本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「Software Design」2012年3月号

 開発系の「WEB+DB Press」に対してインフラ系の色を強めているように見える「Software Design」。第1特集が「バックアップ&リカバリ 大事なデータの生存戦略」。さまざまなバックアップの知識や、RAIDの基礎知識と選び方を解説。特に、第1章で語られた「リカバリ要件があいまいになったままバックアップ設計を進めると、いざというときに役立たない」という言葉が印象的だった。

 第2特集は「エンジニアだからできるハック」。日常的な作業を助けるさまざまな小さな工夫について。Acme::MineChanキター。

 新連載で「ITダイエッターにぽたん」が開始。初回タイトルが「ようこそ、論理的ダイエットの世界へ」。

 Ubuntu連載が、サーバープロビジョニングシステムのOrchestra。日本語の(というか英語でも)解説がほとんどないので参考になる。分量上ちょっと駆け足だけど、そのへんは「Ubuntu Magazine」でやるのかな。

 連載インタビュー「Software Designer」は、Safecastプロジェクトの中で、Arduioベースの放射線計測器を車に積んで福島近県を走ったりするbGeige。香港って東京より放射線量が多いとか。

 ほか、Hack for Japan連載が、宮城での活動であるHack for Miyagiと、現地での情報伝達に関する取り組み。はんだづけカフェ連載がmbed。シェルスクリプト連載が、ログの整形と集計。Emacs連載が、Vimのコマンド体系で操作するEvil。OpenFlow連載が、職場に導入したときの失敗談とアンチパターン。Objective-C連載がiCloudによる同期。iPhone開発連載がカメラを使ったリアルタイムアプリ。Android開発連載がTwiccaやSimejiのプラグインの開発について、独特の部分を紹介。mixi連載が社内ハッカソン。

「日経Linux」2012年3月号

 発売されて20日経ってしまったけど、記録として。

 特集1「サーバー構築の新常識」は、いわゆるクラウドサービスでサーバーを作る話。特に後半の、GAEでタスク管理アプリを動かす話とGAE上のリソースを節約するTips、EC2上のサーバーをChefで管理する話が面白い。

 特集2「凄腕のディスク節約&高速化術」は、ハードディスクの容量節約と、SSDの性能活用の2パート。前者は、パーティション構成や重複排除機能付き各種ファイルシステム(特にbtrfs、zfs、lessfs)など。後者は、SSD向けのdiscard処理、I/Oスケジューラ、relatime、境界問題、flashcacheなど。

 特集3「本当に役立つシェルスクリプト30選」は、USP研究所の當仲氏による、シェルスクリプト用コマンド集「Business usp Tukubai」の活用例集だった。

 新連載で「ARMボードで作る超小型快適Linuxマシン」。いきなり「通勤電車で立ったままソフトを開発したい」というサブタイトルで驚いた。つまり、BeagleBoardでマシンを作り、カバンに入れておいてiPadからssh接続して使う想定だとか。

 特別企画は、「IdeaPad」のレビューとカスタマイズ、安価にデジタルオーディオを楽しむためのUSB-DACの自作、Dart解説の後編で言語仕様の解説の3本。

 Matz氏連載は、ガベージコレクション。enakai00氏のサーバー構築連載は、PostgreSQLの初期設定とRuby on Rails。

 ほか、連載マンガ「シス管系女子」は、前号に続いてtmuxで、画面分割編。「Linuxで旧型PCを復活」はSlax-jaをLet's note W2にインストールする話。OpenStack連載は、起動処理から知る各コンポーネントの関係。「WindowsからLinux完全移行超入門」は、ネットワークの設定とWebブラウザ。「Androidで動くWebアプリ開発」は、Android向けWebコンテンツのviewportまわり。「Linuxカーネルの新機能」は、/proc/PIDのアクセス制御のしくみhidepidオプション。

「Q.E.D.」41巻、「C.M.B.」19巻

 ミステリーコミック「Q.E.D.」と「C.M.B.」がまた同時発売。ネタバレしないように注意しているつもりだけど、念のためご注意を。

 しかも今回は、「Q.E.D.」の「バルキアの特使」と、「C.M.B.」の「大統領逮捕事件」で、1つの事件で塔馬君と森羅君が国際司法裁判所で対決するという趣向つき。作者さんのブログにもあったように、どちらからから読んでも楽しめるけど、確かに「大統領逮捕事件(前編)」→「バルキアの特使」→「大統領逮捕事件(後編)」がいちばん楽しめそう。

 読み返してみると、それぞれの鍵になるヒントを相手が教えてくれているという構成も面白い。

 「バルキアの特使」は、上記のとおり、国際司法裁判所で森羅君と対決する話。焦点は、東欧の架空の小国バルキアを舞台に、私腹を肥やしたあげく国の貧困を国内の移民や外国人のせいにして虐殺を煽った独裁者をいかに裁くか。こちらではバルキア側の視点で、消えた特使の謎が軸になっている。森羅君に教わった博物ネタが鍵に。

 「カフの追憶」は、投資会社で大金を集めて時の人となり、その後に逮捕された男を塔馬君が訪れる話。男が語る半生と事件の謎の背後で、本当の謎は何かという謎が自分好みで面白かった。あと、塔馬君と水原さんが微妙にいい感じの距離になってる。肉団子スープと餃子を重ねてるのかな。

 「大統領逮捕事件」は、バルキア事件を、ベルギー側についた森羅君からの視点で。こちらは、独裁者自身の行動と謎を追う話が軸になっている。森羅君の怒りのツボが、ストーリーをドライブしてるように思う。あと、「バルキアの特使」と合わせ、国際司法裁判所のしくみやダイヤ、ベルギーのこともちょっとわかった。

 「銀座夢幻亭の主人」は、昭和30年代に文化人を集めた店の主の謎。この人物が何を見ていたのかを追う。ところで、作中で政治家が槍玉に挙げている“有害”マンガ「処刑の季節」って、「処刑の部屋」+「太陽の季節」みたいだw

 「夜にダンス」は、ダンサーを目指す女子高生が目撃した事件の謎。と、それを通して、十代の迷いと脱皮を描く学園シリーズのエピソードだ。トンボが印象的。

トンボは運命だから飛ぶんだよ

page2012でReVIEWの話を聞いた

 印刷・出版系のイベントpage2012に行ってきました。ちなみに今年からイベント名が小文字になったそうな。

 いろいろ展示を覗いた中で、株式会社トップスタジオの武藤健志氏によるReVIEWのミニセミナーのメモを。

  • ReVIEW
    • SEO的には名前がよくない
  • 2通りを指す
    • テキストマークアップ型の原稿フォーマット
    • コンバータ
  • WikiやEWB、RDなどの影響
    • XMLよりゆるく使える
    • Wiki等より、構造化、明文化
  • コード実行結果の埋め込みや、InDesign処理命令も
  • 空行で段落区切り
    • 段落中で改行してもしなくても
  • 見出し
  • 書体をインラインで指定
    • Unicodeのコードページやハイパーリンクも
  • 箇条
  • コードリスト
    • 採番するのとしないのと
    • 画像で
    • 著者がコメントとしてAAで指定するなど
    • 単純な縦横表
    • セル接続はサポートしてないがちょっとやればできる
  • コードはUTF-8がよい
    • UTF-8のみにする予定
  • Emacs、秀丸、CotEditorのサポートツール
    • サクラエディタやWordのツールも開発中
  • InDesignと比較して
    • マスターをいじれる
    • プレビューしながら進める
    • HTMLやePUBに
    • TeX、InDesign
    • テキストにも
  • フリーソフトウェア
    • Ruby製
    • Unix、Linux、Mac、Win
    • Rubygemsでも配布
  • 歴史
    • 2006年 青木氏
    • 2009年 武藤氏参加
    • 2012年 1.0
  • GitHub上にプロジェクト
  • 実績
    • 各社書籍 40以上
      • 元からReVIEWなものから、社内ツールとしてReVIEWなものまで
    • 達人出版会
  • オライリーでのワークフロー
    • HTMLでのプレビューで作業を進める
      • オライリーっぽいスタイルを適用
    • ePUBはそのまま
    • InDesign用に変換
      • JSで組版
  • 「スケーリングMongoDB」の原稿でデモ
    • その場でコンバートしてみる
    • コラムをその場で罫囲み
  • テンプレート
    • 普通のデザイナーが作ったものを2-3日で加工
  • 得意な書籍
    • 流し込み系
      • 技術書籍
  • 不得意な書籍
    • 雑誌的な組版
      • 自動じゃなくても大変
  • 縦書きや側注、カラーなども実績
  • 原稿の標準フォーマットを目指す
  • ガイドブック執筆予定
  • コンテンツ制作の自由

「LinuxカーネルHacks」

Linuxカーネル Hacks ―パフォーマンス改善、開発効率向上、省電力化のためのテクニック
池田 宗広 大岩 尚宏 島本 裕志 竹部 晶雄 平松 雅巳
オライリージャパン
売り上げランキング: 58184

 数ヶ月前に読んだ本だけど、“後でブログに書く”山の整理で。

 題名からすると、Linuxカーネルのソースを読んでごにょごにょ、という内容を想像して、ちょっとしりごみする。が、実際には“最近のLinuxカーネルの機能”を使う側のワザをいろいろ披露する本で、自分ぐらいの知識レベルでもへぇと思いながら面白く読んだ。もちろん、それ以上のスキルの人も参考になると思う。

 “最近のLinuxカーネルの機能”というのは、ざっくり言うと、「詳解Linuxカーネル第3版」以降に付け加えられた機能がメイン。具体的には、cgroup、lxc、ramzswap、ext4、Xen、KVM、EPT、IOMMU、KSM、kdump、perf tools、ftrace、SystemTapなどが解説されている。で、最後はSystemTapでゲームw

 「Hacks」シリーズとしてはネタの粒度は大き目だけど、個別のネタを長めのブログエントリーぐらいの長さで続けていくおなじみのスタイル。このへんのネタが書籍としてコンパクトに1冊にまとまっているのは、なかなかないのでなかろうか。

 執筆のきっかけが節電だったということで、省電力ネタに力が入っていて、ACPIやらPowerTopまでいろいろ参考になる。…のだけど、「キーボードのLEDを消して省電力」はさすがに(省電力という意味では)ジョークですよねw

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