました」(武田正樹)
MSのエバンジェリストの方。Windows AzureでのDebianの紹介。わりとアウェイな場所で、うまくツカんでいたと思う。
「大統一でも使ってるカンファレンス・システムの裏側」(太田垣恭子、紀野惠)
今回のイベントのWebサイトでも使われた「Annai」の紹介。スマートフォン対応とかいろいろ使いやすかったし、スピーカーさんの評判もよかったようだ。Debian上のDrupalベースとのこと。
「Debianを用いたCortex-M3マイコン開発事例のご紹介」(岡部究)
Cortex-M3開発ボードのクロスコンパイラやクロスgdb、summonのツールチェーン、st-utilコマンドなど。組み込み向けHaskellコンパイラ「Ajhc」の話も。
「cdn.debian.netの将来計画について」(荒木靖宏)
ftp.debian.orgを参照している人はみんなお世話になっているパッケージリポジトリのCDNについて、しくみなどの解説。アクセスピークの話なども。
「Raspberry Pi でリアルタイム動画配信をしてみた」(Kenichiro MATOHARA)
元システム管理者が就農して、「まさに畑違い」というツカみ。鶏を飼育するので入手したひよこが可愛いのでRaspiとwebcamで動画配信という話。マシンパワー的に1fps、オーバークロックして2fpsとか。
「Open Build Serviceでdebパッケージをビルドしてみた」(武山文信)
openSUSEの人。SUSEがホストするOpen Build Service(OBS)の紹介と、そこでdebを作ってみた実例紹介。ビルドマシンが400台以上あって、そこから1台が割り当てられるとか。

 おまけ。ハックルームでデモされていた、レゴ製なめこ収穫装置。

レゴ製なめこ収穫装置

echoの区切りは' '決めうち

 Unix系OSのechoコマンドでは、複数の単語を並べると、空白区切りで出力される。

$ echo foo bar baz
foo bar baz
$ echo foo bar      baz
foo bar baz

 これをIFSなどの変数で変更できないかなと思ったのだけど、結論としては' '(スペース1個)決めうちだった。

 まずcoreutilsのechoのソースから(src/echo.c)。

264:      if (argc > 0)
265:        putchar (' ');

 続いてbash内蔵のechoのソースから(builtins/echo.def)。

189:  if (list)
190:    putchar(' ');

 dash内蔵のechoのソースから(builtins/echo.def)。

453:                 c = ' ';
454:                 if (!*++argv) {
455: end:
456:                         if (nonl) {
457:                                 break;
458:                         }
459:                         c = '\n';
460:                 }
461:                 outc(c, outs);

 zshの場合は、echoはprintの特殊形という実装になっている。printでは-cオプションで桁揃えしたり-lオプションで改行区切りにしたり、-Nオプションでヌル文字区切りにしたりできるけど、それを除くと、やはり' '区切り。

 まず、-cオプションじゃない場合の処理(Src/builtin.c)。

4053:           fputc(OPT_ISSET(ops,'l') ? '\n' :
4054:                 OPT_ISSET(ops,'N') ? '\0' : ' ', fout);

 -cオプションの場合の処理も(Src/builtin.c)。

3969:               if (n < argc)
3970:                   for (; l < sc; l++)
3971:                       fputc(' ', fout);

「鉄鍋のジャン! R 頂上作戦」1〜10巻

 「鉄鍋のジャン!」の続編。実は読んだことなかったんだけど、5月にKindle化されたということで、読んだ。

 絵柄もエピソードも、旧作のような規格外な展開(ガス管を潰したり、マジックマッシュルームを食べさせたり、いきなり骨を折ったり、サメをつかまえたり、ダチョウ肉にアレを入れたり)に比べると、ややあっさりしてる感じだけど、それでもかなり面白い。料理知識のバックボーンがしっかりしている上での、けれんみたっぷりのストーリーが読ませる。まあさすがに、スク水で中華料理という演出は引いたけど。

「日経Linux」2013年7月号

 6月上旬に発売されて、次の号の発売も近いけど、ようやく読んだのでメモ。

 特集1は「5分間で作れるLinuxサーバー30選」。本当に5分でできるかはさておき、知らなかったサーバーソフトなど参考になった。MPDとか、これを読んで試してみた。特集2は「もう設定で迷わないUbuntu 13.04」。設定ダイアログを網羅している記事。

 特集3が「Raspberry Piで作る“電波時計塔”」。かなり本格的だけど、Raspi自身の時刻はどうするんだろうと思ったら、最後にntpdを設定していた。この記事はRaspiムックにも収録されるらしい。Raspi関連ではほかに、巻頭のレポートコーナーで、Raspberry Pi財団設立者のEben Upton氏のインタビュー。Raspi連載が、debootstrapとカーネルビルドで最小Debian環境を作る方法。

 短期連載で「組み込み用Ruby『mruby』でモノ作りを始めよう」が登場。今回はmrubyを動かす用ボード「enzi」の紹介とLチカの例など。Webで開発できるんだな。

 連載「まつもとゆきひろの言語の世界」は、自身のオブジェクト指向との出会いと、さまざまなオブジェクト指向言語の流儀について。

 旧型PC連載は、SIPサーバーのAsterisk専用ディストリビューション「AsteriskNOW」を動かし、iPhoneのAGEPhoneから使う方法。名前が地獄の黙示録っぽい。

 亀澤氏のカーネル連載が、ディスクキャッシュのライトバックについて、書き込み調整の必要性のあたり。

 連載最終回が2つ。中井(悦)氏のLinuxサーバー連載の最終回は、iptablesでのDROPや--stateについて。Linux超入門連載の最終回は、コマンドライン入門。

 Samba 4連載が、ADのレプリケーションまわり。ビジュアルAndroidアプリ連載が、3D表示。LPIC連載がリニューアルして、今回はlsusbやlspciまわりと、Debian Wheezy。

 みんな大好き「#!シス管系女子」は、終了ステータスをチェックした処理。次回はset -eかな。

「Ubuntu Magazine」2013 Summer

Ubuntu Magazine Japan 2013 Summer (アスキームック)

アスキー・メディアワークス (2013-06-07)
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 6月上旬に発売されたけど、ようやく読んだのでメモ。

 巻頭は「Ubuntu 13.04の新機能」と、「Ubntu 1年生」。

 みんな大好き「うぶんちゅ!」は、Ubuntu Touchネタ。と、遠隔操作ネタ。あかねのハイテンションと秋波のローテンション、笑った。そのUbuntu Touchの紹介記事もあって、アプリやSDK、FAQなどが載ってた。

 「LibreOffice 4.0完全ガイド」は、LibreOfficeと最新版4.0の新機能の紹介。「Steamでゲーム三昧」は、Ubuntuに対応したSteamのガイド。「Xubuntuで行こう」は、Xubuntuのアプリや設定の解説。

 書籍「Ubuntu Server実践バイブル」の執筆工程の話も。TeX版EWBって昔SUN 3で動いてたんだけど、まだバリバリ現役なのね。

 連載では、新連載「LTSを本気で長く使おう」が登場。「動かし隊」は、IEEE 802.11ac(Draft)やBluetooth 4.0など。「コマンドライン再入門」は、lesspipeを読んでみる話。

「キリン The Happy Ridder Speedway」5巻

 次の「審査」が開始。そして、マッハ再生。バイクのシーンは少ないな。

「40代、職業・ロックミュージシャン」

 40代の大槻ケンヂが、同世代からちょっと上ぐらいのロッカーと、日常生活について話す対談集。読者側でも、40代ぐらいの人には、登場するゲストの名前を聞いただけで興味を持つ人もけっこういるのでは。

ラウドネス、ZIGGY、THE冠、SHOW-YA、筋肉少女帯、GO-BANGS、LINDBERG、JUN SKYWALKER(S)、RED WARRIORS、たま、中村あゆみ、爆風スランプ、ROLLY、バービーボーイズ、SION、…

 そこそこよれて、そこそこ世間に通じて、地道なんだかワイルドなんだかわからない感じが、大槻ケンヂの“のほほん”調でまとめられている。金髪にスーツで子供の授業参観に出るとか、子供を家族に預ける体制を作って再結成ツアーとか。ツアー車を運転してドサ回りとか、バイトとか、ガテン仕事をやってたら現場監督が自分のCDを持ってたとか。子育て関係の話もいろいろ。

 しまいには、怪しい仲間が集まるので町内の理事の立場で「僕からちゃんと話をしときますから」とか。それにしても、二井原実が校歌を作るとかすごいな。

 あとは40代に限らず、ロックミュージシャンの日常話もいろいろ。ライブの待ち時間は長いので、家に帰って「相棒」再放送を観てるとテンションが下がって危険とか。ツアーやライブハウスの待遇のヒドさなども。本書のテーマになるあたりだと、ベテランバンドだと楽屋がサロンパスくさいとか。まあそんな、文字どおりの楽屋話も面白い。

 くたびれ方面の話が多いけど、30代終わりにジム通いを始めて現役ハードロッカーを貫く寺田恵子は漢らしい。ダイヤモンド☆ユカイの、現在の奥さんとの結婚前と後の対談が続きで載ってるのも見所かな。

サブカル・スーパースター鬱伝
吉田 豪
徳間書店
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 「40代、職業・ロックミュージシャン」が表だとすると、裏が「サブカル・スーパースター鬱伝」か。

 「サブカルものは40歳で鬱病になるって本当?」というテーマで、そうした経験を持つサブカル方面の40代著名人を吉田豪がインタビューしている。大槻ケンヂも登場。あまりそういうイメージのない菊地成孔が、パニック障害にかかって駅前の喫茶店で服を脱ぎ出したりとか。

「Q.E.D.」45巻、「C.M.B.」23巻

 ミステリーコミック「Q.E.D.」と「C.M.B.」が、今回も同時発売。以下、ネタバレしないように注意しているつもりだけど、念のためご注意を。

Q.E.D.証明終了(45) (Q.E.D.証明終了 (45))
加藤 元浩
講談社 (2013-06-17)

 「Q.E.D.」は「金星」と「初恋」の2話を収録。今回はどちらも人が死ぬ話。

 「金星」は、チャラい感じの大学生を殺害した犯人探し。に、宇宙の話が挿し込まれている。その2つが最後で“物語性”の話に。ところで、サージェのワシ星雲の話、面白そう。正義の味方が悪者を倒す話も好きだけど。

 「初恋」は、「月刊少年マガジン」への出張版。「月刊少年マガジン+」と同時進行らしくて、そちらのエピソードらしい事件が言及されている。あと、塔馬君の紹介もなにげに。殺人事件は剣呑だけど、なんというか、青春だねぇ。シチュエーションはぜんぜん違うけど、ラストはちょっと香港のあの話を連想した。

 「C.M.B.」は、「4枚目の鏝絵」「足摺厚焼き卵店」「Nobody」「グラウンド」の4編を収録。

 「4枚目の鏝絵」は、幻の鏝絵の正体を探る話。Q.E.D.の2編にも共通する、人間の妄執を描いている。

 「足摺厚焼き卵店」は、ドタバタコメディっぽい展開で「ここで何が起こったのか」を推理する話。おっちゃんがいい感じすぎw

 「Nobody」は、組織に終われた男を、処分屋と掃除屋のどちらが殺したかを推理する話。そう来たか。舞台立ては、ちょっと「ロケットマン」っぽい。博物ネタは、ジャワサイの角。

 「グラウンド」は、学校での理不尽な事件に対抗する、コンゲームっぽい話。だけど爽やか。

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