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本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「元号って何だ?」

 平成までの247個の元号(南北朝でのダブりなどを含む)とその改元について、おもしろエピソードを紹介している本だ。「「日本の伝統」の正体」「「日本の伝統」という幻想」の藤井青銅氏による。

 たとえば改元の理由の類型として最初に「亀改元」(著者命名)を紹介している。珍しい亀が出現したことを理由に改元するというものだが、奈良時代に集中していていたり、その現象はちょっと無理があるのではないだろうかとツッコんでいる。

 そのほかの類型も「メルヘン改元」「おいしい水改元」「お宝改元」「イチャモン改元」という具合にネタにしている。

 真面目なところでは、ちょっと歴史をかじると出てくる「辛酉改元」や「甲子改元」があり、これを実行するかどうかにもその時の社会や政治体制などの状況によって違うという。それも含めて、公家と武家の権力のかけひきが改元に影響する。

 散発的に情報を集めた豆知識本という感じではなく、おもしろネタを紹介するというスタンスっぽくて、面白く読んだ。

「日経Linux」2019年1月号

日経Linux 2019年 1 月号
日経Linux 2019年 1 月号
posted with amazlet at 19.02.04

日経BP社 (2018-12-07)

 次号がもうすぐ出るけど、通読メモとして。

 特集1が、周辺機器と組み合わせる「USBメモリー、Webカメラ、マイク&スピーカー、グラボ Linuxマシンをトコトン遊び尽くす」。パート1が「OSやアプリも収録して持ち歩ける」。UbuntuをunetbootinでUSBメモリーに入れる方法や、ChromiumOSのCloudReadyをUSBメモリーに入れてセットアップする方法、アプリケーションをAppImageから実行する方法、USBメモリーをログイン認証に使う方法を解説する。

 パート2が「家の様子をWebやメールで確認」で、Webカメラ+Cheeseで家の様子を見たり、Motionで動体検知して不審者を検知したり。パート3が「顔認証のセンサーとして使う」で、Webカメラ+Enable Viacamで顔の動きをマウスがわりにしたり、howdyで顔認証によりログインやsudoの認証をしたりする。

 パート4が「音声指示で動画も長せるAIスピーカー」。構築編が、UbuntuにAVS Device SDKを入れてAlexaに接続する。応用編が、UbuntuからAlexa→IFTTT→BeebottleとつないでUbuntuスクリプトを実行する。

 パート5「4K動画をラクラク再生」は、2011年モデルのPCに9000円台のグラフイクカードを追加して4K動画対応、ただしYouTubeの4Kはコーデックの問題で対応できず。パート6「深層学習の認識速度が5倍に」は、GeForceにCUDAとcuDNNを入れてTensorFlowを動かすのだけど、やっぱりこのあたりはOSも含めた各ソフトウェアのバージョン合わせが大変だなあ。

 特集2が「Ubuntu 18.10丸わかりガイド」。Part 1が「写真で見る新デスクトップ」で、デフォルトの新テーマ「Yaru」がらみの違いを画像で紹介している。Part 2が「インストール方法と初期設定」で、付属ディスクから起動してインストールする様子を図解で解説している。

 Part 3が「安全・確実に移行するためのQ&A」で、安全に振るなら18.04 LTSでということになるようだ。

 Part 4が「18.10で新しくなった点を徹底解説」。指紋認証、Ubuntuソフトウェアでのsnapパッケージの扱いの違い、スマホ連携のGSConnect、Network ManagerのOpenVPNプラグイン、LibreOffice 6.1、カーネル4.18、GNOME 3.30など。

 Part 5が「全7種のデスクトップ&機能を解説」で、Lubuntu(18.10でLXQtに、日本語化方法も)、Ubuntu MATE、Ubuntu Budgie(日本語化方法も)、Xubuntu、Ubuntu Studio、Kubuntu、Ubuntu Kylinを紹介。

 特集3が、GoogleのRaspberry Pi工作キットを使った「Google自作カメラ&スピーカーを使い倒す」。Part 1が、Google AIY Vision Kitを使い、ディープラーニングによる画像認識でじゃんけんをする。Part 2が、Google AIY Voice Kit V2を使い、ボイスコマンドによってPWMとサーボモーターを制御して歌って踊らせる。

 特集4が「ラズパイで楽しむLinuxライフ Nextclodのファイル共有を使いこなそう」で、Raspberry Pi 3 Model B+にNextcloudをインストールして初期設定し、Web UIやWebDAVでアクセスする。

 新連載「ハード&ソフトをちょい足し! 新しいラズパイの遊び方」第1回も、Raspbery Pi+Nextcloudの話。こちらは、専用Linuxディストリビューション「NextCloudPi」をインストールし、LVM2で使われていたディスクをマウントして使う。

 もう1つの新連載がLinuC/LPIC向けの「基礎からわかるLinuxコマンド」。第1回が、pwd、uname、exit、echo、man、help、unset、set。

 「ラズパイで学ぶ画像認識超入門」連載が、OpenCVのテンプレートマッチング、特徴点による画像認識、機械学習による画像認識を説明。さらに、IBMのWatson Visual RecognitionとMicrosoftのAzure Computer Vison APIという2つのWeb APIも紹介している。jl

 まつもとゆきひろ氏の「プログラマのこだわり」連載が、国際カンファレンスについて。初期の経験を語ったあと、各種の国際Rubyカンファレンスを紹介、さらに海外カンファレンス参加ガイドまで。

 「Linux 100%活用ガイド」連載が、GNOME Shell Extension(拡張機能)のインストール方法と、おすすめ拡張機能のAuto Move Windows、Workspaces to Dock、Caffeine、Removable Drive Menu、Clipboard Indicator、Transparent Window Moving、Text Translator、Bluetooth quick connectの紹介。

 「Linuxで旧型PCを復活! 改二」連載が、Nexus 5にUbuntu Touchをインストールし、コンバージェンス機能まで使う。カーネル新機能連載が、可変長配列の問題と、その削除が4.16から始まって4.20で完了した話。

 巻頭レポートが、「みんなのラズバイコンテスト」結果レポートと、Fedora 29リリースをモジュラリティーの解説中心に。巻頭ニュースにはRed HatのRHEL責任者のStefanie Chiras氏のインタビューもあり。世界のLinuxディストロ連載が、アプリケーションコンテナー「Easy Container」を備えた軽量ディストロ「EasyOS」。フリーソフト連載が、Markdownでプレゼンを作成するMarpと、音声ファイル変換GUIツールのSoundCOnverter。

 みんな大好き「#!シス管系女子Season6」が、grep結果の色付けの続編で、“--color=always”でlessに渡す話。漫才だ……

 別冊付録も、ラズパイマガジンから抜粋した「はじめてのラズパイ&電子工作入門ブック」。第1章は、Raspberry Pi 3 Model B+を中心とした各モデルの紹介や、買い方、周辺機器に始まり、GPIO Header、microSDへのOSインストール、操作の基本。第2章が初心者のためのサーバー構築で、サービスの操作、IPアドレスの設定、sshd設定、ntpの設定、unattended-upgradesによる自動アップデート、Sambaによるファイルサーバー構築、Apache httpdによるWebサーバー構築、PostgreSQLによるDBサーバー構築、dnsmasq+hostapdによる無線LANルーター構築、systemdによるサービスとログの管理。第3章がラズパイZero徹底活用で、Sambaによるファイルサーバーや、ffmpeg+nginxによる動画配信サーバー、Bluetoothの接続設定、Bluetoothスピーカー化、Node-REDとIBM Cloudによる翻訳APIの利用。第4章がラズパイ工作入門で、LEDやモーターの基礎から、GPIOでの制御、I2Cでの制御。

「軍師 黒田官兵衛伝」4

 歴史大河4コママンガ「信長の忍び」のスピンオフが、2年半ぶりの新刊リリースとなった。2020年の大河ドラマに備えてかな。

 この巻では、山崎の戦いから清洲会議ときて、賤ヶ岳の戦いに入る。内容的には、黒田官兵衛というより羽柴秀吉がほぼ主人公だなあ、作者さんも巻末に書いてるように。「信長の忍び」本編での秀吉と光秀の仲を回想したりして、哀しみも感じさせる。

 ちなみに、光秀が最期に「生まれ変わったら…次は…僧として生きたい」「天のように…海のように…」とつぶやいて、その後で首級が傷んでいて判別がつきにくかったと報告されているという遊びもある。さすがにそういう展開ではないと思うけど。

「新仮面ライダーSPIRITS」20巻

こいつは「ヘルダイバー」

俺の道連れだ

 直球でZXのアクションが炸裂する巻。分身投影も決めたし。そして、崩壊する暗闇大使の魔方陣へ600km/hで突入。

 ほかのライダーの中で、われ先に飛び出すのが、昭和ライダーでもキャラの濃いアマゾンとストロンガーってのも、らしいね。

 しずか姉さんは、敵か味方かわからなくてミステリアスだなあ。

 巻末は、菅田俊さん対談PART II。身長があるので合う服がなくて自前の服とか、さらにバイクも自前とか、男前なエピソードが。

「メルカリ 希代のスタートアップ、野心と焦りと挑戦の5年間」

 書店の平台で見て買ってみて、さくっと読んだ。メルカリの創業(それ以前も少し)から現在までの成長の軌跡を書いたビジネス書だ。メルカリのサービス自体の話の割合はあまり大きくなく、創業者である山田進太郎氏を中心に、その人脈から関与した人達の列伝と、経営面での活動が描かれている。

 私はノンフィクションとして面白く読んだけど、ビジネスのヒントを得ようとして読む人は、どのあたりに注目するんだろうか。

 細かいところでは、マス層への知名度を上げるためにTV CMを活用した話が印象に残った。同じ頃に「TV CMはネット広告のように精緻な測定ができないのが弱点」という話を読んだところだったので、効果測定に関係なくゼロからマス層を狙う場合はTV CMの効果が大きいのかなと。

 あと、本書でも海外事業に重きが置かれていると書かれているけど、今のところ好調とは言いがたいように見えるので、そのへんが企業としての今後の注目点かなと。

「「日本の伝統」という幻想」

 ビジネス啓発書のベストセラーランキングを見ると、「こうすれば儲かる」というネタと「あなたの周りにいるこんな嫌な人たち」というネタは定番のようだ。

 「「日本の伝統」の正体」の続編といえる本書では、第一部を「「伝統ビジネス」の作り方」に、第二部を「「伝統マウンティング」社会」として、あやふやな伝統の持ち出され方をパロディ的に解説している。

 伝統と言われるものの源流が、けっこうビジネスだったりするのは、前書でも書かれたとおり。本書の第一章ではさらに、どういう点がビジネスのネタになるかを、成功例や失敗例をまじえて、「記念日と二十四節気を狙え!」「失敗に学んで、新しく作れ!」「江戸・京都・旧国名を使え!」といった調子でパロディっぽく書いている。しかし「寒の土用の丑の日」「サマー・バレンタインデー」「イースター」という新しいネタにセルフツッコミしてるのが笑った。

「決戦! 設楽原」

 複数の作家が1作ずつ書く「決戦!」シリーズの新作は、長篠の戦い、つまり長篠城をめぐる設楽原の戦いがテーマ。かつての、騎馬軍団 vs. 鉄砲三段撃ちというイメージから、ひところは騎馬軍団も鉄砲三段撃ちも完全否定の方向があったけど、最近はその間をとって馬による乗り込みも鉄砲大量投入もあったということで落ちついているように思う。

 それはさておき、本書では徳川&織田方の4編と武田方の3編が配されている。馬場信春は、主人公にはならないけど、いくつかの話で大活躍する。

 中でも、真田昌輝を主人公とした赤神諒「表裏比興の者たち」が印象的だった。長男の真田信綱でなく同じく剛勇で知られる次男の昌輝をもってきたところがニクい。で、父の策略と兄の武勇を持つ放蕩キャラで、ちょっとヒネていて謀略と生き残りだけを考えながら、結局史実どおり散る様子を描く。あの武藤喜兵衛も出るよ。あと於北さまの娘って清音院さまかな。

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