本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「T.R.Y. 北京詐劇」

 映画にもなった「T.R.Y.」の続編。本作も、天才詐欺師が(いやいやながら)中国の国家を盗もうとする話。

 滅法面白かった前作にはかなわないだろうと思って読んだら、本作もえらく面白かった。内容はネタバレになるから詳しく書かないけど。

 ちなみに、映画は見てないが、ステロタイプなキャラを文章力で肉付けして魅力的に描く作風は、監督さんや脚本家さん泣かせなんじゃなかろうか。ちょっと気を抜くと安っぽくなっちゃうという意味で。

「さよなら絶望先生」5巻

 毎度おなじみネタまんが。
 単体で読むと弱めの話(見たまま娘とか、夢ネタとか)も、単行本でまとめて読むと読まされる。

さよなら絶望先生 5 (5)
久米田 康治
講談社 (2006/09/15)

 以下、ちょっとしたネタバレ。

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「憲法九条を世界遺産に」

 対談集。憲法九条はありえないものだからこそ守ろう、というのがおおよその趣旨。深く突っ込むというより軽めのトークという感じで、すらすら読める。

 興味深かったのは、宮沢賢治に対する見方。ポストオウムというか、正義や理想が戦争やテロと同根のもの、というのが、ありがちとはいえ面白い。以降で理想を大事にしようという視点が出るのとはそぐわないが。

 ただ、芸としての見方を強調するのは、個人の意志表明としては好きだけど、憲法そのものを論ずるには違う気がする。

憲法九条を世界遺産に
太田 光 中沢 新一
集英社 (2006/08/12)

「下流喰い―消費者金融の実態」

 サラ金や街金、ヤミ金のエゲつない商売の内幕を取材したノンフィクション。

 面白いというと語弊はあるが、興味深かった。それ以上に、書名のつけかたがウマいと思う。

下流喰い―消費者金融の実態
須田 慎一郎
筑摩書房 (2006/09)

「仮想化技術 完全攻略ガイド」

 私の担当した本の宣伝。10/5発売です。

 特集1がVMware(ホビーユーザー&EWS向け)、特集2がXen(技術者向け)の、ムック風の本です。仮想化友の会やびぎねっとの方々などにご執筆いただきました。

 ほかにも、インテル技術者によるIntel VT-x&VT-d解説や、MacのParallels Desktopの使いかたなど、幅広く扱っています。

仮想化技術 完全攻略ガイド
平 初 宮原 徹 伊藤 宏通 野津 新 鎌滝 雅久 中村 正澄 宮本 久仁男 小野 雄太郎 大島 孝子
インプレスジャパン (2006/10/03)

「鼻行類」

 南太平洋の島で発見された、驚くべき生物層を紹介する論文。残念ながら、秘密の核実験によりその島は消滅してしまった。けしからんことである。

 本書で紹介されるのは、鼻を足がわりに逆立ちして歩く生物など、鼻を発展させた生物たち。中でも、鼻だけになってしまった地鼻類や、鼻から尻尾まで花に擬態しているハナモドキ属には驚かされる。

 …ちなみに、「一部では本気で信じているらしい人も」なんてシャレのわからないことは言わないようにご注意を。

鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活
ハラルト シュテュンプケ Harard Stumpke 日高 敏隆 羽田 節子
平凡社 (1999/05)
売り上げランキング: 8,410

「みんなのPython」

 話題のコンピュータ言語書籍「みんなのPython」を読了。発売前から注目していて、発売と同時に買ったけど、ようやく読み終わった。

 わかりやすくていい本だし、面白かった。入門ネタから入り、Pythonをこれから使う人が使うだろうトピックを選んで解説しているのがうまい。最後のほうをライブラリ紹介にあてて、GUIとかWeb APIとかを説明してるのも今っぽい。

 ただし、プログラミングの初心者には難しいと思う。四則演算子を説明したあとで、説明なしで「+=」とか使っていたりするし。PerlかRubyあたりをかじった経験があるとよいかなと。

みんなのPython
みんなのPython
posted with amazlet on 06.09.24
柴田 淳
ソフトバンククリエイティブ (2006/08/22)

「夢の木の下で」

 決して「どこかで見たような話」ではない、「見たことのない、でもすんなり受け入れられる話」が詰まっている。

 異世界を淡々とロードムービー的に旅する連作と、壁男の連作、そしてお約束パターンになりそうでならない短篇を収録。

夢の木の下で
夢の木の下で
posted with amazlet on 06.09.24
諸星 大二郎
マガジンハウス (1998/07)
売り上げランキング: 15,064

「15秒でツカみ90秒でオトすアサーティブ交渉術」

 コミュニケーション能力というのは単に話し上手とか聞き上手とかではなくて、必要な結果を相手から引き出す能力、というのはビジネスパーソンの常識と思う。

 本書は、そのための技術を解説している本。細かいポイントなども解説していて、テクニックとしてためになると思う。

 もっとも、話を聞く側に回ると、話術に中身が伴っていなくちゃね、というのも常識だけど。

15秒でツカみ90秒でオトすアサーティブ交渉術
大串 亜由美
ダイヤモンド社 (2006/06/09)

「唐沢なをきの幻獣事典」

 UMAをテーマにしつつ、それ関係ねーじゃんというネタがオンパレードの、まさに唐沢なをき調。笑った。

唐沢なをきの幻獣事典
唐沢 なをき
講談社 (2005/10/17)

「テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0」

 「テレビCMはもう古い。これからはインターネットでターゲット広告でインララクティブマーケティングでブログでブランィングですよ!」という本。ふーん。

 とはいいつつ、アメリカの成功事例は面白い。おそらく似たやりかたの失敗例いっぱいありそうだけど。そのへんは、本書p.212にも書かれているように、よくも悪くも定石が決まっていない段階のほうが面白いということかと。

 ちなみに、縦長の判型&で横組は、Zagat survey風でちょっと新鮮。


「俺と悪魔のブルーズ」3巻

 平本アキラが、ヘタレ黒人のRJとチンピラのクライドを主人公に、狂気と幻想と不条理と暴力とブルーズを描くマンガ。

 この巻では音楽の要素がほとんどなくて、かわりに不条理な暴力と狂気が全体を支配している。でもそれもまたブルーズかも。

 なんつーか、すげーですよ、このマンガ。

俺と悪魔のブルーズ 3 (3)
平本 アキラ
講談社 (2006/07/21)

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