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本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「決戦! 設楽原」

 複数の作家が1作ずつ書く「決戦!」シリーズの新作は、長篠の戦い、つまり長篠城をめぐる設楽原の戦いがテーマ。かつての、騎馬軍団 vs. 鉄砲三段撃ちというイメージから、ひところは騎馬軍団も鉄砲三段撃ちも完全否定の方向があったけど、最近はその間をとって馬による乗り込みも鉄砲大量投入もあったということで落ちついているように思う。

 それはさておき、本書では徳川&織田方の4編と武田方の3編が配されている。馬場信春は、主人公にはならないけど、いくつかの話で大活躍する。

 中でも、真田昌輝を主人公とした赤神諒「表裏比興の者たち」が印象的だった。長男の真田信綱でなく同じく剛勇で知られる次男の昌輝をもってきたところがニクい。で、父の策略と兄の武勇を持つ放蕩キャラで、ちょっとヒネていて謀略と生き残りだけを考えながら、結局史実どおり散る様子を描く。あの武藤喜兵衛も出るよ。あと於北さまの娘って清音院さまかな。

「新仮面ライダーSPIRITS」19

 大首領との対決が迫る!? 結城の計画、谷さんの復活、カール・ロートリンゲンの秘密兵器、そして「オペレーション ライダーシンドローム」来た!。

俺は
その言葉を待ってたよ

 それにしても表紙にもなってるしずか姉さんは、実に小悪魔的で男心を惑わすなあ。

 巻末対談は、かつての村雨良役で、今もコワモテ役で活躍する菅田俊さん。今回はパート1ということで、次は「ZVP」の話なんかも聞きたいなあ(無理か)。

「風雲児たち 幕末編」31巻

 まずカラー口絵を開いて笑った。桂さんと高杉さん、なにやってんすか(笑)。

 30巻のヒキが生麦事件だったけど、この巻ではほぼ直接取り扱われず、でも途中でも言及はされて、再びヒキが生麦事件。

 いよいよ各勢力がそれぞれ動いてきた様子が群像劇として描かれている。あと、過去巻の参照が多い。

 福沢諭吉を含む文久遣欧使節は、ロシアと樺太国境交渉に臨む。

 長州は桂と高杉が倒幕に燃えつつ、長井雅楽追討の話に。辞世の話はクスリとした。

 幕府では、安政の大獄の大赦と名誉回復がなされ、参勤交代も廃止の方向へ。それらに関連して慶喜(ケーキ)様が謹慎を解かれ表舞台に。顔つきが少し変わったな。

 福井藩では松平春嶽が、横井小楠(や亡き橋本左内)をバックに押し出される。そして薩摩の圧力のもとで文久の改革が。

 会津中将こと松平容保も登場。若くてノーブルな顔立ちの“きれいなお殿様”。そういえば、このマンガでは初期に保科正之公を大きく取り上げ、さらに徳川への忠義を強調していたな。

 薩摩では、大久保一蔵と島津久光が策謀をめぐらす。最大の危機という薩摩藩邸放火事件も。そして生麦事件へ。俊斎先生の活躍にご期待ください。

 そうそう、巻末にはドラマ版についての対談も。

「日経Linux」2018年11月号

 発売から1か月ぐらいたってしまったけど、通読メモとして。

 特集1が「やりたいことがすぐできるワザ57」。Part 1がWindowsとの合わせ技で、GNOMEのオインラインアカウント、Thunderbird、Chromeの同期、Chromeアプリ版LINE、Skype、LibreOffice、文字コード変換、RLogin、SMBによる相互ファイル共有、相互のリモートデスクトップ、GNOME拡張機能のUser Themesでのテーマ変更、Wine&Winetricks、VirtualBox。

 Part 2が便利技で、Dockのお気に入り、GNOME Tweaks、デフォルトアプリ変更、フォント追加、画面ロックの設定、CapsLockとCtrlの入れ替え、自動起動するアプリケーション、SimpleScreenRecorder、ホームディレクトリのパーミッション変更、Gnome Encfs Manager、リカバリーモード、ファイルの関連付けの変更、FlatpakアプリのUbuntuソフトウェアからのインストール、GPUドライバのインストール、LXD。

 Part 3が集約技で、VLC、SMPlayer、Open JTalkによるTTS、convertで画像にテキストを重ねる、動画編集のShotcut、3DモデリングのBlender、スマホの着信をPCで確認するGNOME SHell拡張機能GSConnect、qrencode&zbarimgによるQRコード生成・解読、Simplenote、AndroidとのUSB接続、scrcpy。

 Part 4がコマンドを使う呪文技で、スクリーンショットのscrot、コマンドラインからクリップボードを操作するxclip、標準入力を対話的に手動フィルタリングするfzf、プロセスをバックグラウンドで動かすdtach、バナー表示のtoilet、ターミナルを映画風にするhollywood、端末で画像表示するtiv、sdicをコマンドから引くシェルスクリプト、ファイラーのranger。

 Part 5がファイルやストレージを操作する操り技で、エンコーダーのHandbrake、LibreOfficeの画像やPDFへの変換機能、tar、find、ファイル復活のPhotoRec、lessによるISOやMP3のメタ情報表示、ISOのループバックマウント、HDDを完全消去するscrub&srm、Dropbox、Déjà Dup、curlftpfs&sshfs。

 特集2が、「Google工作キット2種が日本上陸」。Raspberry Piにつなぐ、画像認識AIカメラの「Google AIY Vision Kit」と、新型AIスピーカーキットの「Google AIY Voice Kit V2」を紹介している。組み立て方の手順を写真で図解しているのが特徴。Google AIY Vision Kitのほうは、笑顔検出のデモアプリと画像分類のデモアプリを動かしたあと、食事自動記録アプリを作る。Google AIY Voice Kit V2はのほうは、同梱のOSイメージをアップデートしてドライバを登録し、サンプルプログラムを動かして、GPIOにつないだLEDを音声からLチカする。

 特集3が、クラウドサーバーで初期化を実行するcloud-initを、LXDで体験する。Hello Worldで始まり、公開鍵を登録してSSHログインを設定しsudoersに追加する例を解説。AWSでcloud-initのYAMLを登録する方法も解説している。

 特集4が、「ラズパイで楽しむLinuxライフ 綺麗なWebページを簡単に作れるWordPressを使いこなそう」。Raspberry PiにWorldPressをインストールし、初期設定や、バックアップ用プラグインAll-in-One WP Migration、テーマなどを紹介。WordPressの静的サイトジェネレーターであるSimply Staticも解説している。

 「ラズパイ電子工作 お手軽レシピ集」が最終回。ラズパイ用ではないLEDディスプレイについて、Windowsで制御するところをアナライザーでプロトコルを解析し、ラズパイから制御する。

 LinuC連載も最終回。101試験がブートマネージャーとパーティションで、102試験がアカウントやポートなどのセキュリティ。

 まつもとゆきひろ氏の「プログラマのこだわり」連載が、この夏に話題となったサマータイムについて。歴史的な事例や世界的な例、日本の例、デメリット、プログラムで対応するときの注意点を挙げている。これを書いている時点では、批判意見が多かったことや、寒くなってきたことから、棚上げになってるけど。

 「ラズパイで学ぶ画像認識超入門」連載が、画像をImageMagickで前処理しOpenCVでエッジ検出して漫画風の画像に変換する。「Linux 100%活用ガイド」連載が、coreutilsの各コマンドの紹介。「Linuxで旧型PCを復活! 改二」連載が、デジタルサイネージ用に発売された2014年のタッチパネル対応一体型PCに、Ubuntu Desktop 18.04を入れて、タッチパネルで操作しやすいようにし、Google Assistant SDKをインストールしてAIスピーカー化する。カーネル新機能連載が、CIFSファイルシステムのcompounding(1つのパケットで複数のコマンドを送受信する機能)対応。

 巻頭レポートは、Ubuntu 18.10(出版当時はリリース前)、独立会社になったSUSE社のPeter Lees氏インタビュー。世界のディストロ連載が商用ディストロのSUSE Linux Enterprise。フリーソフト連載が、Windowsゲームも動かせるようになったSteamプラットフォームのSteam Play。

 みんな大好き「#!シス管系女子Season6」が、エイリアスでgrepの出力に色をつける話。ボケに巻き込まれる大野先輩w

 別冊付録が、「Windows版Linuxのすべてがわかる本」。WSLに関する記事を再編集したもので、WSLの基礎や、WSLのターミナル画面で使えるLiuxアプリ18選、WSLを有効に使うコマンドラインやシェルスクリプトの技、XサーバーのVcXsrvを使ってGUIアプリを動かす方法、Windows環境とLinux環境を組み合わせた技、コマンド&シェル超入門、Linuxの基本コマンド。第4章ではWSLでないWindows&Linux共存大作戦も。

「Q.E.D. iff」11巻、「C.M.B.」39巻

 人気ミステリーコミックシリーズの最新刊が、今回も2冊同時発売された。以下、ネタバレに気をつけているつもりだけど、未読の方は念のためご注意を。

 「Q.E.D. iff」は、「信頼できない語り手」と「溺れる鳥」の2編を収録している。

 「信頼できない語り手」は、タイトルに叙述トリックの「信頼できない語り手」をもってきて、物語には逆に嘘をつけない正直者の容疑者をもってきて、さらに……という話だ。話が込みいっているわりには、最後に納得感があった。

 「溺れる鳥」は、C.M.B.に続いて未来編。AI裁判官の判決を、弁護士見習いの水原さんと天才富豪の燈馬想(初対面)が引っくり返す。ポイントは、情報が足りないシチュエーションをどう解釈するか。

 「C.M.B.」は、「想像の殺人」「パラオパラドキシア」「ミグラスの冒険」「空き地の幽霊」の4編を収録。いずれも訓話っぽい。

 「想像の殺人」は、自分の人生は本当はこんなじゃないと考える男が、元カノにしばらくぶりに会って、そのヒモっぽい夫から別れさせようという脳内の想像にとりつかれる話。

 「パラオパラドキシア」は、「勉強することになんの意味があるの?」と行き詰まった気分でいる高校生が、化石採掘する森羅君に出会って、人生の方向を見出す話。

 「ミグラスの冒険」は、マウもの。殺人事件の遺品である、なろう系のデキの悪いものみたいなファンタジー小説が盗まれた事件を追う。

 「空き地の幽霊」は、同級生もの。郵便ポストに現れる幽霊と、閉店したラーメン屋跡の問題が描かれる。最終ページのオチにクスッとした。

「新九郎奔る」1巻

 ゆうきまさみ氏が伊勢新九郎(後に北条早雲と呼ばれる人物)のマンガを始めたと聞いて読んでみたら、情報密度が高くて面白かった。

 第1巻なので、まだ新九郎のローティーン時代で、ちょうど応仁の乱が始まるあたりが描かれている。ある程度省略していてもややこしい状況なんだけど、愛されキャラで好奇心の強い少年が主人公だと、まわりの人物が説明してくれるというのが自然になってわかりやすい。

 あと昭和に育った世代としては、「「一休さん」に出てくる、おなじみ「新右衛門さん」の息子、蜷川親元です」というネタに、親しみを感じた。

「自動運転「戦場」ルポ」

 著者さんがメルマガで書いていたところによると、当初は米国で自動運転車の実用化は近く、それに比べると日本は遅れているのではないか、という仮説で取材や調査を始めたとか。が、調べるほどにそれは誤解であるとわかった、と。その成果が本書らしい。

 その言葉のとおり、自動運転に期待しつつも、すぐやって来そうに言われているレベル5自動運転(運転者不要)は現実にはまだ問題が多いことを指摘。まず現実に各社が目指すのはレベル3自動運転(必要があれば人間が対応)だとし、その課題などを取材や調査から具体的に指摘している本だ。

 レベル5が遠くレベル3の課題にもなっているのは、事故がいくつか起きている点だ。いちばん問題になったのは、アリゾナでUberの実験車が死亡事故を起こした件。また、テスラの製品で半自動運転にまかせきって高速道路を走っていた車が中央分離帯に激突してドライバーが死亡した事故もあり、前年にも類似の事故があったと。いずれも、人間でも対応に困るような事故ではなく、人間が運転していれば問題がないケースだという。

 その要素としては、センサーの誤認識や、ファルスポジティブを避けるための閾値設定、機械学習で学習していない人間のフリーダムな行動、自動運転のもとになるだけの細かな情報が集められた地図の不在、それを補うためのV2Xの整備などが挙げられている。

 こうした課題のあと、最後の第4章では、日本を中心にアジア各国で自動運転が必要とされる背景やユースケースが分析されている。

 ちなみに、本書で引用されていた日本認知心理学会での発表によると、レベル3自動運転で「ここからあなたが操縦してください」と言われて素直に従う人は運転の安全性が低く、疑問を持つ人のほうが安全性が高いのだとか。

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