本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「Software Design」2012年7月号

 また発売から10日以上たってしまったけど、通読メモ。

 第1特集が「VimとEmacs」。それぞれについて、“あまりカスタマイズしないで使う編”と“カスタマイズして使いこなす編”を分けて解説しているので、求道的じゃない人でも読んで参考になると思う。

 第2特集は「もしも、新卒女子SEが『アジャイル』をマスターしたら」。タイトルでえっと思ったら、書いてるのが「間違いだらけのソフトウェアアーキテクチャ」の人。アジャイルの基本を押さえつつ、身も蓋もない話をコミカルに書いてる。あと、アストロ球団を読んで五体投地するアジャイル、笑った。

 「データセンターの作り方」は、データセンターのレイヤー0であるファシリティ(施設)について、場所探しや電力設備、空調設計など濃いウンチクを披露していて面白かった。

 Emacs連載が最終回。いままでの内容をダイジェストで振り返っていて、読み返すのに役に立ちそう。後半ではEmscs 24の概要も。

 「Linuxカーネル観光ガイド」は、linux-nextのめぼしいリポジトリの紹介を中心に、カーネルのコンフィグ方法や、ディストリビューション固有で取り込んでいるパッチをUbuntuを例に紹介。続く「Ubuntu Monthly Report」もちょうど、独自パッチの解説やフレーバーの紹介で、続けて読むと理解が深まると思う。

 インタビュー連載「Software Designer」はDave Thomas。Rubyとの出会いや、米国と日本のRubyの状況の違いなど。

 ほか、はんだづけカフェ連載は、アメリカのオープンソース関係の企業やハッカースペースのレポート。「「生」ネットワークプログラミング」後編は、BPFによるパケットキャプチャと、pcapによるフィルタリング付きパケットキャプチャ。USP連載は、PIPESTATUS変数で終了ステータスをチェックして成功したときだけファイルを上書きする話。iOS連載が、SQLiteをプログラムから使う話。Android連載が、PlayStation Store(PSS)の話で、MonoベースなのでAndroidでも動くそうな。Hack For Japan連載は、NASAのデータを使ったハッカソン「International Space Apps Challenge」のレポート。

 ダイエット連載は水の重要性。やっぱりサウナに入ってビール飲んでツマミ食べて、というのは体によくないんだなあ。ちなみに、dankogai氏連載の素数の判定で、「\」が2箇所落ちていた。

「ダース・ヴェイダーとルーク(4才)」

ダース・ヴェイダーとルーク(4才)
ジェフリー・ブラウン
辰巳出版
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これは和む。ルーク(4才)くん、かわいー。特に世界中のスターウォーズ好きパパは、目尻が下がっちゃうね。

「Q.E.D.」42巻、「C.M.B.」20巻

 ミステリーコミック「Q.E.D.」と「C.M.B.」が今回も同時発売。ネタバレしないように注意しているつもりだけど、念のためご注意を。

 「Q.E.D.」42巻は「エッシャーホテル」と「論理の塔」の2編を収録。「エッシャーホテル」は、エッシャーの無限階段を再現したオブジェでの殺人の謎を解く。なんでわざわざ、と思うのだけど、それが……おっとネタバレはそこまで。

 「論理の塔」は、矛盾したように見える手がかりから宝物を探す話。ドラマというよりパズルっぽい感じ。ワイルドな人が面白いな。読み返すと、たしかに辻褄があってる。

お前はもう少し「間違った質問」をせんとな

 「C.M.B.」20巻は「12月27日」「転落」「木片」「犀の図」の4編を収録。「犀の図」では、3人目の“父親”モーリス・ランド博士が登場して、これが前の2人にも増して変人キャラw。最終ページでわかる、事件全体を包む“謎”もいいね。

 「12月27日」はクラスメートもの。あそこに伏線があったのか。「転落」は倒叙ミステリーで、どちらかというと「Q.E.D.」っぽいかも。「木片」は幻想譚。空を仰ぐ龍慶が印象的。

もっと怖いモノがいたよ

「Ubuntu Magazine」vol.8

Ubuntu Magazine Japan vol.08 (アスキームック)

アスキー・メディアワークス (2012-06-11)
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 発売から10日ぐらい経っちゃったけど、通読。

 この号はUbuntu 12.04 LTS祭。インストールから画面構成、新機能、Tips & FAQ、トラブルシューティングまで、ビジュアル構成で丁寧に解説している。すでにいろいろ使っている人でも、知らなかったTipsとかあるのでは。

 その流れで、中級者以上にもUnity UI記事が参考になるんじゃないかと思う。デスクトップのカスタマイズから、HUDの便利な使い方、Python + QuicklyでLensを作るところまで。Unity以外にも、GNOME ShellやGNOME Classic、Compiz Fusionのプラグイン、Xubuntu(Xfce)と各種デスクトップの記事も。

 OSSコミュニティに関心がある人には、GNOMEの松澤二郎氏による、ソフトの翻訳プロジェクトへの参加案内なんてのも。

 Ubuntu Server入門記事も。インストール時の構成選択や、apt-get、sshサーバー設定、etckeeper、ネットワーク設定、Munin、ログなど、王道のサーバー入門記事。

 コマンドライン入門連載は、軍曹こと担当編集者さんの仕事向けに、grepやsed、ImageMagickなどを使った原稿整理の技。そうそう、convert超便利ですよね。

 みんな大好き「うぶんちゅ」は、今回特にネタ密度高め。伊藤潤二w。「宇文津之介」は、ああするとむしろ従来バージョンっぽく見える罠w。

「日経Linux」2012年7月号

 発売から半月近くたっちゃったけど、執筆に参加したので、報告と宣伝。

 特集1は、画面中心にビジュアルにまとめたサーバー入門。この中で、sshサーバーのところ(1ページ)だけ書きました。たまたま書いていたテキスト原稿を、編集部にビジュアル展開で作り直していただきました。自分のところはさておき、特集を画面中心で通していて作業手順を追いやすいんじゃないかと思います。あと、後半がCentOS + MySQL + Apache httpd + WordPressのチューニング。汎用的な変更で、これでかなり速くなるんだなと。ここを書いたのはハートビーツの滝澤氏かな?

 特集2は、用途別のUbuntuデスクトップをインストールしたあとに行なう、基本セットアップ。この中で、共通編を書きました。私の書いたのは、共通編ということで、10人中9人ぐらいには当てはまりそうな一般的なネタです。ほかのパートは、オフィス向けや動画・音楽系、家庭向け、Androidアプリ開発など。

 自分関連はさておき、最近日経LinuxはUbuntuばかりという人には、巻頭のレポートコーナーでFedora 17の解説(レッドハット平初氏)など。2ページでさっくりまとめているけど、もっとページをとった解説も読みたいかも。

 特集3が、蘇えれスマートフォンということで、ちょっと前のAndroid端末をroot取りでカスタマイズする話。しかし、Android 2.3世代の機種が“蘇えれ”の対象になっちゃうのね。

 特別企画は、カーネルモジュールについて、概要からmodule-init-toolsでの管理あたりまでていねいに解説。

 マンガ「シス管系女子」は、topを使って問題のあるプロセスを探してkillする、という、けっこうちゃんとしたシス管系ねた。

 ARMボード連載は、なぜかBeagleBoneで分散NoSQLデータベースのRiakを動かし、さらにNodeでsyslogプロトコルを受けるRiaktantも動かしてRiakに送る話。

 連載入れ換え時期らしく、最終回も3本。中井悦司氏の「初めての本格Linuxサーバー構築・運用」は、ディスクI/Oやディスクキャッシュなど。失敗談も含めてノウハウが面白かったので終了は残念だけど、次号から新連載なのかな? 「Window→Linux完全移行超入門」は、周辺機器や日常的な管理について。「Androidで動くWebアプリ開発」は、ブラウザのローカルストレージ。

 そのほか、旧型PC+マニアックディストリビューションの連載が、2004年のCeleron M世代のマシンで、クラウドフロントエンドOSのJoliOSを動かす話。「今月の特選フリーソフト」がPCのリモートロックやリモートスワイプをできるようにするPrey。あんざいゆき氏のAndroid 4.0 UIプログラミング連載が、画面上のアイテムを動かしたり、画面切り換えにアニメーション効果を使ったりする話。のりつな氏連載が、中国の安徽省の河海大学で、元ターボリナックスの中尾氏も。CPU再入門が、Tegra 3に内蔵された専用プロセッサ群について、デジカメの色補間処理やJPEG処理を例に解説。美女Linux連載はssh。LPIC連載は、catやnl、head、tail、wc、grep、sed、uniqあたり。カーネル機能連載が、ループバックマウントのデバイス。

「Software Design」2012年6月号

 またしても発売から半月ぐらいたってしまったけど、通読したのでメモとして。

 第1特集が、メニーコア、InfiniBand、ioDrive、SSD RAIDなどの“速いインフラ技術”について。技術概要だけでなくて、実際の使いどころやベンチマーク、導入によるボトルネックの移動の影響などを中心に解説しているのが参考になる。

 第2特集は、構造化ログツールFluentd。NAVERまとめやクックパッドでの導入事例にもとづく使い方や、導入方法やプラグインなどを解説していて、ログ的なデータが多数ある人はすぐに使ってみたくなりそう。

 連載「Linuxカーネル観光ガイド」は、Linux 3.3でのAndroidのマージとprocfsまわり(hidepidなど)。Androidのコードがマージされたとはいえ、メインラインの機能とは整合性が難しいんだな。番外編として、Linux Storage, Filesystem & MM Summitを小崎資広氏が、Linux Kernel Watchと同様のユーモラスな筆致でレポート。autonumaの2つの実装と、2人とも同じ会社じゃんというネタについては、gihyo.jpの亀澤寛之氏の記事も取り上げてたな。

 分載「パケットキャプチャの作り方」前編では、「「生」ネットワークプログラミング」と題して、Ethernetフレームの構造とそれをUnix系OSで読むプログラムを解説。

 単発企画で「みんなが使っているGitHub」。デザイナ・プログラマ・営業の3人のコミカルな対話形式で、gitとGitHubのメリットを紹介。

 そのほか、Emacs連載が、auto-installやpackage.el、el-getによるパッケージ管理。Ubuntu連載が、超大型ソフトであるLibreOfficeのビルドについて。インタビュー連載Software Designersが、The Pragmatic ProgrammersのAndy Hunt。はんだづけカフェ連載が、中国のMake Fairとハッカースペース。Android連載が、HTML5技術でアプリを作るappMobi。iPhone連載がSQLite。USP連載が、SQLでいうouter joinやinner joinをテキストデータで実現するツールについて。Unixから学んだ連載が、バックアップ。ダイエット連載が、酒やタバコの影響。dankogai氏連載では、再利用を目的としたスペースシャトルがコスト高だったという話が、へぇ。

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