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本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「Q.E.D. iff」14巻、「C.M.B.」42巻

 同じ作者による人気ミステリーコミックの最新刊が、今回も2冊同時発売された。以下、ネタバレに気をつけているつもりだけど、未読の方は念のためご注意を。

Q.E.D.iff -証明終了-(14) (講談社コミックス月刊マガジン)
加藤 元浩
講談社 (2019-10-17)
売り上げランキング: 519

 「Q.E.D. iff」14巻は「1億円と旅する男」と「メモリ」の2編を収録している。

 「1億円と旅する男」がすごかった。記憶喪失で現金1億を持った、妻に先立たれて一人きりになって自分のことがまったくわからない老人の謎をたどる話。手がかりになる人名や、そこからわかった事件の情報から、男の過去を探っていく。

 シリーズのかつての「春の小川」をちょっと連想させる発端なんだけど、数奇な人生をたどるうちに、韓国クライムサスペンス映画のようなダークな展開を迎える。いやー、怖いわー。シリーズの「巡礼」にも、題名が似た「押絵と旅する男」にも通じるものを感じた。

 ちなみに「捕まえたもん勝ち!」のキックがちょっとだけゲスト出演している。

 もう一方の「メモリ」は、量子通信に関する新発見資料を巡る、米ソ中の三つ巴のドタバタ対決の話。で、燈馬君のMIT時代の友人シリーズでもあり、最後はちょっとほろ苦い感じ。こういう話だとロキが出てくるかなと思ったけど、ちょっとだけだった(というのはネタバレ?)

 ちなみに、初期のほうから登場している内閣情報調査室の梨田さんがゲスト出演している。

C.M.B.森羅博物館の事件目録(42) (講談社コミックス月刊マガジン)
加藤 元浩
講談社 (2019-10-17)
売り上げランキング: 578

 「C.M.B.」42巻は、「月下美人」「ジャガーの森」「死体がない!」の3編を収録している。

 中でも、まんなかの「ジャガーの森」が、前後編からなる大きめのエピソードだった。大農場主の娘を中心に、その父母や、母の弟で元警察の対ギャング特殊部隊の叔父さんがいるところで、地元の麻薬ギャングが殺されて、事件が連鎖していく。土地のシャーマンの謎の予言がさらに謎を呼ぶんだけど、最終的にはそれらのピースが1つのパズルにはまっていくのが面白い。博物ネタは、南米の生態系や、民間信仰のカンドンブレ。

 「死体がない!」は、豪邸から男が血まみれの包丁を持って出てきて警察に確保されるが、その家を調べても死体が見つからないという発端から始まる話。で、ベトナム人留学生の監禁強制労働や失踪の問題もからみ、何が起きたのかそのものが謎となる。そして最後の解決編でニヤリ。博物ネタは、ハスの花。

 「月下美人」は、都会に出ていまひとつパッとしてない青年が地元にもどって起こる、わりとストレートな人情話。博物ネタは、題名どおりの月下美人。

「虚数はなぜ人を惑わせるのか」

虚数はなぜ人を惑わせるのか? (朝日新書)
朝日新聞出版 (2019-08-09)
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 虚数や複素平面などを軸とする数の世界の入口について、縦書きの新書で読み物として竹内薫氏が解説している本。書籍の性質と対象読者に合わせて、ひたすら突っ込んだ話には踏み込まないようにして、考え方を示すことだけに集中していると思う。

 最後は「オイラーの等式」と「ホーキングの虚時間」にたどりつく。オイラーの等式を「年利がiの銀行に無限小時間の福利でお金を預ける」というモデルにあてはめた数学論文が実在するというのは驚き。

 新書180ページぐらいで、文章も平易。理工系の人には常識すぎる話で説明が本番に入っていないようにも思えるだろうけど、文系の私が就寝前に布団で読み物として読むには楽しめた。

「いちげき」1〜5巻

いちげき 1
いちげき 1
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松本次郎 永井義男
リイド社
売り上げランキング: 76,017

 殺伐系の明日なき幕末斬りあいマンガ。元になった小説が雑誌で紹介されていて、まずはこっちと思って読んでみたら、えらく面白かった。

 主人公の丑五郎は江戸近郊の百姓で、同様の境遇から膂力と運動神経と勘が優れた(が、まあ大筋おバカな)若者がスカウトされて集まる「一撃必殺隊」に入る。

 といってもヒロイックな展開ではなく、ひたすら使い捨ての「捨て駒」として描かれる。

 この一撃必殺隊は、薩摩の御用盗による強盗や放火に対抗するために結成された。率いるのは新撰組を形式的に除隊した島田という冷酷な男だ。

 短期促成のため、最低限の斬り方や刺し方だけを教えて、正面から斬り合って防御する方法は教えない。戦い方も、不意を突くとか後ろから襲うとか大勢で囲むとかの、いわば卑怯な戦法をとる。そのへんが泥臭くてリアルなのがいい。

 リアルといえば、刀はすぐ曲がったり折れたりするのがあたりまえで、武士の魂でもなんでもない、次の刀にチェンジするのが当然、という描写もリアルっぽい。

 薩摩の御用盗は史実だけど、それに対する勝海舟の焦土作戦の計画も(どこまで本気かはともかく)知られている話。というあたりを背景に、どちらサイドも、本気の戦いというより脅しのための駒として下っぱの命を扱っているところが、ますます捨て駒っぽい。

 絵は、荒っぽいようでいて緻密なような、迫力のある筆致。現在5巻まで出ていて、ストーリーが大きく転換しなければあと1巻ぐらいで終わりそう。

「日経Linux」2019年9月号

日経Linux 2019年 9 月号
日経Linux 2019年 9 月号
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日経BP (2019-08-08)

 次の号がもうすぐ発売されるけど、通読メモ。

 特集1が「いろんなマシンをLinuxサーバー化」。冒頭で、PCやボードコンピュータへのOSのインストールと、固定IPアドレス、ssh、ufw、DDNSなどのネットワーク設定を解説する。

 そして機種1がノートPCで、Ubuntu 18.02にWebサーバーのh2oとWordpressをインストールして動かす。機種2が超小型PCボードで、Raspberry Pi 3 Model B+にUbuntu Server 18.04を入れ、SoftEtherVPNをインストールして、自宅LANにリモートアクセスできるようにする。機種3がタワーPCで、2010年モデルのマシンにDebian 10を入れ、BtrfsでHDDをストライピングし、DockerでSambaとNextcloudをインストールしてファイルサーバーにする。

 機種4が超小型AIボードで、Jetson Nanoにより、ニューラルネットフレームワークのDarknetと物体認識モデルのYOLOv3を使って、スマホをネットワークカメラがわりにしてリアルタイムで物体認識する。機種5がAndroidスマホで、Nexus 5Xに、サーバー全部入りアプリのServers Ultimateや、カメラ映像配信サーバーアプリのIP Webcam、PHP対応のWebサーバーアプリのKSWEBをインストールする。機種6がNAS専用機で、SynologyのNASにDockerやGitLabをインストールしたり、QNAPのNASにLXCでUbuntu環境をインストールしたりする。

 特集2が「Linuxでも楽しめる 音楽と動画を極める」。音楽編が、Linuxでハイレゾ再生環境を整備し、アナログレコードをハイレゾ録音する。動画編が、Intel CPUのGPU機能のQSVや、AMDのGPUのUVD/VCE、NVIDIAのVDPAU/NVENCを使って、ffmpegで動画を再エンコードし、BDやDVDに書き込む。

 特集3が「ラズパイ面白OS 6種 ゲームや音楽を楽しもう」。Manjaro LinuxのARM版「Manjaro ARM」、昔のゲーム機エミュレーターの「RetroPie」、音楽再生の「Volumio」、メディアセンターKodiの「LibreELEC」、ファイルサーバーの「OpenMediaVault」、USBカメラの「motionEyeOS」を紹介している。

 特集4が、なかば連載の「ラズパイで楽しむLinuxライフ」で、「シャットダウンスイッチ付きの小型情報端末を作ろう」。GPIOにスイッチを付けて、3秒間押したらシャットダウンコマンドを実行するようにsystemdで定義を作り、電源投入時にはChromiumをキオスムモードで自動起動するようにする。

 特別企画で、Debian 10 “buster”と、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)8の新リリースレポートが2ページずつ。Debian 10は、インストーラーとセキュアブート、Waylandへの変更、Linuxカーネル4.19そのほかのソフトウェアのバージョン、AppArmorのデフォルト有効、iptablesからnftablesへ、など。RHEL 8は、Linuxカーネル4.18、dnf/yum4、Red Hat Insights同梱、リポジトリーのBaseOSとAppStreamの分離、pythonコマンド廃止(python3およびpython2に)、Waylandへの変更、iptablesからnftablesへ、DockerがなくなりPodmanに。

 まつもとゆきひろ氏の「プログラマのこだわり」連載が、文章作成術。定期巡回の情報収集(ちなみにRSSリーダーはfeedeen)、ひらめき、モチベーション管理(Twitterを閉じる、ポモドーロテクニック)、Emacs(ispell-mode、flyspell-mode、dabbrev-expand、auto-fill-mode)、スマートフォン入力(まつもと氏は執筆には使わない模様)、スマートフォンの音声入力(実験中)、Simplenote(Emacsのsimplenote2.el含む)。

 「Linux、ラズパイ、Windows全対応! ネットワークのいろは」連載が、サーバーの公開で、ダイナミックDNSのNo-IPの設定と、ブロードバンドルーターのポートフォワーディングの設定、ssh接続、sshの公開鍵認証、sshのポート番号変更。

 「Linux 100%活用ガイド」連載が写真管理で、exiftoolを使ったEXIFによる日付別ディレクトリ分けと、darktableによる写真管理。LinuC/LPIC連載が、findやlocateを使ったファイル検索で、sudoやxargsも。

 「ハード&ソフトをちょい足し! 新しいラズパイの遊び方」連載が、Raspberry Pi 3B+にUSB接続SSDの「Transcend ESD230C」を接続し、Raspbianを書き込んで機動できるようにする話。ランダムアクセスでは性能が向上するものの、シーケンシャルアクセスではあまり差がなくて、Raspberry Pi側の事情がありそうということ。

 カーネル新機能連載が、5.3からの、0.0.0.0/8を(自マシンを指すのでなく)ホストに割り当てられる機能。「Linuxで旧型PCを復活! 改二」連載が、Chromebookの「Dell Chromebook 11」(2014年発売)にcroutonでUbuntu 18.04をインストールし、日本語化する話。

 巻頭Linuxレポートが、Windows 10のWSL 2をbuild 18917以降で試す方法と、Raspberry Pi 4 Model B、openSUSE Leap 15.1を含むopenSUSE Conference 2019レポート。世界のディストロ連載が、Debianベースの軽量デスクトップディストリビューションSparkyLinux。フリーソフト連載が、動画編集ソフトPitivi。

 みんな大好き「#!シス管系女子Season6」が、tarでファイルをまとめる方法。必殺技に空手技w

 別冊付録が、過去の特集記事を再編集した「Linuxの使い方大事典」。139の技を紹介している。

「日経Linux」2019年7月号

日経Linux 2019年 7 月号
日経Linux 2019年 7 月号
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日経BP (2019-06-08)

 次の号も発売されてしばらくたっているけど、通読メモ。

 この号の最大の特徴は、付録としてLinuxが起動するUSB接続のmicroSDカードリーダーライターが付いてくること。ちなみにDVDも付いている。

 特集1が、本誌発売時ちょっと前にリリースされたUbuntu 19.04の「Ubuntu 19.04最新徹底活用」。Part 1が「徹底紹介・新しいUbuntu 19.04」。起動オプションや初期セットアップ、デスクトップアイコン不可とデスクトップファイルからの起動の禁止、ファイルへの星付け、アプリケーションメニューの縮小、HiDPIの小数点刻みのスケーリング、「設定」のアプリケーション、Yaruの更新、「ソフトウェアとアップデート」のLivepatchタブなど。また、インストール手順とVirtual Boxへのインストールも紹介。さらに、Ubuntu Budgie、Kubuntu、Lubuntu、Xubuntu、Ubuntu MATEでの変更点も紹介している。

 Part 2が「活用初期編:フリーソフトを本気で使う」。GNOMEの主な変更点のほか、注目アプリとして、Simplenote(deb)、Slack(deb)、PowerShell(snap)を紹介。また、Wine 4.0も紹介。snapコマンドの使い方と、LibreOffice 6.2.2の変更点も紹介している。

 Part 3が「活用中級編:Ubuntuを自在に操る」。Windows 10風のカスタマイズ、Déjà Dupによるバックアップ、dpkg --get-selectionsによるパッケージ構成バックアップ、Timeshiftによるシステムバックアップを紹介している。

 Part 4が「活動上級編:高度な機能を使いこなす」。NetworkManagerの使いこなしでは、静的IPアドレスの設定や、WireGuard VPNクライアント機能の設定を解説している。クラウドイメージの活用では、クラウドイメージをダウンロードしてVirtualBoxやlibvirtで設定する方法を解説している。

 特集2が、付録のmicroSDカードリーダーライターを活用する「余ったmicroSDカードでUbuntuじゃないディストリを試す」。まず冒頭でLinuxディストリビューションの概要を説明する。準備編では、ワザ1のWin32 Disk Imagerでイメージを書き込む方法と、UNetbootinでパーシステンス領域を使う方法、ワザ2のMultiSystemでブートローダーを書き込む方法、ワザ3のPinguy Builderで既存のLinux PC環境をmicroSDカードに書き込む方法を説明している。

 ディストリ編では、Debian系としてDebian、Linux Lite、Endless OSを、Red Hat系としてFedora、CentoS、PCLinuxを、Arch系としてArch Linux、Manjaro、SystemRescueCdを、Gentoo系としてGentoo、Sabayon Linux、CloudReadyを、その他としてPuppy Linux、openSUSE、Slackwreを紹介している。

 特集3が「工作キット Google Voice / Vision Kit 電子パーツや別マシンと連携させる7つのワザ」。「#1 デスクトップ環境を遠隔操作」では、VNCでリモートデスクトップを使う。「#2 独自の動作や応答を組み込む」では、Voice Kitのサンプルプログラムをカスタマイズして声でシャットダウンできるようにする。「#3 音楽をステレオで再生する」では、呼び掛けるとomxplayerで音楽を再生するようにする。「#4 LED/スイッチをつないで制御」では、両キットのLEDを点灯し、GPIOにスイッチを接続する。「#5 サーボモーターをつないで制御」では、声でサーボモーターを動かして角度を変える。「#6 温度センaーをつない接続」では、GPIOのADCにアナログの温度センサーをつなぐほか、CPU温度が上昇したらLEDで警告する。「#7 別のラズパイを遠隔操作」では、Voice Kitからssh経由で他のRaspberry Piを操作する。

 特集4が「NVIDIAの低価格AIボード「Jetson Nano」で物体認識を試す」。Tegra X1ベースのJetson Nanoの概要から、Ubuntu 18.04のきせってい 、パフォーマンス設定、CPUやGPUの温度計測、GPIOを使えるようにする方法、デモプログラムによる画像認識を試す方法を紹介している。

 特集5が、なかば連載の「ラズパイで楽しむLinuxライフ」で「Ubuntu Server、MATEをラズパイで動かそう」。Ubuntu Server編では、arm64/armhf版の説明やAvahiの導入、固定IPアドレスの設定など。Ubuntu MATE編では、インストールや、日本語の設定、GPIOの使いかたなど。

 まつもとゆきひろ氏の「プログラマのこだわり」連載が、Quora日本語版でまつもと氏宛に来た質問(および一部それ以外)とその回答の紹介。

 「Linux、ラズパイ、Windows全対応! ネットワークのいろは」連載が、Raspbian・Ubuntu・WindowsのGUIで固定IPアドレスを割り当てる方法と、Apache httpdを立ち上げる基礎、TCP・UDPの基礎、telnetやncによるWebアクセス、nc -lによるデータ受信。

 「ハード&ソフトをちょい足し! 新しいラズパイの遊び方」連載が、Raspberry PiをIEEE 802.1q VLAN対応のL2スイッチNETGEAR GS105 Ev2に接続し、4つのVLANに接続して、fwbuilderで設定してファイアウォールにする話。

 「Linux 100%活用ガイド」連載が、DockerをUbuntuリポジトリからインストールして使う方法。LinuC/LPIC連載が、catやless、head、tail、nlなどパイプにつないで使うコマンド。

 カーネル新機能連載が、CPUの投機的実行にもとづくMDS脆弱性と、CPUのマイクロコードでVERWなどの命令にバッファークリアを加える対策、Linuxカーネル側での対策、SMT無効化、MDS対策をまとめてオンオフできるLinux 5.2以降でのカーネルオプション「mitigations=」。

 巻頭Linuxレポートが、Fedora 30。世界のディストロ連載が、Webブラウザーの画面から管理するClearOS。フリーソフト連載が、複数の写真をコマ割り形式で1枚にまとめるPhotoCollageと、全画面表示のワードプロセッサーFocusWriter。

 みんな大好き「#!シス管系女子Season6」が、-lオプションなしのxargでまとめて処理する方法。と、目的にたちもどっていちばん早い解決策を考えること(笑)

「ルポ 人は科学が苦手」

 主に米国の、進化論や地球温暖化、ワクチン摂取、地球が球体であることなどを否定する層のような、反科学的な動きについて探った本。実際のさまざまな事象を取材して紹介しているところが面白い。ひいては科学から離れて、トランプ現象についても、支持者を取材して取り上げている。

 そして科学不信につい「知識がないから」という結論を否定し、そもそも人が理性的に判断するというのは幻想だとしているのが印象的だ。

 そうした内容を受けて、最後の第4章では科学の伝え方=科学コミュニケーションを論じる。「コスモス」のカール・セーガンがTVで人気になったために学会で冷たく扱われた「セーガン効果」など、科学コミュニケーションにネガティブな科学者側の状況も紹介。福音派かつ科学者である背景をいかして科学コミュニケーションで活動する教授や、共和党内で地球温暖化問題を伝えようとする元議員、天気キャスター、俳優のアラン・アルダなどの活動がレポートされていて面白い。

「信長の原理」

信長の原理
信長の原理
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垣根 涼介
KADOKAWA (2018-08-31)
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 少年時代の織田信長が蟻の行動を見て働きアリの法則(≒パレートの法則)を独自に発見し、以後それに則って行動するという時代小説。「光秀の原理」の、法則性をつきつめて実験しないと気がすまない信長と同一人物だと思う。

 働きアリの法則うんぬんはあくまでも信長の行動原理で、ストーリーそのものになっているわけではない。ただ、信長の部下に対する厚情と、落ち目の部下に対する薄情とを物語内で説得力を持たせていると思った。あと、蟻の場合は8割は単にサボっているのではなく緊急時の予備だという話を聞いたことがあるけど、そのため常に緊急時を作ろうとする信長の苛烈さにもつながる。

 とはいえ、小説として面白かったというのを前提にして言うと、帯でほのめかしているような裏切りにつなげるのはちょっと苦しいかなと思った。

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