本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「テレビの嘘を見破る」

著者:今野 勉
出版社: 新潮社
ISBN:4106100886

 報道における「本当」と「嘘」を区別する本ではなく、「作意」と「本当」の境目を追求している本。一般的に許されると思われるレベルの「作意」「再現」から出発して、少しずつ作意の度を高め、「ムスタン事件」に至ることにより、「作意」を弁護するのが著者の意図のようだ。
 著者は「メディアリテラシー」を結論としているが、「やらせは見破れない」とも論じているので、それは説得力がないのではないかと思う。

 というタテマエはさておき、本書ではさまざまな「演出」の実例がイキイキと語られているのが、とても面白い。往路をロケハンにして帰路で往路の分の撮影をする話とか。

 さて、本書のタイトルやキャッチコピーは、明らかに著者の意図と違う「演出」がなされている。これは著者としてはいかに。


テレビの嘘を見破る
テレビの嘘を見破る
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今野 勉
新潮社 (2004/10)
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「金融工学の悪魔―騙されないためのデリバティブとポートフォリオの理論・入門」

著者:吉本 佳生
出版社: 日本評論社
ISBN:4535551871

 金融工学の基礎を、期待値やグラフの合成といったレベルで解説してくれる入門書。題名に反して、金融工学を魔法や陰謀のように論ずる向きを批判している本でもある(そのあたりがややくどいが)。基本的な考え方を知りたい私のような初心者にはわかりやすくていい。

 反対に、期待値やリスクを解説している本なので、ハイリスクハイリターン(の成功例のみ)を求める人には向かないだろう。


「喰いしん坊」1~2巻

 つねづね麻雀劇画は大人のコロコロコミックだと思っている。なぜか関係なさそうな修行をしたり、奇抜な技を出したり、怪しげな技術論を語ったり。で、日本制覇とか世界制服を狙う影の組織が、なぜか麻雀で勝負を決めたり。

 というノリをなぜか「大食い」の世界に持ち込んだのが、漫画ゴラクで連載中のこのマンガだ。グラサンにテンガロンハットの「ハンター錠二」が男気あるふれるセリフをキメたあと、挑む先が超大盛りラーメンというギャップにくらくらくる。そのあと見開きで見せてくれる「技」もグッとくる。あれはマジなんだろうか、ネタなんだろうか。

 という具合にツッコミどころ満載の本作。2巻の後半では「手段を選ばない敵との勝負」というお約束のパターン(でも大食い勝負なんだけど)も投入して期待させてくれる。3巻が楽しみだ。

喰いしん坊! 1巻 (1)
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喰いしん坊! 2巻 (2)
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