本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「風雲児たち 幕末編」28巻

風雲児たち 幕末編 28 (SPコミックス)

リイド社 (2016-11-30)
売り上げランキング: 655

 島津久光の上洛をネタに、清河八郎が全国の勤皇派をたきつける回。西郷と大久保が事態の収拾に動く。そして、大久保と岩倉具視が出会う。

 それにつれて長州も公武合体論から一気に倒幕路線に。

 巻末の予告では「次巻(第29巻)は寺田屋の惨劇」と。

「ここまで変わった日本史教科書」

ここまで変わった日本史教科書
高橋 秀樹 三谷 芳幸 村瀬 信一
吉川弘文館
売り上げランキング: 7,176

 オジサン世代が「いまの学校では鎌倉幕府成立を1192年じゃなくて1185年と教えてるんだよ。『いい箱作ろう鎌倉幕府』ってね」とドヤ顔で言ってるシーンはきっと全国であると思う。実は本書によると、いまは「いい国作ろう源頼朝」になっていて、1192年に源頼朝征夷大将軍に任じられたことをもって「名実ともに成立した」と書いている教科書が多いという。そして鎌倉幕府の成立年は、段階的に成立したので断定できないという見解らしい。

 また、TVやインターネットでは「江戸時代の鎖国はなかった」といったセンセーショナルな言いかたがなされがちだ。それに対し本書では、教科書から「鎖国」の語が消えつつあり「四つの口」での外交に言い方が変わってきているとする。そのうえで、歴史上の事柄について複数の解釈ができることを学ぶ「歴史の説明」の教材として、いわゆる「鎖国」がとりあげられているという。つまり、視点によって、貿易していたようにも閉ざしていたようにも見えるというわけだ。

 言い方が変わったといえば、1980年代まで「縄文式土器」と言われていたものは今は「縄文土器」と呼ぶそうだ。

 あとは、遣唐使は廃止ではなく中止だったとか、江戸時代の「藩」は公称ではなかったとか、毎度おなじみの北条早雲の名前や田沼意次の評価とか。

 という具合で、書名から想像しがちな煽りではなくて、けっこう地道に日本史の定説の変化が書かれている。なにしろ、がらりと変わったと強調されているのが藤原京の大きさだったりするし。

 ちなみにオジサン世代としては、バブル時代とジュリアナ東京が日本史の教科書に登場しているというのはちょっとした感慨がある。もちろん、ジュリアナ東京のオープンがバブル崩壊後の1991年というのも付記されているそうだけど。

「ワイルド7」1〜50巻

ワイルド7 1巻
ワイルド7 1巻
posted with amazlet at 16.11.25
Benjanet (2014-09-17)

 ちょっと前にKindleで「ワイルド7」全50巻セットの9割引セールをやっていたので、セットで買った。いきなりマンガ50冊が送られてきて端末の記憶容量がパンクしちゃったけど。セールは現在は終了してるけど、Kindle Unlimitedの対象らしい。

 というわけで、アクションマンガのレジェンド「ワイルド7」全話を久しぶりに読み返した。1969年〜1979年に連載されていた望月三起也氏の作品だ。犯罪者をスカウトして凶悪犯罪者と対決させるというストーリーのはしりで、バイク(オートバイ)と銃でのアクションシーンが切れ目なく続く。

 改めて観てみると、アクション映画の画面をマンガの絵として表現しているのがうまいなあと思う。戦争映画や西部劇、ガンアクション映画などを彷彿とさせる絵とシーンが展開されている。設定や動きは非現実的なんだけど、それをほどよくリアルに見せている。主人公の飛葉が拳銃とともにポンプアクションの散弾銃(ライアットガン)を使うというのも、当時のマンガでは見かけなかったけど後から見るとリアルな感じだなあ。作者のほかの作品(「ワイルド7」続編も含む)も悪くないんだけど、「ワイルド7」が特別に感じるのは、そのへんのバランスかもしれない。

ワイルド7 [Blu-ray]
ワイルド7 [Blu-ray]
posted with amazlet at 16.11.25
ワーナー・ホーム・ビデオ (2013-12-04)
売り上げランキング: 37,179

 1970年代の実写ドラマも見た世代だけど、2011年には実写映画化もされている。いろいろ不満点が多く、中でも飛葉以外の6人のキャラづけが中途半端とかはあるけど、トレーラーからバイクが飛び出して銃で暴れまくる様子は原作ファンとして胸が踊った。中井貴一の草波さんはとても草波さんっぽかったし。

「新仮面ライダーSPIRITS」14巻

新 仮面ライダーSPIRITS(14) (KCデラックス 月刊少年マガジン)
村枝 賢一
講談社 (2016-10-17)
売り上げランキング: 1,823

 13巻で丸の内線が御茶ノ水で一瞬外に出る場所をうまく使ってたけど、この巻ではその勢いでその近くの遊園地で戦闘……って、名前は出てないけど、ヒーローショーの聖地の後楽園遊園地!

 中盤には、裏エピソードである本郷猛とルリ子のウィーンでの話が回想として挟まれる。そして後半は、ライダーマン結城が、世界の科学者たちの脳から力を集めて大首領と直接対決!

 ちなみに、なぜかバーベキューでのバームクーヘン作り講座のエピソードもあった。もしかして村枝先生の得意技?

 巻末インタビューは、初代「仮面ライダー」の監督の一人、北村秀敏氏。職人っぽい答え方だけど、インタビューから4か月後に亡くなったとのことで、追悼の「最初で最後の仮面ライダーインタビュー」として掲載されていた。

GNU grepで-oと-cの組み合わせに失敗

 GNU grep依存でよければ-o(マッチした部分を抜き出す)と-c(カウント)で行けるかと思ったら、うまくいかなかった。

$ sep=x
$ echo xabcxghi | grep -ocFe "$sep"
1

 GNU grepのmanを見ると、-cはマッチした行数をカウントするようだ。

-c, --count
       Suppress  normal output; instead print a count of matching lines
       for each input file.  With the -v,  --invert-match  option  (see
       below), count non-matching lines.

 というわけで-cをやめてwcに。

$ echo xabcxghi | grep -oFe "$sep" | wc -l
2

「捕まえたもん勝ち!」、「Q.E.D. iff」5巻、「C.M.B.」33巻

 人気コミックシリーズ「Q.E.D. iff」「C.M.B.」の最新刊が、今回も同時発売された。さらにその半月ぐらい前に、著者の初めての小説本「捕まえたもん勝ち! 七夕菊乃の捜査報告書」が発売されている。

 「捕まえたもん勝ち!」の主人公の七夕菊乃(キック)が、今回の「Q.E.D. iff」「C.M.B.」の両方にゲスト出演しているので、3冊まとめてメモ。なお、話がつながっているわけではないので、どの順番で読んでもいいと思う。強いていえば、人物像がわかるという意味では、「捕まえたもん勝ち!」が最初か。

 以下、ネタバレに気をつけているつもりだけど、未読の方は念のためご注意を。

捕まえたもん勝ち! 七夕菊乃の捜査報告書 (講談社ノベルス)
加藤 元浩
講談社
売り上げランキング: 1,064

 「捕まえたもん勝ち! 七夕菊乃の捜査報告書」は、元気印の女子高生が、地元アイドルと大学生を経て、キャリア官僚として警視庁の新人女性刑事に就任し、事件に遭遇する話だ。語り口としては「Q.E.D.」シリーズで水原さん視点になったエピソードのような感じで、筆者の漫画の絵を想像しながら読んだ。とはいえ、苦学生だし、塔馬君がいないし、キャリア官僚だしで、まるきりのおバカキャラではない感じ。

 まるきり1つの事件でも、短編連作でもなく、いくつかの事件によって主人公が成長していく姿を長編として描いている。警察での事件は、誰が犯人だという推理小説というより、足で証拠を集める捜査や警察内のしがらみなどの警察小説っぽい要素が多め。まあ、そのへんのギャップも伏線のうちなんだけど。

 結末は、推理としてではなくストーリー構成としてなんとなく想像はついたけど、それに向けてあのことが推理としての伏線になっていたとは、というのはヤラれた感じだった。

Q.E.D.iff -証明終了-(5) (講談社コミックス月刊マガジン)
加藤 元浩
講談社 (2016-10-17)
売り上げランキング: 243

 「Q.E.D. iff」は、「イーブン」と「不完全な密室」の2編を収録している。「イーブン」は、大学生の男女関係と盗難事件がからまった事件だ。塔馬君は、どことどこがつながって、誰が何を考えているかを整理して推理する。

 「不思議な密室」は、「捕まえたもん勝ち!」の七夕菊乃がゲストで登場する話だ。これも、1人の人物が元でこんがらがってしまった複数の事件を、塔馬君が整理して推理し、真相を暴く。わかりやすそうな要素が一番の罠というたくらみ。七夕菊乃はここでは、エリート官僚である面や、警察組織の一員である面を中心に見せていて、どちらかというと大人しめ。

C.M.B.森羅博物館の事件目録(33) (講談社コミックス月刊マガジン)
加藤 元浩
講談社 (2016-10-17)
売り上げランキング: 301

 「C.M.B.」は、「動く岩」「いつかの文学全集」「ツノゼミ」「見えない射手」の4編を収録している。

 「動く岩」は、仲間たちが行った宿で、動く岩の伝説によって死人が出る話。あのシーンの絵面が伏線だったとは。

 「いつかの文学全集」は、夫を亡くした主婦がハワイで事件に巻き込まれる話。文学全集を読むことがやりたいことだったけど、さて……という物語。

 「ツノゼミ」は、コンサルティング会社での昇進競争を軸に、誰が誰を騙しているのかという、伏線だらけのトリッキーな話。いきなり一人の男の嫌味な語りで始まるのだけど、最後まで読んで、あれはそういう意味だったのかと。

 「見えない射手」は、七夕菊乃がゲストで登場する話だ。劇団の舞台で起きた殺人事件を、追う。七夕菊乃はここでは、地元アイドル出身で、身体能力が高く、ちょっと天然なところがあるという面を中心に、派手に暴れている。

「「言霊USA」特別LIVE アメリカ大統領選2016」

 ヒラリー・クリントン vs. ドナルド・トランプの大統領選は、政策論争を放り出して、非難合戦のプロレスに終始しているとは多くの人が言っているところだ。本書で町山氏が書いているところによると、トランプはかつてアメリカンプロレス団体WWEのビンス・マクマホンとリングで対決したことがあり(といっても直接リングに上がったわけではなく代理レスラー対決)、そのコンセプトを真似てキャラを作っているのだそうな。それをもって、米全土にいるWWEが好きでエリートを嫌う層(いわく「ジャイアン」)が現在の支持者の中心になっているんだとか。

 というあたりを語った渋谷でのトークショーの内容を文章にまとめて加筆修正した電子書籍だ。

 そのほか、共和党と民主党の立場が1960年代にねじれた歴史や、トランプ支持者に多いと言われる白人ブルーカラー層が選挙のサイレントマジョリティとなってきた流れ、そしてその層がどんどん減っている(それがその層が過激な主張に飛びつく理由とも言われてるけど)これからなどが語られている。

 | HOME |  »

Categories

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Appendix

emasaka

emasaka

フリーター。
連絡先はこのへん

Monthly