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本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「新仮面ライダーSPIRITS」28巻

 曽我部君と鳥海君編、決着。そして曽我部君のマニアックなライダー論議(笑)

 スーパー1とスカイライダーのいるISSは、予兆のとおり、攻撃を受けてパニックに。

あなた……誰よ?

 牢獄での闘いでは、大首領の計画を防ぐべく、アマテラスから交代したシズカを含めた3人がキメる。

 巻末インタビューは、スチールカメラマンの大島康嗣氏の後編。雑誌展開だったZXならではの見せ方の話も。

「大河ドラマの黄金時代」

 気鋭の時代劇・邦画評論家である春日太一氏が大河ドラマを扱った本。NHKの大河ドラマについて、各作品の内容より、その企画意図やキャスティングなど制作サイドがどう考えて作ったかを中心に解説している。

 時代劇はファンタジーの異世界のようなもの、とほかの本で書いている春日氏のこと、大河ドラマはかくあるべしというのではなく、いかに制作陣が「面白い」作品を作ろうとしてきたかの歴史が描かれる。

 大河ドラマの最初の放送は、日本でテレビドラマが始まって10年しかたっていない1963年。NHKもようやく1話完結の1時間ドラマを作れるようになったところで、当時のテレビドラマは狭いスタジオで撮影された地味で暗いものだった。

 それに対し「老若男女が楽しめる娯楽大作を」という、ドラマ畑の外から来た局長の“無謀なプロジェクト”が大河ドラマだった。映画スターがTVに出るなんて、という時代から交渉を重ねて出演者を集めていった。企画意図としても最初からスターと同時に新人を積極的に起用してきて、映画・演劇・歌舞伎など各分野から集め、そこから後のスターが多数生まれていく。

 カメラの大きさや撮影技術も、作品ごとに進化していく。そして、それが作品に影響を与えていく。

 ストーリーや設定、キャストなども、作品ごとに新たなチャレンジがなされていく。あと、オリキャラ(架空の人物)を出すことにこだわる理由なども語られる。

 本書で「黄金時代」というのは、第1作「花の生涯」(1963年)から、大河ドラマの完成形となった「独眼竜政宗」(1987年)〜「太平記」(1991年)までを指す。ここで区切っているのも、内容というより、制作体制の変更によるものとのこと。あとはまあ、あのあたりで大河ドラマが完成形になったというのもあるのだろうな。

 大河ドラマのほか、「風神の門」「立花登 青春手控え」などの「○曜時代劇」(現在の「BS時代劇」)や、「真田太平記」などの「新大型時代劇」などについても、大河との関連に触れながら語られる。

 そのほか、幕末ものは当たらないと言われていたというのは、そういえば昔はそうだったな。「太平記」を扱うと右翼から抗議が来る、というのも大変だなあ。

「Q.E.D. iff」18巻

* 「Q.E.D. iff」18巻

 人気ミステリーコミックの最新刊。いつも同じ作者の「C.M.B.」と同時発売だったんだけど、「C.M.B.」が完結したので、今回は1冊で発売された。「精霊の家」と「学園祭組曲」の2編を収録。

 「精霊の家」は、華僑一族の後継者選びをめぐる、わりとオーソドックスな密室殺人もの。犯人が判明したあとのもう一つの結末がミソ。あと、冒頭の「ドアが壊れるの1枚も2枚も同じだよね」って台詞の使い方が、作劇的に面白い。

 「学園祭組曲」は、いつもの学校シリーズで、人が死なないほうの話。学園祭でさまざまな出来事が起こる“情報量が多い”状態の中から、だまし絵のように事件の真相が浮かびあがってくる感じが好み。そこが伏線だったか。そしてなにより、青春だなあ。

「信長島の惨劇」

信長島の惨劇 (ハヤカワ時代ミステリ文庫)

 本能寺の変の後、羽柴秀吉、柴田勝家、高山右近、徳川家康の4武将が、織田信長名義の手紙により三河湾の孤島に集められ、わらべ歌のとおり1人ずつ殺される。という、「そして誰もいなくなった」オマージュのミステリー小説。いわゆるバカミスに入るのかな。

 書評を見て、最初は出オチ小説になるんじゃないかと心配したけど、作者が田中啓文ということで期待して読んだ。「銀河帝国の弘法も筆の誤り」とかを書いた人だから、ベースのアイデアに安住せず、次々とネタを盛り込んで、もっと無茶苦茶にしてくれるはずと。

 という期待が満たされた。本能寺の変の原因がアレ(あの1980年代の名作映画が元だろうな)だとは。バカな話だけど、作中と、おおまかな歴史とにだいたい辻褄があっているのが力技。冒頭のナニが伏線とは。

 それにしても安土饗応こわい。

「国道16号線 ―「日本」を創った道―」

国道16号線: 「日本」を創った道
柳瀬 博一(著)
新潮社 (2020-11-17T00:00:01Z)
5つ星のうち3.9
¥1,595

 国道16号を軸に、日本の近代の歩みや現代の産業の栄枯盛衰、芸能史、さらに中世やら古代やらをつないでいくノンフィクション。ものによっては16号線と結びつけるにはやや強引に感じる部分もあるが、さまざまな細かいネタをちりばめ、それをジャンルを超えてつないでいく展開がスリリングで面白い。その模様は、第1章冒頭で、国道16号を横須賀の走水から千葉の富津まで一周する中でダイジェストされている。「あとがき」では「銃・病原菌・鉄」を目指したと書かれていて、なるほどと思った。

 よく言われるように、八王子から横浜の道は、開国により生糸を八王子から横浜港まで運ぶ「絹の道」として整備された。この生糸需要は、ヨーロッパで蚕の病気が蔓延し、中国ではアヘン戦争と太平天国の乱などで生糸の生産力が落ちていたことによるものだという。映画「用心棒」の主人公は外に広がる桑畑を見て「桑畑三十郎」と名乗るが、桑畑といえば養蚕だ。仲代達矢演じる男は、西洋のピストルを手にしているが、それは生糸を取引した金によるものだろうと著者は見る。

 自由民権運動も新撰組も絹の道エリアの多摩地方から。渋沢栄一の生家も埼玉県深谷市(16号からは離れているが)で養蚕業を営み、後に渋沢栄一は富岡製糸場を設立した。そして、渋沢栄一のアドバイスにより、皇后で宮中養蚕が始まり今に至る。なお、「モスラ」の繭の形は日本古来の希少種である小石丸のものであり、まさに宮中養蚕されている種だという。

 また、開国により横須賀に鎮守府が置かれ、そこから所沢・柏・入間・福生・立川の飛行場、座間の士官学校と16号沿線に日本軍の基地が作られていった。これらの基地が、第二次世界大戦での敗戦により、米軍施設となる。その進駐軍クラブでジャズやカントリーのミュージシャン第1世代が育ち、芸能事務所など日本の戦後音楽シーンを作った。また、進駐軍が撤退した後に残った米軍ハウスに移り住んだアーチストが第2世代となる。その第1世代と第2世代のプロデュースにより八王子出身のユーミンが登場する。なお、広島から東京を目指した矢沢栄吉は、横浜で途中下車して住みついた。

 「クレヨンしんちゃん」の一家が一軒家を構える春日部市も16号沿線にあり、「天才バカボン」や「ドラえもん」などの時代と違い自家用車を持つ。こうしたモータリゼーションを見すえて、百貨店のそごうは1960年代から大型商業施設を16号沿いに展開した。しかし、バブル崩壊の影響を受けて次々に閉店した。「平成狸合戦ぽんぽこ」では、南大沢を含む多摩ニュータウン地域の都市開発が進んでいく様子描かれたが、現実は皮肉なことに、そごう撤退などバブル崩壊により都市開発が止まった。また、バブルが崩壊してそごうが撤退した木更津を舞台にしたのが「木更津キャッツアイ」である。

 さらに皮肉なことに、バブル崩壊後に消費のモータリゼーションが始まり、ロードサイドに大型店が並ぶようになった。相模原市の古淵がその最前線である。古淵にはトイザらスの1号店が開店し、ブックオフも古淵で創業した。

 昔を見ると、源頼朝が大庭景親に破れて房総半島に渡ったあと鎌倉まで進軍した道と、鎌倉幕府ができてから整備された鎌倉街道の一部は、16号にだいたい重なる。また、応仁の乱あたりの時代に、江戸城を最初に作った太田道灌は、16号沿いにいくつもの城を築いた。ちなみに「江戸」というのは、源頼朝の時代の江戸氏の名前から来た地名だとか。

 これらの背景として著者が据えるのが地形だ。著者は学生時代に、台地や丘陵の端にできた川の支流の小さな流れや湿地の「小流域」を専門に研究していたとのこと。その小流域が16号線エリアの土地には多く、そこに旧石器時代の人が多く住んだという。時代を下って縄文海進期になると、内陸まで海が入り込み、16号線エリアに貝塚が多く見られるという。

 ちなみに、町田市で昆虫採集していた田尻智少年がやがてゲーム開発の世界に入り「ポケモン」を産み出した。

bash 5.1のNEWSファイル私訳

 bash 5.1(とreadline 8.1)がリリースされたので、NEWSファイル(新機能リスト)からbash 5.1(とreadline 8.1)の新機能の部分を訳してみました。

 一般ユーザーにいちばん影響が大きいのは、Bracketed Pasteモードがデフォルトになったことですかね。Bracketed Pasteモードだとどうなるかについては、matokenさんのブログが参考になります。

「「池の水」抜くのは誰のため」

「池の水」抜くのは誰のため?~暴走する生き物愛 (新潮新書)
小坪 遊(著)
新潮社 (2020-10-17T00:00:01Z)
5つ星のうち3.9
¥836

 書名は一見、TV番組「池の水ぜんぶ抜く」を批判する本みたいだけど、必ずしもそうではない(批判も肯定もしてるけど)。それも含めて、銀の弾丸的な“ぼくのかんがえたさいきょうの自然保護”みたいな考えを批判し、生態系にはいろいろなパラメーターがあってデータをもとに全体を考えて地道に取り組まないと逆効果になるということがテーマだと思う。

 たとえば第1章で最初に取り上げられているのは、カブトムシが少なくなってきた千葉の森に九州のカブトムシ約100匹を放った話。そのほか、コイの放流や、傷ついた動物の保護など、バランスを崩すことにもつながる行為の難しさが書かれている。

 一方後半では、暴走する生き物愛が描かれている。貴重な野生の鳥の写真を撮ろうと悪質な撮影をくり返す鳥パパラッチ、在来の魚のことを考えずにブラックバスを放流する悪質バサー、絶滅危惧種をヤフオクなどで売買するマニア。中でも、図鑑を執筆しているプロが希少種のカエルを購入してしまった事件の取材は、犯罪行為なんだけど、切ない。

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